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高尾山の「いろはの森」がとてもよかった [日記と短歌]23,11,16


かさかさり朱はむらがりて午後は翳ましろき雲のいく音もなく/夏野ネコ


高尾山の「いろはの森」というところに行きました。

私は高尾山が好きで、年に何回か歩きに行きます。世界一登山者が多い(年間260万人も訪れるそうですよ!)という高尾山には個性豊かなハイキングコースもまた多くあるのですが、北側にあたる「裏高尾」と呼ばれるエリアへはあまり足を向けたことがありませんでした。そこで先月、このエリアにある「いろはの森」というコースをはじめて歩いたのでした。

ちょうど十月なかば、紅葉の走りの頃で、混雑する表側に比べて人もあまりおらず、のんびりといい感じで歩けました。
そしてこの「いろはの森」には所々に和歌を記した立札があり、それらを読みながら行くのも風流です。

いろはの森へは、高尾山の玄関口である京王線の高尾山口駅ではなく、ひとつ手前の高尾の駅から小仏方面へのバスに乗りますが、山里の景色の中をてくてく歩いていくのも楽しいもので、今回は道端に咲いている秋の花をながめながら歩いて行きました。

木にまつわる和歌がやおら立っている


そんな風に歩いていると歌のひとつふたつ、出てこようものですがこれが全然、出てこないんだな!
まぁそんなもんです。それでも初秋の透明な空気をたくさん呼吸して、ずいぶんリフレッシュできました。

裏高尾は、観光地としての高尾山の、その人の多さに怯んでいる方にはとてもお薦めできるエリアです。別に頂上までいく必要はなく、ゆーっくりと登って、そうしてメインルートと合流したらケーブルカーでさっさと下りて、お蕎麦でも食べて帰る、みたいに軽やかにいくのも楽しいだろうし、表側に下りれば温泉もあるし。そういえば高尾の温泉、まだ行ったことないな。

今回歩いた高尾山の北側は落葉樹中心の植生らしいので、紅葉の終わった頃は、冬枯れの木々の間から見上げる冷たく澄んだ空もきっときれいでしょう。そうなったらいよいよ帰りは温泉ですね。

いろはの森にご興味のある方はこちらをどうぞ〜


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