私のお金の師匠は、身近にいた!
最近、夫と「ケンカ」とまではいかないけれど、気まずい雰囲気になりました。その理由は、私が彼が買っておいたものを勝手に返品してしまったからです!
💠返品したもの
返品したモノですが、スピーカーをプロジェクターに繋げるための「トランスミッター」というものです。スタジオの音響設備をアップグレードをするために夫が買ってくれたものでした。
その2つは、アマゾンで合わせて9000円ぐらいするもので、テクや音響にこだわりを持っていない私にとっては、あまりその意味がわかりませんでした。「そんなの無くても良いんじゃない!」って思っていました。
夫はスタジオのプロジェクターに、そのトランスミッターを接続しようとしたのですが、そのままでは何か問題があって使えませんでした。
そこで、「2つで9000円もする要らないものをとっておいてもしょうがないなぁ」と思っていた私は、夫に内緒で、その2つのトランスミッターを返品したんです。それが全ての始まりでした…
💠夫の怒り
そんなことは知らない夫、違うやり方でこのトランスミッターを使おうと密かに考えていたようです。
テレビ回線をプロジェクターにつけて、それとスピーカーを繋げようと計画をしていたみたいです。
だから、トランスミッターがどこに行ったのか探し始め、「どこにあるか知ってる?」って私に聞いて、私が「使えないと思って返品したよ」と言うと、「なんでそんなことするの!」と怒った口調になりました。
私は心の中で「使えなくて要らないものを私がわざわざ手間をかけて返品してあげたんだよ!」って口を尖らせていました。
💠私の反省
よく考えてみると私がしたことって、ヒドイですよね。もし、私が気に入って買ったものを内緒で売られたら、確かに私もキレますね。
カップル内で一番ケンカの理由になることはお金だと言われます。子育てや家事の分担などを抜いて、堂々のナンバーワンです。
💠夫の生い立ちと価値観
私の夫は、比較的裕福な家庭の1人っ子だったので、お金に余裕がある生活をして育ちました。
他の人にも奢ったり喜んでいっぱい使ってあげるタイプです。「お金はたくさんあるし、必要な時は必要なだけ流れてくる」っていうのが、疑いもなく彼の信条です。
日本人には割と少ないタイプだと思います!そりゃ〜そうです。彼は日本人じゃないんです!
夫は自由に派手にお金を使いますが、金融機関で働いてきた経験などもあるので、私には全然把握できていないけれど、彼なりに使える予算を毎月計画をしていているようです。
よく考えてみると、結婚してからというもの、勝手に大変に思っている時期はあったものの、本当にものすごく金銭的に困った時は今まで1度もありませんでした。
「好きなものがあったら、いつでも何でも買っていいよ!」と言ってくれています。そして、大きなお金が必要な時には、いつも何とかしてやりくりできていました。
ほとんどの場合、私が勝手に「お金ピンチだよ!」「大変だ!」と思い込んでケチをしていたことばかりです(笑)。
💠私の生い立ちと価値観
私は中流家庭の3人兄弟の真ん中に育ち、自分の欲しいものを我慢しなければならないことも多かったので、お金にシビアでケチなんです。
「お金がない」が両親の口癖だったので、自然と貯めたようとしたり、使わないようにしたりする習慣が身につきました。
自分にも他の人にも、必要以上にそんなに使わないんです。最近になって、やっと自分の本当に好きなものを我慢せずに買えるようになってきたように思えます。
ミニマリストな傾向があるので、物は必要なものしか買わないし、要らないものが家にあふれていると気分が悪くなってしまいます。
💠豊かで幸せになれるお金に対する考え方と使い方
私たち2人の異なるお金に関する概念や使い方ですが、どちらが豊かになれる方なのでしょうか?
何となく夫の方だと思って気になりましたので、色々な人が提唱している豊かになれるお金についての考え方や使い方について調べてみました。
💠本田健さんの考え方
作家の本田健さんは、日本一の投資家だった竹田和平さんからお金について学んだことでも有名です。
そして和平さんから、「本当に豊かな人は、『お金を数字で見ない』ということを知った!」と言っています。
健さんによると、お金を数字でとらえると、「もっともっと」の罠にハマって、どれだけあっても、いつまでも欠乏感を感じてしまうらしいです。
何億円を持つお金持ちでも、他のお金持ちと自分を比べて「私はプライベートジェットを持っていないから、まだまだだ!」なんて思っている人を健さんはたくさん見てきたらしいです!
