まさかっ、ニンジャさんが…?!
【チャンさん年中・スーちゃん2歳の頃】
チャンさんの靴がだいぶボロくなってきたので買いに行く。
すると、ちょうど出かけていたお向かいのKさんと帰りが重なって、車から降りたチャンさんとスーちゃんは大喜び。
Kさんの家の門に二人でしがみつき、玄関先で鍵を開けようとしているKさんに向かって『Kさーん♡、なにやってんのー?』と叫ぶ。
さらに勝手に門を開け、Kさんのお庭で遊び始める図々しい兄弟。
優しくて心の大きなKさんは、そんな兄弟をいつもニコニコしながら受け入れてくれるので、私もついつい甘えてしまう。
Kさんに見守られながら二人が何をしているかと思えば、カナヘビのニンジャさんのエサを探している模様。
裏庭にミミズの赤ちゃんを発見すると大興奮!!
『もしかすると、ニンジャさんが食べるかもしれない!!』
Kさんにお礼を言って直ぐに家に戻り、かごにミミズを入れてあげるも、ジーッとして動かないニンジャさん。
『休憩中かな…』
しばらく様子を見ていたチャンさんが、いきなり大声を上げる。
『わっわっ!!ワァー!!たまご!!』
ニンジャさんがササッと移動したその下には小さな白いたまごが三つ!!
『まさかぁー!! たまごうんでたんだねぇ!!』と大喜びの兄弟。
たまごを生み終えたニンジャさんは腹ごしらえに先ほどのミミズをバクバク。
なぜかニンジャさんはオスだと勝手に思い込んでいた我が家。
『ニンジャさんはおんなのこだったんだね!!じゃあ、おんなのこだから、ピンクニンジャにしよっか!!』
思いがけない出来事に、みんなの心が沸き立った瞬間だった。
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…数日後、ピンクニンジャさんの卵は残念ながら無精卵でしわしわになってしった。
チャンさんは残念そうに、けれど愛おしそうにてのひらに乗せて、しわしわの卵をそっとお庭に埋めた。
…そしてさらに数日後、たまたま道端で迷子になっているコクワガワを見つけたチャンさんは、あっけなくピンクニンジャさんとお別れし、コクワガワに虫かごを譲った。
散々泣きわめきながら捕まえたりした日々はなんだったのか…。
チャンさんは切り替えが早い模様。
ピンクニンジャさん、たくさんの素敵な経験をどうもありがとう!
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