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影は幻影.3
桜の海をさまよう、そんな日でした
その日は桜を求めて、どこまでも歩いていたい気分でした。空気は清浄だったと思います。桜の木には、なにか浄化する装置でも内蔵されているのかしら? どこまでも歩いていると、そこはどこにでもあるような、でもどこでもないような、そんな時空に変質して行きます。迷い込んだ先にはまた桜。でもそれはとても心地の良いことなのです。ピンク色のようで白く、白いようで透明色の花びらたちは、なんの歌を歌っているのでしょう? 私はそっと聴き耳をたてました。
※このnoteは他ブログに令和5年4月5日投稿した記事の転載です。現在他ブログから記事を移送作業中なので、タイムリーではありません。
風の音がしました。いえ、それは桜の花びらが舞い踊る唄声でした。遍在でした。そして偏在なのです。まるで夏が来ることを悲しむように、もしくは春が去ることを礼賛するように、
さくらは舞って逝きました。
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カメラの不具合について思うこと。そしてこのフィルムについて。
ロモのFANTOME8というフィルムは素晴らしくユニークなフィルムなのですが、巻き癖が強く、現像後どんなに重しをつけて乾燥させてもネガがクルリとカールしてしまいます。フィルムをカットした後、ネガアルバムに入れ、重い辞書を数日間のせてみたのですが、巻き癖は取れませんでした。
それが災いしたのかはわかりませんが、撮影後フィルムの巻き上げに失敗してしまいます。ワインダー内蔵の自動巻き上げ巻き戻しカメラだったのですが、巻き戻し完了表示が出たのでフタを開けてみたら、実際はフィルムが途中で止まっているようでした。急いでフタを閉め、自室でダークバックにカメラを入れて、フィルムを強引にカメラから引き出しました。数枚感光させてしまい、今回の最後の2枚の写真がその作例です。
そして私は決心したのでした!
このフィルムはフルマニュアルのカメラでしかもう使わない、と。
巻き上げも、巻き戻しも手動に限る。ですね。
みなさまもお気をつけ、あそばせ・・・(なみだ