本当に豊かな人は、お金を数字でとらえるのではなく「空気のようにあるもの」とか「循環していくもの」とか「与えれば自然に与えられるもの」と考えているそうです。
そんな健さんが奨励する豊かになるお金の使い方は、「ありがとうIn」「ありがとうOut」という方法で、お金が入ってくる時も、出ていく時も感謝の念を感じることです。
お金が入ってくる時に感謝するのは簡単ですが、出る時にも感謝するのは少しレベルが高いですよね。
そんな時は、お金を払うことで何らのモノやサービスを受け取れる豊かさに意識を向けると自然に感謝できるそうです。
そして、そうやってお金が出る時も感謝している人のところに、お金は返ってくる傾向があるのだそうです。
💠小林正観さんの考え方
旅行作家だったけれど、並知れぬ知識の多さから年に300回以上の講演をしていた小林正観さんは、そんな竹田和平さんの考えと同じ価値観を持っていたようです。
そして、実生活でその価値観をきちんと実践されていたことで有名です。
お金を空気のごとく「あるもの」だと感じて、不安や心配もせず生きていっていたようです。
全く貯金をしていなかったし、友人がお金が必要な時は、気兼ねなくあげてしまったりしていたとも言われています。
税金などたくさんのお金を払わなけらばならない時にも、臨時収入でちょうど税金分のお金が入ってきていて、心配なく豊かに暮らしていたと聞きます。
そんな正観さんが信じていたことは、「誰かの幸せや笑顔のために使うお金は、倍返しになって自分のもとへ返ってくる」ということでした。
だから、豊かに生きるためには、他の人の喜びのためにお金を使うことを奨励していました。
💠辻耀子さんの考え方
起業家であり心理分析士でもレイキ療法師でもある様々なスキルや経歴をもった辻耀子さんの豊かになるお金の考え方は、「お金に対するポジティブなイメージを持っていることが最も大切!」というものです。
自分が好きなものは、自然と自分に集まってくるから、お金を好きであること、お金持ちに悪いイメージを持っていないことなどがお金を集めるには必要だと言っています。
辻さんによると、「お金 = 愛・応援」という気持ちで生きていくとお金に困らないで生きていけるようになるそうです。
寄付することであれ、税金を払うことであれ、ギャンブルをすることであれ、高級品を買うことであれ、お金はどんな使い方をしても誰かに感謝を届けることになるので尊いものなのだと彼女は言います。
お金を使うことは「あなたを応援します!」と励ます行為と同じなのだそうです。
私たちがお金を使う時、色んな人のもとにそんな応援の気持ちを送っていることになることをイメージすると良いかもしれません。
例えば、私たちがコンビニでコーヒーを買ったら、そのコンビニで働いている人だけではなく、外国のどこかでコーヒー豆を育てている人や紙コップを工場で作っている人やそれを運んできた人などにも、そんな応援の気持ちが届くことになります。
辻さんによると、お金をいっぱい稼いで使っていくことは、他の人を応援する好循環を作っていくことになるんだそうです。
💠幸せになるために必要なお金
心理学や脳科学などの研究にても、どのようにお金について考え、どのようにお金を使えば幸せになれるかが分かってきています。
上の記事でも書きましたが、アメリカでは、年収780万円ぐらいまでは年収が上がるにつれて人々の幸福感も上がることが研究でも証明されています。
資本主義社会に生きている私たちにとって、確かにお金は大切ですし、お金があれば、日常のたくさんの悩みが解決できます。
でもある程度の衣食住や医療・教育などの基本的欲求が満たされていたら、それ以上多くお金があっても幸せにはなれないということも分かっています。
💠幸せになるお金の使い方
そんなお金ですが、より幸せになる使い方が2つあると様々な研究で証明されています。その2つとは、
1. モノよりも体験に使う
2. 他の人に喜んでもらうために使う
モノは長持ちするので、幸せも持続するように見えますが、買った後に続く幸福感は、長くても4週間程度だそうです。それに比べて経験の方は、一生自分の記憶に残って、思い返す度に幸福感を感じることができるんですね。
だから「幸せになるために、車を買うか、旅行に行くか?」という選択があるとしたら、旅行を選ぶべきなんですね。
2番目の「他の人の喜びに使う」のは、まさに小林正観さんの教えの通りですね!
他の人に与えると、その人との人間関係が深まり、自己重要感や心の平安を感じやすくなるので、幸福感を感じるそうです。
この現象について証明した面白い研究があります。自分と同じモノを欲しい人がいる時に、自分がその人にそれを買ってあげて、その人から自分に同じものを買ってもらう方が、単に自分で自分に買ってあげるよりも幸福度が高いそうです。
また、他人のためにお金を使えるようになると、お金のブロックを外すことができます。そして、与えることができるようになると、遠慮なく受け取れるようになれます。そうなると、より大きなお金を循環させていけるようになっていくんです。
💠私の気づき
私は英語を教えている時に、英語を「媒体にして」楽しく自然に学べる環境を作っています。
お金も一緒なんじゃないかと思います。「お金が欲しい!」とそれを目標として躍起になっていると、「執着」になってしまって、うまく流れてこないんじゃないでしょうか?喜んで使っているうちに、自然についてくるものなんですね。
💠まとめ
こうやって調べてたり考えてみると、改めて夫のお金に対する考えや使い方は豊かで幸せになる法則に基づいているものだと気づきました。彼の主な考えは、次の2つです。
* 「空気のように自分にはお金がある」と思う
* お金は必要な時に流れてくるものだから、ケチらずに執着せずに、他を喜ばせることに使ってドンドン循環させていけば返ってくる
偉い作家や大学などがした研究結果だったら信じるけれど、夫のいうことは全く尊重していなかった自分のことを今反省中です。
私のすぐ隣に「お金の師匠」がいたんだって気づきました。これからは、お金のことで夫と意見が食い違ったら、「あなたが正しい!」と言うつもりでいます!ちょっとずつ欠乏感いっぱいでケチな自分にオサラバしていきます!
なんて言いながら、地元で丁寧に育てられた甘くて美味しい1パック2200円のイチゴを見ながら、スーパーで買える380円のやつと比べながら、どちらを買おうかと真剣に悩んでしまっている私です!おいおい!