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超激安で選挙ポスターを印刷する方法

東京都知事選挙が2024年6月20日告示で行われます。そこへの立候補に向けて慌ただしく準備されている候補者さんも多いかと思いますが、今回は耳寄りな情報かもしれません。
もちろん激安だからといってインクジェット プリンターで自家製でシコシコ刷るとかそういう方法ではありませんよ。
きちんと印刷業者に依頼する高品質なポスターです。

都知事選挙で使用されるポスターは400mm×420mm

選挙ポスター専門店サイトより

知事選挙は国政と同じになりますので、400mm×420mm が最大サイズになります。ただしこれは「最大この大きさまで」という規定なので逆に最小は規定がありません。極端な話、名刺サイズでもOKなのです。
「用紙が小さければ安いのは当たり前だろ!」 などと怒らないでください。そんな詐欺的なことはしませんから。
では答えです。

解答 A3サイズの"チラシ"で代用する

A3サイズというのはA4の用紙を2枚並べた大きさです。
知事選挙の最大サイズは400mm×420mmですが、A3サイズの場合は297mm×420mmになります。これは一般の市議会議員選挙などと同じサイズなのですが、このサイズは縦に貼った場合、横が約10cm短くなるだけなので正直そんなに影響はないのでこのサイズを知事選挙でのポスターとして貼ればよいのです。他の候補者に合わせて400mm×420mmサイズにこだわる必要はありません。

ネット系印刷会社の一番人気の商品は企業やお店などから請け負うチラシ印刷ではないかと思います。当然これらは大量に配布するので印刷枚数も何万枚と膨大になることもよくあります。一番人気で受注数も多いため、かなり割安で印刷できる場合も多いです。
一方、選挙ポスターというのは一部の人にしか需要のない商品なので印刷代金が割と高額になるケースが多いです。

それでは価格比較をして行きましょう。多くの印刷会社で選挙ポスターは1000枚までしか受注ができないようになっていました。2000枚欲しい場合は1000枚を2回注文するというような形になるようですね。

そこで価格の比較は
・選挙ポスターとしてA3サイズのポスターを1000枚注文した場合
・A3サイズのチラシ(厚手)を1000枚注文した場合
この場合で比較して行きましょう。

もちろん選挙ポスターの方はユポ紙という水に強い紙で耐光インクという日に当たっても劣化しにくいインクを使う高品質なものなので当然高くなるのは当り前ではあります。なので同じ品質で値段が激安というわけではありませんのでご注意ください。
「たった2週間しか使わないポスターであり、多少の劣化は許容できる」という場合にのみこの話は有効であると思います。

では価格比較!

A3サイズの選挙ポスターを1000枚注文した場合
A3サイズのチラシ(厚手)を1000枚注文した場合

このような形で約1/5まで価格を抑えることができました!

上記画像は東京カラー印刷通販様のサイトより引用させていただきました。詳しくはサイトをご覧ください。

紙の厚さはkgという単位で表しますが、ポスターの方が150kg、チラシの方が135kgなので紙の厚さとしては結構似た感じになります。
ポスターの方はユポタックという裏がシールになっているタイプもありますがそれはもっと値段が高くなります。

それから、ポスターには公費負担の制度がありますので供託金没収ライン以上の得票があればポスター代金が返ってきます。
ご自身の得票が供託金没収ラインを上回る見込みがあれば普通に高品質の選挙ポスターを頼めばよいと思います。
ただ都知事選挙の場合は供託金没収ラインが高くなり、前回選挙でも3位までの候補者しかこの水準に達しませんでしたのでそれ以下の人は全員がポスター代金は自腹ということになりました。
このような場合には特に節約術が効いてくるのではないかと思います。
是非ご参考にしていただければ幸いです。

追記
選挙ポスターの印刷は通常は印刷業者と契約を交わし、選挙後に印刷業者が選挙管理委員会に直接請求するという形になります。
候補者は印刷業者にお金を払わず先に商品をもらい、 供託金没収ラインを上回れば印刷業者が選挙管理委員会に請求して代金を受けとる、下回れば印刷業者が立候補者に請求して立候補者から代金を受け取るのニ通りになります。
そのため相当な得票が見込める方へはこの方法は不向きです。 ただ前回都知事選挙での供託金没収ラインは約62万票でしたので、本気で当選を目指す階級の方以外にはあまり関係ない話かもしれませんね。

追記2
選挙ポスターには印刷責任者として印刷業者の法人名(個人の場合は氏名)と住所を表示する必要があります。
通常選挙ポスターとして依頼する場合は間違いなく印刷業者の名前を書くことは許諾してくれると思いますが、そうでない場合は必ずしもOKが出るとは限りません。
ここで紹介した印刷業者と当方には全く利害関係はなく事前に確認済みというわけでもありませんので、 正式に依頼をされる場合には 必ず各印刷業者に事前に確認をしてからお申し込みください。

追記3
確認したところネットで注文する印刷会社のほとんどはネット上での注文以外は受け付けられないところが多いようです。
公費負担の請求などもしないところが大半のようなので、 実際の選挙にて公費負担の請求に関わるような使い方をする場合には十分ご注意ください。
あくまでも「ポスター代金は自腹」と割り切れる方のみご参考としてください。

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