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サケノオト

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サケノオト  食と酒。 TABELUとNOMUを綴る。
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2020年4月の記事一覧

地に足つくことなく、ふらふらと走り抜けた。

地に足つくことなく、ふらふらと走り抜けた。

〜自分の過去が死ぬほど嫌い〜22歳のときに、地元おきなわを飛び出して香川県の高松市で働くことになった。

人生の転機だった。

なんのスキルも知識も経験もなかった僕は、知り合いが1人もいない状態からのスタートに正直わくわくしていた。

自分の手で作り上げてきたどうしようもない過去を1日でも早く無いものにしたかったのだ。

罪を犯したことはないし、高校生まで部活漬けで、彼女だっていた。充実してなかっ

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自粛中のぐうたら生活に焦りはじめまして。

自粛中のぐうたら生活に焦りはじめまして。

自粛が続いてだいぶぐうたら生活になってきた。つくづく、自分には甘いなと思う。

明日は7時に起きようとあれほど誓ったはずなのに、なんのためらいもなく目覚ましを止めて二度寝する。
朝一番の勝負に負けるとその後も連敗ムードが漂い、大方予想どおり負け越して1日を終える。

社会に飛び出した頃に描いてた理想のビジネスマンにはほど遠い。というかカケラもない。

外に出て人目に晒せれるというだけでどれほどの理

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ありのままでいい。とそんな簡単に言われましても。

ありのままでいい。とそんな簡単に言われましても。

自分につく嘘と他人につく嘘と天秤にかけたとしたら果たしてどちらの方が「悪質」なのだろう?

そもそも、「悪」として認識することがおかしいのかもしれないのだが、少なくとも嘘は悪いものだと教えられてきた。

そしてそう思っていた。

自分につく嘘いつも周りの目に良く映るよう、ある種の「演技」をしていたように思う。

ただ、一つだけ分かっていることは、私はそんなに真面目でキレイな人間ではない。

ヒトの

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信号待ちでパン屋を見かけて。

信号待ちでパン屋を見かけて。

先日お世話になった方へお礼をしようと車を走らせていた。目的地までは30分ほどかかる。

コンビニの袋を手にぶら下げている人やランニングでキラキラの汗を流す人、子供たちは小さな自転車にまたがってずいぶん楽しそうな様子だ。

正直に話すと、私が子供のころは学校が休校になるのはただのラッキーだった。沖縄の場合は台風がその典型的な例で、逃げられない被害や自分の身の安全など親にどれだけ言われようが、心底

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