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コント集

1,003
オチのない世界で僕らは一体何を語ればいいのだろう。
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#小説

もしも世界からうどんが消えたなら

 閉店ギリギリのはなまるうどんに入ってきた男と女は店の閑散とした光景に唖然としてしばし立…

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計算づくのジ・エンド

 何もかもが計算づくのようだった。彼女の企みは三流小説のようにプロットが丸見えだった。レ…

17

ひとちがい

 三連休の大阪。ここはなんば駅の高島屋前。緊張で震えながらアコースティックギターを手に歌…

秋(空き)時間
3週間前
14

涙の初任給

 四月から五月になり、初めて尽くしの世界で働いた成果がもらえる日が近づいてきた。  ぼく…

秋(空き)時間
3週間前
25

文学の授業『人間失格』

 今、国語教師史岳守は現代文の授業で太宰治の『人間失格』について語っていた。史岳は元々文…

秋(空き)時間
3か月前
15

旅立ち 〜心にうどんを抱きしめて

 四国の山中にあるとある駅。そこから今私は旅立とうとしている。行先は東京だ。東京に進学す…

秋(空き)時間
1か月前
11

愛が終わる時

 大切なものが一瞬にして壊れてしまう過程をこの目で見た。結婚から数年たったあの日に起きた大惨事。あれでもう彼女とはやっていけないって思った。あんな酷い事を彼女がするなんて思わなかった。彼女があんな人の権利を踏み躙るような人間だと知っていれば結婚なんてしなかったのに。彼女をあれほど愛したのがバカみたいだ。彼女は僕の大事なものを全て奪った。僕が何よりも大事にしていたものを全て。しかも彼女はあの時笑ったんだ。泣き喚いて抗議する僕を大口開けて笑ったんだ。僕はその彼女を見てもうやってい

恋に恋する乙女たち

 春は恋の季節だという。氷が溶けるように、熊が冬眠から覚めるように、花が咲くように人は恋…

秋(空き)時間
1か月前
13

言語は文明を作る

 我らが友権後道男は人文学最大の天才であった。権後は小学生であらゆる国の言語をマスターし…

秋(空き)時間
1か月前
17

入学式

 校門に入ったとき思わず涙してしまった。高校時代を過ごしたこの学び舎はあの頃のまんま何も…

秋(空き)時間
1か月前
20

死出の旅

 人生は旅だなんて死を前にしてはあまりにも通俗的な諦観だ。だがこれは偽りない正直な私の心…

秋(空き)時間
1か月前
21

僕の名前

 喫茶店のテーブル席で一時間近く奴を待っていた。憎んでも憎み切れないあいつ。あいつが他人…

秋(空き)時間
1か月前
19

ダイヤ騎士、金箔騎士、鉄板騎士

 昔々とある王国に三人の騎士がいました。一人目は大富豪のいつもダイヤの鎧をつけている騎士…

秋(空き)時間
1か月前
15

ディスり合いの裏に隠された真実

 今、我が社の第一営業部総務課のグループLINEはとんでもなく荒れていた。元から中の悪かった国崎と重梨がとうとうLINEでもバトルを開始してしまったのだ。チームの団結をより深めようと、というよりこれで若い女子社員と親睦を深めてあんなことやこんな事をしようとしていた課長はこのある程度予測はしたけど、まさかこんなにもすぐになるなんて思わなかった事態に頭を抱えた。他の社員は連絡はメールか電話でお願いしますと訴えLINEから完全に逃げている有様だった。しかし当然ながらいくらネットで逃