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「文化芸術活動の継続支援事業A2」の報告書提出完了(音楽の場合)


7月から取り組んでいた「文化芸術活動の継続支援事業」の実績報告書提出を先日終えました。7月から9月まで待ち続け、無事に交付決定。10月中ばに活動を終えて、一ヶ月以内の先日提出。実は交付決定しなくても活動はするつもりだったのですがその場合負担金額は相当だったので本当に助かりました。
この支援の受けるにあたりかなり調べたのですが、やはり演劇団体は母体がしっかりしている感じがすごくしたので参考にさせてもらうことが多かったです。あとは、最終精査と補助金額通知と振り込みが終われば全て終了です。
そこまで何も書かないでおこうかと思ったのですが、第4次の追加募集の詳細が発表されたということで、まだ二の足踏んでいる人や、どう申請していいかわからない人の参考の一つにでもなるといいかなと思いまとめてみました。

A1からA2に切り替える方は置いておいて、初めてこれから申請しようかと考えている方にはまず、
全額をもらえるわけではないので自己負担が必ずあること、自分に出演料は出ないということ、を頭において欲しいと思います。
A1でしたら自分に出演料という内容の申請の人は少ないと思うのですが、A2の場合は事業を行うという前提の方もいると思うので、どうやりくりするかよく考えた方がいいです。

申請そのものについてですが、Youtubeをはじめ、いろいろな方が記事にしてますのでそれを読むと早いです。それより「どういう事業ということで申請したら通るかわからない」という人が意外と多いんじゃないかと思うのです。ということで音楽で自分の事例を。

わかりやすいのは劇団の1公演(各地まわる)という仕組みが演劇であるとしたら、音楽では一つの目的を持ったライブ、コンサート、ツアーが該当すると思います。私の交付決定の事業目的は「中止になったCDリリースツアーを感染対策をした上で再度行う」でした。
数カ所を行うコンサートツアーは実は毎年やっていることなので、いままでの収支からいくらかかるのか、何にお金がかかるのかはすぐに計算が可能でしたが、自分に出演料は出ませんのでそれはツアー先での入場料で補う、、という前提になりますが、今年はこんな有様なのでもちろん入場料は半減になります。(半減になるので継続支援を出したのですが)
コロナの影響ですでに今年、来年と、百万単位で損失が目に見えている状態だったので申請するか、活動を停止するかどちらかしかなかったのですが、私が多少の自己負担をすれば他のメンバー、ライブハウスの収入になるし、何より自分自身が何もしないでいるのが耐えられなかったし、この申請するのにちょうど適してる立場の私がやらないでどうする、、という気持ちになり、やるならA1じゃなくてA2で中止になったツアーだよね、、と、ある程度の負担覚悟で申請しました。(私が開催した10月はコロナが落ち着いてる時期だったのですが今はちょっと厳しいですね)

「この申請するのにちょうど適してる立場」と書いたのは、A1の個人で買ったものの申請をするのと違って、A2の場合で「何か事業をする」ことを前提にしたい場合、演劇だと劇団の代表や、座長、事務所が母体になりますが、音楽業界、特に、バンドという形だと代表はだれ?とかその負担を覚悟でやるのはだれ?とか、今まで収支など全部をやってたのはだれ?とかそもそもやってないし、、という場合が多いのではないかと思うのですが、幸いなことに私はグループの収支を扱う立場であり動かす立場であったので私が申請するのがベストだと思ったのです。
今回の申請もA1で購入費用を賄う音楽の人は多くてもA2で申請する音楽(バンド)は物品を購入する以外で企画をするという人はそんなに多くないのではないかと思います。

ここで、今回私が書くことである程度最初に自分でお金を回せる立場の人がいたら、A2で自分のバンドでツアーをする申請をしても申請が通るかもしれませんよ、、ということをお伝えしたいのです。(「最初に自分でお金を回せる立場の人」つまり今回は50%を最初に振り込んでもらえるけど、その前の当初の申請ではA2満額150万の場合は最高163万を自腹で先に使うことになる(20万は先に受け取れる))

今、次の申請では音楽業の人の方がこの継続支援を受けやすいと思うのです。
というのも、演劇というのは開催場所、メンバー、練習期間、そもそも台本が揃わないと計画できません。つまり、申請時期のばすよ~!といきなり言われてもすぐには準備できる団体はほとんどいません。しかし、音楽業はどうでしょう?ある程度固定のメンバーで動いている人たち、バンドを組んでいる人たち、職業音楽家の人たちだったら、馴染みのコンサートホールやライブハウス、照明や音響の仲間、と連絡を取り合えば日時や場所、やる内容などは演劇に比べると比較的すんなり決めやすいはずです。もちろん、このコロナが治らない状況なのでライブをするのは、、、と思うかもしれませんが、無観客ライブ配信という形ならば可能かと思います。

どうしようかな、と悩んでいる方はこの機会に自分で企画してみることを考えるのをお勧めします。

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ところで、「確認番号を貰う」申請についてです。
確認番号を貰う場合を考えて文化庁が指定する各団体を調べたのですが、私の父は音楽ユニオンのメンバーであるのですが、私自身は音楽ユニオン所属ではない、、、果て、私はどこに該当するのかな、、、とさらっと見てみたら、該当しそうなところがない。
唯一歌手ということで調べても、いわゆる昭和世代の大御所の団体になってしまい、それも違うしなんだかどうしたらいいのやら、、みたいな、、、音楽業の人、そういう人多いんじゃないかと思いました。なるべく自分の仕事に沿う団体にまずは問い合わせをしてみてください。それぞれの団体で提出する事は違ってくると思います。きちんとお話をしてできる限りの書類を揃えて提出をしてみてください。きっとすぐに番号をいただけます。ただし数年前からきちんと仕事につながる経歴がないとなかなか大変です。そこだけは頭に置いておいてください。もし、今回どうしても該当してない友達が周りにいたら、どうぞお金をもらえる立場の方は仕事を企画してその方を出演させてあげてください。それはあなたの経費になり、友達には出演料になります。世の中うまく回せていけたらいいのではないかと微力ながら思う次第です。頑張りましょう。

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