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影は幻影.2

さくら通りを抜けて


 桜咲く季節は、遠くに行かなくとも旅気分。
 もうすぐこの季節が終わるのかと思うと名残惜しく、はらはらそろりと歩きます。


※このnoteは他ブログに令和5年4月5日投稿した記事の転載です。現在他ブログから記事を移送作業中なので、タイムリーではありません。


モノクロざくら

 桜色。したサクラの花々をモノクロフィルムで撮影していると、直接光をフィルムにつかまえているような面白さがあります。

 でも、フィルムで、しかも黒白フィルムで桜を撮影していると、デジタルみたいに後でカラーに戻せないという、どこか後ろめたいような感覚があるのですが、ここは割り切って、フィルムを光の収集装置として考えてみたら、そこにこそばゆいような心地よさが生まれてきました。



桜と熊野神社。この日は青空でした。
鐘楼ざくら。「楼」という字は「桜」に似ていますね。
街角のそこここには桜。
桜淡し。
白い壁と珈琲屋の看板と植物の蔦萌える。
春なのに、夏の日差しのような白昼夢のような。