風光る午後
「君らしくいてね」
風光る午後
あなたがくれた言葉
ありふれたそれも
君からだと意味を帯びる
挫けそうなとき
つまづきそうなとき
真夜中眠れないとき
先が見えなくて
不安が喉に詰まっても
記憶の欠片を拾い上げて
その言葉を馴染ませる
たったそれだけで
光芒が視界に映るように
立ち上がる勇気が湧く
気付けば四季は何度も巡る
香りをゆらゆら移ろわせて
今の世界に君は不在でも
眼を閉じて耳をすませばよぎる
あの日の風の音、光の筋、君の声
何よりもありふれた言葉が心包む
段々と暖かくなって
柔らかな春風が吹き抜ける今日
セピア色の宝石箱を開けては
広大な青空を仰いでから前を向く
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