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痛すぎた痛みからの学び

ウツって
ちょっと仮病みたいに
怠けてるんじゃないか
って心のどこかで思ってた、私。

「特殊教育」が
大学の専攻だったし
教師として
色んな障害や病気を持った
生徒や家族をサポートする機会も
たくさんあったのに

いつまで経っても
上から目線や
他人事でしか
彼らのコトが見えなくて

障害や病気で
苦しんでる人の気持ちが
いつまで経っても
わからなかった。

その上
世間体とか肩書きとかの
外側に見える結果ばかり
追ってた、私。

自分の子ども達にも
そういう見える結果を
求めていた。

どうしても
学ばない私には
キツい現実で
思い知らせなければ
いけなかったみたい。

それも絶対に
忘れられないような
心に突き刺さる方法で。


***


「外のベンチで寝てたから
声をかけてるんだけど
いつまで経っても
起きないんですよ〜。」

っていう電話が
アパートの管理人から
朝早くかかってきた。

高校2年生のムスコの
コトだった。

最近は夜遊びが多くなって
朝方に帰ってくるコトも
多くなっていた。

アルコールやタバコはもちろん
薬物とかにまで
手を出してるコトも知ってた。

学校は小さい頃から
相性が合わなくて
成績とか悪いのは
しょうがないと思ってた。

でも最近は
得意だったスポーツまで
手抜きしたり、サボったり
コーチと衝突したりで
レギュラーから抜かれていた。

そして
無断欠席や態度の悪さなどで
学校に呼び出しを
くらうことも多くなっていた。

親として
変えてほしいところが
あげ始めたら
限りなくあって
色んなコトに
目をつぶっていた
っていうアキラメ状態。

自分に都合が良ければ
「私のムスコ」と呼び
都合が悪くなると
「もう1人の人間」として
突き放していた。

はっきり言って
ムスコの問題に
向き合うのがイヤだった。

教師なのに
自分の子どもがきちんと
教えられないっていう事実と
向き合いたくなかった。

頑張ったら
結果がうまくついてきていた
自分の人生とは違って
何もできないのも
もどかしくてイヤだった。

私は仕事に没頭して
この問題から逃げていた。

いつものパターン。

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