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【三題噺】小説のネタ探しにも頭の体操にも使えるすぐれもの!

みなさんは「三題噺」ってご存知ですか?
今日は私がよく使っている三題噺について紹介しようと思います。

<三題噺(さんだいばなし。三題話、三題咄とも)とは>
落語の形態の一つで、寄席で演じる際に観客に適当な言葉・題目を出させ、そうして出された題目3つを折り込んで即興で演じる落語である。
※Wikipediaより抜粋

たとえば「芝生」「海」「赤ちゃん」などランダムに3つのキーワードがあり、それを盛り込んで即興でストーリーを作っていく形態。
(キーワードは直接単語として登場させなくてもOK)

アイデアを出す発想力や、どういうふうにつなげるか考える思考力、それを話す話術、また話すだけでなく文章に起こす文章力などなど……多くの力を鍛えられるすぐれものです。

そのため、ブレインストーミングの場でこの考え方が使われていたり、
マスコミ業界の就職試験などにもよく使われています。

実際に入社試験で出されたもの
小学館 三題噺(さんだいばなし)「ホワイト、鉄棒、温故知新」(1200字)
集英社 三題噺(さんだいばなし)「ぺたぺた・さすがにそれは・世界地図」(800字)
主婦と生活社 三題噺(さんだいばなし)「LINE・ゴースト・おもてなし」(1200字)

■創作のアイデアがほしいときにピッタリ!

私は、小説やショートショートを書くときのネタづくりで三題噺を持ちいることもあります。
以下のアプリは今でもお気に入りの一つです。

ランダムにお題を出題してくれ、イージーからハードまでの難易度もあり。アイデアがまったく浮かばないときには、よく助けられています(笑)

■頭の柔軟トレーニングにも使える

また、読書感想文教室を開くようになってからは、「この三題噺は頭を柔らかくするのに使えるんじゃないか」と思うようになり、【”三題噺”を使った頭の体操講座】を開いたこともありました。

■子ども向け
お題はまず2つからスタート。2つのお題をつなげるというところから始め、慣れてきたらお題を増やします。
自分の頭で考えながら、話を組み立てることで、発想力、想像力、考える力を高めます。
■大人向け
子どもと同じく、発想力、想像力、考える力を高めます。
また、話すだけでなく、考えた物語を実際に文章にして書き起こすという作業も行います。
それによって、頭の中にあるイメージを文章化する力を身につけることができます。

若者交流会で講師を努めさせていただいたこともあり、そのときには「頭を柔らかくして発想力を高めよう!」というテーマのもと、三題噺を用いて1時間の講座を開講しました。

当時の案内文がこちら。

三題噺を使って、ゲーム感覚で頭をほぐしていきましょう!
難しいことは一切なし!
1人では思いつかないことも、グループで話していたらピンとくることも?!
自由に考えることの楽しさを味わってもらい、自分でもこういうことが考えられるんだと、発想力をアップさせられる1時間にしたいと思います。
最近、頭使ってないなーとか固定概念取っ払ってみたいなーという人におすすめです。

「生まれてはじめて自分で話をつくって、思ったより楽しかった」
「自分じゃ思いつかないアイデアが出てくるので面白かった」
「普段からよく知っている人だけど、面白いセンスがあることがわかった」
など、嬉しい感想をいただけました。

■おてて絵本のように自由な発想を

実は最近、仕事にかまけて創作も三題噺もごぶさたでした。
ただ、自粛期間中に教育番組のコーナーにある「おてて絵本」をよく見ていて、子どもたちの考えるお話に「なんて自由なんだ」と感動していました。

「創作は自由でいいんだ」と改めて感じ、そこから、また公募や創作も少しずつ再開するように。

おかげで三題噺のアプリにもまたお世話になりはじめました(笑)
子どもにもお題を出しつつ、自分自身も創作を楽しみながら、頭を柔らかくしていきたいなと思います。

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