私とアンドロイド4
心の中で、イケメンきたー!!!!
と叫びながら、顔は平然を装った。
なんだろ、、雰囲気のあるイケメンだな。
白い首にサラサラの黒い髪。古着っぽい黒いシャツを着ている。そして、指輪。
わーおしゃれだー。
そんなことを思いながら、すました顔でビールを飲む。
都会ってすごいなあ。
こんなイケメンがいるんだもん。
まるで天使みたい。
隣の男の人はスマホをいじりながらビールを飲んでいる。
この人もひとりなんだ。。
話しかけようかな。
やめようかな。
話しかけようかな。
やめようかな。
、、、
2人とも一人で、いま、同じ場所で同じ時間を過ごしている。
それだけで穂乃果は幸せだった。
この人は、なにを考えているのだろう。
私に気づいているのだろうか。
ドキドキする。
ビールの一杯目がなくなったあたりで、ふと、その人が立ち上がった。
あ、、
レジに向かい、「お会計」と言った。
アルバイトのお兄さんが「はーい!」といってかけよる。
お金を払うと、男の人は小さな声で「ごちそうさまでした」というと、店を出た。
その仕草さえ美しい。。と思った。
穂乃果はただ見ていた。
がたっ
っと穂乃果も立ち上がった。
「あの、お会計、、」と近くにいた店員さんに言い、レジに向かう。
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