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自分を束縛しようが、自由にしようが、良くも悪くも世界は無常だ

今やろうとしていることは、
「これをしなければならない」だろうか
「これがやりたい」だろうか

それとも
「正直どちらかわからない」だろうか

加えて、自分自身の思考、選択、言動を
"束縛"をしているのだろうか
"自由"にさせているのだろうか

:

私たちが生きている世界は、ものを考えるスキも、心の動きを感じるスキも与えられていない。
縮んだ時間には、余裕がなかった。

だから、冒頭の問いにはなかなか答えられないのが"ふつう"なのかなと私は感じる。

:

しかし、
「自分に誠実でありたい」「毎日夢中になれることができる自分でいたい」「大事にしたいもの大事にできる人でありたい」と、誰もが思ったことがあるのではないか。

今私達は自分自身に対して思考、選択、言動を
"束縛"して制限しているのだろうか、
"自由"にさせるように制限させてないのだろうか。

...そんなふうに問うことがクセで、また考えていた。

:

束縛と自由は対義語だ。

そくばく【束縛】
動き・働きの自由に制限を加えること。
「―された生活」

じゆう【自由】
他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っていること。哲学用語。


私は、自分がまだ感覚が鈍いと思っている。
だから、冒頭のあの問に「わからない」と答えてしまうだろう。

それとも、今の自分に対して設けていることを、"束縛"なのか"自由"なのかも、自分が鈍いがために「わからない」ということにしておきたいのだろうか。

:

現に、自分の心の動き、感情の琴線の振れるところを見つけることを、少し難しく感じる。

これは事実だ(と思っている)。

だから、この事実は見つめて、受け入れ、「どうしたら自分の心の動きと感情の琴線の振れるところを見つけることができるか」だけを考えたり、感覚を研ぎ澄ますべきなのかもしれない。


心の動きをストップさせてきた今までの自分とは、真逆だった。

私は、「"今この瞬間の自分の心の動き"をストップさせること」は得意だが、「"今この瞬間の自分の心の動き"をうまく扱い、心身で表現すること」はヘタだと感じる。

そして「心の動きをストップさせられる自分しか、世界からは受け入れられないんじゃないか」と思った。

...しかし、"そうでない自分"も世界は意外にも、自分をすんなり受け入れてくれる。

それは、太陽が沈み、また昇るかのように、自然な感覚だった。

心の動きをストップさせていたときは、果てしない孤独に思われた。
だが、実際に"それ"は孤独とは異なるものであり、一時的に"独りよがり"になっていただけだったのかも知れない。

孤独というのは、つまりは、この世界への影響力の欠如の意識だった。自分の存在が、他者に対して、まったく影響を持ち得ないということ。持ち得なかったと知ること。
──同時代に対する水平的な影響力だけでなく、次の時代への時間的な、垂直的な影響力。
それが、他者の存在のどこを探ってみても、見出せないということ。
(マチネの終わりに/平野啓一郎)

孤独とは、上記のようなものだと腑に落ちた。
それを前提に考えれば、私は孤独ではなく、独りよがりだった、と思った。

ひとりよがり【独り善がり】
他人の気持ちや意見を考慮せずに、自分の気持ちや意見を主張して押し通そうとすること」です。 周りのことを考えずに一方的に主張をしてしまう人のこと

:

だが、結局のところ
私たちが心の動きをストップさせようがさせまいが、自分を束縛しようが、自由にさせようが、孤独を感じようが、独りよがりになろうが、世界は、"無常"だった。

きっと、これはこの世の真実なのではないだろうか。世の常というやつなのか。

「無常」とは、アジサイの花言葉だった。

むじょう【無常】
仏教で、一切のものは、生じたり変化したり滅したりして、常住(=一定のまま)ではないということ。「―観」。人の世がはかないこと。
 「―の風が吹きすさぶ」

だから、今やろうとしていることが、
「これをしなければならない」と思おうが
「これがやりたい」と思おうが

それとも
「正直どちらかわからない」と思おうが、

世界が無常であることには変わりない。

私達の作り出す世界は、変化しうるものかも知れないが、世界の真実は普遍的だ。

どの道を選んだとしても、アジサイのように、タネから芽が出て花が咲いては、また次の時期に備える。
世界が無常であるということは、この"花が咲いては芽が出る"ことの繰り返しと同じなんだろう。

:

要するに、
どうせ世界は無常なのだから、何でも良いのだ。

何でも良いなら、何でも選べると思うことも"自由"だろう。

少し取り留めのない話だったかもしれないですが、書けたことで少しスッキリしました。


あなたはどう考えますか。
最後までありがとう、ではまた

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