マレーシア育ちの帰国子女、日本が怖かったけど新卒として楽しく働いている話

こんにちは!ナッツです。

Sudah makan?(みなさんはご飯食べましたか?)
食べてたら、Sudah(スダッ)、まだでしたらBelum(ブロン)と唱えてくださいね。
急になんだよ、、と思われるかも知れませんが、マレーシアではよく挨拶にご飯食べた〜?と聞きます😋
挨拶にがわりに「ご飯食べた?」なんて聞くのすてきですよね。

マレーシアのソウルフード「ナシレマ」


ではでは、改めましてminneでディレクターをしているナッツです。
去年の春よりGMOペパボに新卒で入社して2年目になります。

いきなりマレー語やマレーシア料理の紹介が出て来てびっくりされた方も多いかも知れませんが、実はわたしマレーシアで育ちました〜🌴ワーイ

時系列はこんな感じ


日本に帰って来るまで、色々と悩んだこともあるので、この記事ではマレーシアで育ったわたしが「日本で働く不安」「実際日本で働いて見てどうだったのか」をまとめて行きたいと思います。
日本で働いてみたいという方の参考になれば嬉しいです!

とはいえ帰国子女といっても色々な形があると思いますので、わたしの日本歴や日本語レベルはこんな感じです👇

・6歳まで日本で育ち、それ以降22歳まで海外暮らし(アジアのみ)
・日本の学校は通ったことはないが、日常で困らないぐらいの漢字の読み書きはできる
・敬語は使える(たまにちょっとおかしいぐらい)


🌺どんな環境で育ったの?

小学1年生から高校3年生までがっつりマレーシアで育ちました。
マレーシアは多民族国家で、マレー語・中国語(標準語/広東語など)・ヒンディー語・英語が飛び交っていて、自身の家庭環境や通っている学校によって話せる言語が異なってきます。なので、みんな普通に3ヶ国語とかさらっと話せたりします。
また、多民族国家なこともあり「他人と違う」ということが当たり前なので、外国人のわたしでも疎外感をあまり感じることもなくとても自由でハッピーな環境で育ちました◎


🌺日本社会への恐怖心

海外生活が長いと、あくまで個人的な肌感ですが、「日本が嫌になる」「日本に憧れる」の2パターンに分かれると思っていて、わたしは「日本に憧れる」方でした。
(シンプルに漫画とかゲームが好きだったのでその影響が大きいかなと思っています😇)

ただ、当初日本への憧れがあったものの「日本社会」への恐怖心はとてもありました。夏休みに日本に帰ってくる時に電車に乗るにしても、お買い物するにしても、とても気をつけないといけないことが多い気がして、とにかく目立つようなことをしちゃいけないといった圧を個人的に感じていました。

今思うと自分は「日本人」だけど「日本人」の当たり前を知らないわけで、他人からしたら見分けがつかないから、より一層「日本人にならなくちゃ」といった焦りが恐怖になっていたのかもしれない。


🌺日本社会のイメージが変わったきっかけ

高校の時デザイナーを目指していた時期もあり、グラフィック系のインターンを探すとなった時に日本のデザインが好きだったので、勇気をだして日本の短期インターンに応募しました。
(日本社会怖いと言いながら、決めたことはすぐ行動するタイプなのでそこはよかったなと感じています☺️)

会社ではわたしと同じく海外で育ったインターン生や、外国人の社員さんなどもいてとてもグローバルな環境でした。帰国子女や日本で暮らしている外国人の方と交流するのは初めてだったので、自分は一人じゃないんだととても心の支えになりました。また皆さんとお話しするにつれて、「他と違うのは自分だけではない」と思うことができ、吹っ切れることができました。

それからは逆にわたしは他の人と違うからこそ、この個性を日本で生かしたいと思うようになり、積極的に日本社会と触れられるように大学の夏休みは帰国してボランティア、バイト、宿のヘルパーなどをしていました。


🌺帰国のタイミング

高校卒業後は日本の大学には進学せず、台湾の大学に進学行きました(毎日めちゃ楽しかった🥟)
台湾の大学は9月入学6月卒業なので、日本の入社タイミングと全然違うため、学年でいうと1年遅れて入社することになります。

なので、6月に大学を卒業して、通年採用していたペパボに7月に応募し、無事8月に採用をいただきました🎉

それからは2021年3月まで近所でバイトして、4月にペパボで働き始めます🕺

採用いただいた日のストーリーズ
2年の時を得て額に入りきらないほど育ったパイナップルの草
(↑のストーリーズに2年前の姿があります)


🌺日本で働いてみて、ぶっちゃけ、どう?

