🥨 赤田プレッツェル🥨

札幌市出身/シンガーソングライター/ 布団が変わると眠れません。 コラムとエッセイの…

🥨 赤田プレッツェル🥨

札幌市出身/シンガーソングライター/ 布団が変わると眠れません。 コラムとエッセイの違いも分かりません。 いろんな思い出話を拙い文章で綴ります。 たまに冷たい蕎麦もすすります。 HP【https://akada-pretzel.themedia.jp/

最近の記事

たまにはガンダム語らせて

私がガンダムに出会ったのは小学三年生の時。 64のスーパーロボット大戦(中古)がきっかけであるが、 アホガキにはちと難しいシミュレーションゲームだった。 訳の分からない糞げーを買ってしまったと瞬時に後悔したのだが、 それも束の間。 戦闘の格好良いBGM、熱いストーリー、ド派手な必殺技に引き込まれ、 気付けば虜。 気付けレンタルVHSである。 ほとんどすべての作品を見てきたが、 皆違って皆良い。 その中でも今回はファーストガンダムと呼ばれる、 最初の機動戦士ガンダムにつ

    • 盗っていません。誓って。

      数年前、 私は小さな会社で経理を担当していました。 程なくして、私以外の従業員の9割が 一斉に退職してしまった事で、 私も流れて、退職する決意を固めました。 新しい経理担当の女性に引継ぎ事項を伝え、 そそくさと会社を後にする私。 数週間がたったある日のこと。 そこの会社から電話がありました。 「通帳が見当たらないのですが…」 ? 所定の場所にはどうしてだか見当たらず、 社長が持ち出した可能性は無いらしく、 ひどく不思議がっている様子でした。 とりあえず、 その

      • ガラパンを履いていたよね。

        あれは中学二年生の春。 思春期猪突猛進中。 その日は身体検査の日。 いつもの制服とは違い、 全生徒学校指定のジャージを着ていました。 測定の際に、短パン着用のルールがあり、 待機の時間は短パンの上に長ズボンを履く、 二重のズボンで過ごす子がほとんどでした。 そんな中流行った遊びがありまして、 一方のズボンをばっと勢い良く下げて、 【長ズボン下の短パンを晒す】 という少しスリルのある遊びを楽しんでいました。 脱がせたり脱がせられたり、 私含め馬鹿な男子どもは 「う

        • ピンクの牛丼屋。

          私史上最高にアホで、 体力だけがあった十八の春。 周りの友達に流されるように、 アルバイトを始めました。 そこは"ブラック"や"ワンオペ"という言葉が 誕生した、某牛丼チェーン店。 当時はまだその認識が世に広がっておらず、 若さでゴリ押ししていた私は、 大して気にもせずに働き始めていました。 月300時間勤務の店長が 床に段ボールを引いて寝ていても、 そういうものなのかなと、しばらく勤務を続けていました。 並盛り220円前後で食べることができた 大牛丼時代。 ピー

        たまにはガンダム語らせて

          某スパリゾートに浮かんだあれ。

          あれは猛暑の名古屋にいたその昔。 マックスバリューの前に、 誰かが落とした6個入りの卵がありました。 落下の衝撃で中身が飛び出し、 コンクリートか汚れていました。 良く見ると灼熱の地面に焼かれて、 目玉焼きになりつつある白身黄身。 焼けてるよ。おいおい。 そう思い、 ただ、ぼーっとその光景を眺めていました。 「パッ!」 (短いクラクション) 音に振り返ると、 後ろに無料送迎バスが到着していました。 側面には"天然温泉スパリゾート"の文字。 吸い込まれるように

          某スパリゾートに浮かんだあれ。

          ゲームにまつわる思い出の話。

          1.ファイナルファンタジーⅢはい。おじさん。 物心ついたときには家にあったファミコン。 子守り代わりとして母親が友人より譲り受けたと後に聞きました。 カセットが40個くらいあって、 よく私と姉はドミノ倒しをして遊んでいました。 色々なカセット中でも 特にFFⅢは綺麗なグラフィックや音楽がお気に入りでした。 (※時代はPS1) セーブ機能が壊れていて、 落としたり、暫らく時間が経つとデータが消えるのが常で、 最初のボスのランドタートルを何度も何度も倒しました。 幼稚園年

          ゲームにまつわる思い出の話。

          VSおじ釣り。

          つい何年か前。 一人でできるアウトドアを探していました。 そこで思い出したのが釣り。 お金をかけたくない一心で100均に走りました。 本当に驚くことに ダイソー釣り具の進化も目まぐるしく、 高いものと見た目はそう変わりません。 細かなものも沢山置いています。 ルアーを端から買っても1000円程。 どれが釣れるか試してみようかなと、 \ワクテカ/で港へ向かいました。 その日は快晴で空が綺麗に澄んでいました。 気温も適度に暖かく、 風も気持ちよく吹いています。 正に抜群の

          サインが覚えられない球児。

          高校一年生、野球部強豪校(多分)に入学した私。 入部時に総勢100人以上が在籍していました。 正直野球が上手ではなかった私は、 一年生時全くグラウンドに入ることもできずに、脇の練習場で不貞腐れている毎日。 夜間居残り練習時にふざけて、 グラウンドを穴ぼこだらけにしたり、 外周時にトラックの下に隠れて練習をサボったりしていました。 先輩に生意気な態度をとって〆られることもしばしば。 小中と野球をやってきて、高校で大コケです。 そんな中、転機が訪れたのは二年生の時。 た

