見出し画像

選挙ポスター貼り付け マニュアル

今回は東京都知事選挙を例に立候補者個人や選挙対策本部がボランティアを集めてポスターを貼り付けるまでのマニュアルを記したいと思います。

ポスターの種類

タック式という裏面がシールになっているタイプとそうでない普通タイプがありますが、現在はシール式の方が人気が高いようです。貼り付ける側の手間もかからず、剥がれてしまうということもほとんど起きません。唯一の欠点は値段が高いことぐらいです。
選挙期間中の「2週間もてばよいからそんなに費用をかけられない」という方は過去のこちらの記事をご覧ください。

なおポスターは公費負担制度の対象ですので 法定得票数を上回る自信のある方はポスターの予算はあまり考える必要はあまりありません。

シール式ではない普通のポスターの場合は貼り付ける器具が必要ですが、タッカーという 大きめのホッチキスのような工具がおすすめです。ダイソーで330円で器具が売っていて 針の方は1200本入りで110円でした。
その他には画鋲がありますが、何枚も貼り付ける場合には指が痛くなってくるので金槌のようなもので画鋲を打ち付けるなどの工夫も 必要です。
結局何を使っても500円前後の器具が必要になってきますのでそれらの費用を含めた上でポスターを選ぶことがまず重要です。

東京都内貼り付け計画

東京都の市町村ごとにある拠点になる人(リーダー)を置きます。 そのリーダーにポスターを集め、そのリーダーが貼り付け要員(メンバー)にポスターを分配することになります。 基本的にポスターの貼り付けに失敗することは稀なのでメンバーへは余分な枚数を渡す必要はありません。
与えられた枚数と掲示板が対応していれば最後まで回った時に枚数が0枚になってることで全てに貼ったということの確認にもなります。 

上の記事は貼り付ける人たちに日当を払って貼ってもらう場合を想定して書いたものです。お金が絡む以上、厳格に告示日当日に全部を貼るという算段になっていますが、ボランティアの場合はもう少し貼る人の都合でゆるく行っても良いと思います。
告示日が平日のため、平日休める人は平日に、土日しか休めない人は土日に、という形で木金土日の4日ほどで貼り終える事を目標としましょう。
リーダーをどこに置くかは応募してきてくれた人数やその居住地次第で変わりますが、基本的には市町村単位、または小選挙区の選挙区単位などとします。

貼り付ける側の心得

貼り付ける側は指定された掲示板に回り、ポスターを貼るだけなのでそんなに技術は要求されません。

・掲示板番号の貼り間違いに注意
候補者の貼り付け番号は抽選で決定されますが、 口頭での伝達は間違いの元なので必ず SNSなどで文字で発信するようにします。 
貼り付ける側もきちんと番号で覚えて覚えておくことが重要です。"誰かの隣"などの覚え方をすると隣が間違ってるとつられて間違ってしまう場合があります。

・貼り付け作業中に質問されることがある
ポスターを貼っているとその陣営の関係者だと普通は思われるので、その候補について有権者から質問されることがあります。
その際の最低限の受け答えはきちんとできるようにしておきましょう。
もしわからなければ「私は貼り付けを頼まれた係なので詳しいことはよく分かりません」 と正直に話した方が良いです。

・シールの台紙は持ち帰る
シール式の場合は貼り付けた後に台紙が残りますが、これらのゴミをその場に放置したりすることは絶対にしないで必ず持ち帰りましょう。仮に公園などにゴミ箱があったとしてもそこに捨てるのは厳禁です。

・貼り付けた後の写真は撮影しておく
これは単純に貼り付けした証明でもありますが、その写真を自分のSNSにアップすることでその候補の宣伝にもなりますので一石二鳥です。

ちなみに上の記事は1万円の報酬が出るアルバイトとしての募集を想定したものです。大雑把な概算では560万円の予算で実現可能かと思われます。
これを候補者が2人いれば1/2、3人いれば1/3 とさらに予算が抑えられるのですがね。
候補者合同で、というのはなかなか厳しいようです。

それから、ここでは島嶼部を除外して書かれていますが、ここへは貼りに行くのがなかなか難しいため島にお住みの方が応じてくれない限りは基本的に諦めるしかありません。
こういうところで地域格差が出てしまうのは非常に残念なことです。
しかしせっかくの東京都知事選挙なのですから立候補者の方々には島嶼振興についても公約のうちに入れていただければと思います。

以上のような形でポスター貼りを告示日当日から4日程度の間で終えられれば万々歳だと思います。
ぜひ実際の選挙にお役立ていただければ幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?