結論から言うと、「ペパボで働けてとってもよかった」ので、日本で働けてよかったと思います。

ペパボでは「わたしたちが大切にしている3つのこと」があり、本当にみなさん体現されている方達ばかりです🙆
そんな場所だからこそ、わたしは今もハッピーに過ごせていると感じています。

今では「日本社会怖い」と立ち止まらなくて本当によかったと感じています。
あと働いてから思ったのは、会社は結局、一つのコミュニティーなので企業理念や大切にしている文化があうかあわないかだと思います。
なので、もし日本で働くのに悩んでいる〜と言う方はまずはそこをじっくり調べて選んでみるのがいいのかなと思っています。

新卒研修の様子はこちらで紹介されているので、ぜひご覧ください👇


以上、わたしが日本に帰国するまでの不安や実際に日本に帰ってきた感想なのですが、入社までにやっておいてよかったな〜と思ったことが数点あるのでそれも合わせてお話しさせてください🙋‍♀️


🌸入社までにやってよかったこと

日本に帰国してよかったなと思うのですが、ぶっちゃけ、日本で育ってきた方と比べると、日本語や日本社会においてハンデがあるのでがんばったことはあります!!!
もし日本に帰国するかも〜と言う方はこんな考え方もあるぐらいでみてください。

①日本語を使うコミュニティーを作る
わたしは大学でありがたいことに、留学に来ている日本人の方達と仲良くしていたおかげで、日本のコミュニティーというものを学ぶことができました。
例えば遊ぶにしても、国や文化によって待ち合わせ時間や場所の常識というものが異なってきたり、Lineなどのオンラインコミュニケーションの仕方など色々と新しいことを経験することができました。
社会に出ると自分は帰国子女の〇〇ではなく、株式会社の〇〇になるので、そういった感覚はつかめると仕事する上でも、同僚と接する上でもとてもスムーズになるかなと個人的に思っています。

②観光地でバイトをする
個人的に日本でバイトしてよかったなと思うのは、敬語が身につくからです。
なぜ観光地がおすすめかと言うと、観光地だと語学を活かせる場所が多く「採用率が高い」のと「言語ができるので多少日本語が下手でも許される」からです。(あくまで個人的な体験談)
わたしは外国人のお客さまを接客する代わりに、日本人のお客さまは他スタッフがほぼしていたので、接客の合間にそのスタッフの日本語の言い回し方を学んだりして、たまに接客する日本人のお客さまに実践していました。そのおかげで日本語力はすごく成長したと感じています。
ちなみに、バイト初日に「すみません」は「申し訳ございません」、「わかりました」は「かしこまりました」など当たり前なことを教えてくれたり、本当に前のバイト先には感謝しています。

③流行りを追ってみる
幼少期海外で過ごしていた分「共通の話題」が他の方より圧倒的に少ないので、今流行っているものだけでも追っておくと話題が増えて個人的にいいなと思います◎
もちろんお互いに海外のこと、日本のことを共有しあえる関係ならいいんですが、大人数の会話だとやはり「流行ったもの」や「流行りのもの」の話題が増えるので漫画、音楽、ドラマなどとにかく自分が少しでも興味があるものはかじっとくといいかもしれません。もちろん全く興味のないものを追うのは大変なのでそれは割り切っていいと思います!


🌸最後に

自分の普段いる環境を出る、ということはとてもハードルが高く感じますが、実際やってみるとそうでもなかったり、そうであったりなど予測不可能ですが、行動しないことには何も変わらないので「思い立ったらその日が吉」だと思います🏃‍♀️🏃‍♂️🏃‍♀️🏃‍♂️

あと、日本はきれいだし、食べ物安くて美味しいし、がんばれば一人暮らしもできるし、めちゃくちゃ住みやすい場所だと思います🗼✨


この記事は「GMOペパボディレクター Advent Calendar 2022」に参加しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?