          サインが覚えられない球児。

          集団催眠は嘘から。

          小学3,4年生の時の話。 どこにでもいる活発ドッヂボールボーイだった私。 この頃小学校の図書室が新設されて、 新築の香り立ち込める、おNEWな空間に子供達が殺到しました。 全く本を読まない私は、 初めは見向きもしませんでしたが、 グラウンドで遊ぶ友達たちも 流れてしまったので、渋々通った記憶があります。 中でも人気だったのが、怖い話の本で 友人たちが輪になって、夢中で読んでいました。 そのころ何だかわかりませんが、 こじつけ系の心霊番組も流行っていて、 ちょっとし

          田舎エミネムの合コン。

          二十歳前後の冬。 私は若さに任せ、 毎晩爆裂にお酒を飲んでいました。 スポーツ上がりの人間でしたので、 人並み以上には飲めましたが、 性格通りしっぽり派。 もっさい毎日の私。 初めて合コンに誘ってもらえます。 全身にみなぎる野生のENERGY。 早速頭の中では、 戦略シミュレーションが始まります。 … … … よしっ。 「まずはバイト代を切り崩して、ブランド服を買いに行こう!!」 まずは見た目から自信をつける作戦です。 あれもこれも高いですが、そんなこ

          田舎エミネムの合コン。

          ヤンキー母校に帰って。

          私の地元には"龍さん"と呼ばれる、 極太ヤンキーがいました。 話によると、 私らの2.3個上の先輩らしいのですが、 皆口々に 「馬乗りで暴れているところを見た。」 「腕に刺青が入っていた。」 「舌にピアスが開いていた。」 等々、恐怖の噂で持ち切りでした。 当時中学一年生の私。 とにかくゲーセンや商業施設に行くときは、 必ずヤンキーチェックを欠かせませんでした。 というのも、 私の髪の毛は元々明るい茶色で 光が多いところだとひどく目立ちます。 行く道行く道の大小

          ヤンキー母校に帰って。

          クリスマスプレゼント修好通商条約。

          昔々の冬。 のんべんだらりと小五になった私。 毎年恒例、 親にクリスマスプレゼントの打診をします。 「あのさぁ~」 「パークゴルフのクラブっていいよなぁ~」 じじいかよ。笑 今振り返るとですが、 当時は周りで流行っていました。 近くの大きめの公園に、 パークゴルフ場が幾つかありまして、 友達が遊んでいるのを見て欲しくなったのを覚えています。 親は言います。 「もう小5でクリスマスプレゼントなんて 買う"わけない"でしょ。」 なんで"わけない"んだよ…

          クリスマスプレゼント修好通商条約。

          真正面に変態。

          十年ほど前。 私は爆裂に猛暑だった名古屋にいました。 仕事が少し早く終わった、夕方。 ぎゅうぎゅうに人を詰めた電車に乗り込み、 帰路についていました。 運良く座ることができた私。 その日の気温はうだるような40℃。 満員電車の嫌な湿度に、 息苦しさを感じます。 ~ ふと私は顔を上げると、 目の前には120kgありそうな初老の男性が、 大粒の汗を流しながら立っていました。 シャツにネクタイ、スラックスのいで立ち。 いかにも会社帰りの様子。 彼は小声でぶつぶつと、

          ガンダム。俺んちに立つ。

          ガンダム大好き少年だった私。 毎月のお小遣い全ツッパで、 プラモデルを購入する日々。 勿論ガンダムの造型が好き というのもありますが、 少年少女が戦争に巻き込まれていく、 心の動きの様も魅力的で、 重厚なストーリー、背景、仕掛け、 決して子供向けではありませんでしたが、 気づけば、夢中熱中していました。 ※(むちゅねっちゅう) ~ そして時は流れ15歳になった私。 部屋にはぎっちり並んだプラモやグッズ、本たち。 彼らはもう僕の親友でした。 ※(マイメン)

          ガンダム。俺んちに立つ。

          恥かき人狼。

          二十代、何度も転職していた私。 その度に会社からのお達しで、 新入社員セミナーに参加していました。 「前の会社で行きました。」 これが言えません。 毎度毎度出席していました。 ~ そして何度目か、 そこそこ規模のあるセミナーに 参加している時のこと。 今回もいつも通り始まりましたが、 皆フレッシュな若い人たちばかり。 恐らくですが、偽新入社員は私だけ。 ちょっと自分だけ老いてます。 そして皆消極的。 誰も進んで挙手したり、 シミュレーションをしようとはしま

          恐怖の新聞配達。

          クソガキ中学一年生。 ドン引きするほど反抗期突入の私。 家族間の衝突が多い時期とも重なり、 今すぐにでも自立し、 家を出たい気持ちに駆られます。 早く大人になりたい。 皆さんもそういった時期あったと思います。 (今は赤子に戻りたいです。) そういったわけで、 不良の先輩にアルバイト先(新聞配達)を 紹介してもらいます。 もう気持ちだけは立派な大人。 ですが仕事がこなせたかというと、 ペーペーの未熟ちゃん。 なかなか配達先や新聞の種類が覚えられず、 毎回必ず未配