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世界のアートと歴史と科学を探求する、ただし指一本で

私は普段から博物館や美術館に行くのが好きなので(先日「ワクワクすること」をテーマにまとめたイメージマップでも浮き彫りになりました)、このところ一番残念なのはやはりそういうところに行く機会がない、ということです。しかし、最近のオンライン○○の傾向はこのエリアにもあって、今はオンラインで博物館も美術館も楽しめるとのこと。正直、博物館、美術館の空間そのものが好きな自分にとっては、そういうのってどうなのかなぁというのがありました。

ところが、国立科学博物館が「VRかはく」として3Dビュー+VRで楽しめるコンテンツを公開したのをきっかけに、うん、こういう楽しみ方もあるかもしれない、と思えてきました。

きっかけは「VRかはく」

こちらがきっかけとなった「VRかはく」です。3DビューはPCはスマホのみで、その場にいるように3Dのコンテンツの中を動き回ることができます。(VR映像として見るには専用のゴーグルが必要ですが、私は持っていないので3Dビューのみで見ています。)

3Dビューは様々な角度から撮影したカメラ画像を組み合わせて3Dモデル化したもので、Googleストリートビューが代表的な例です。VRかはくは、Matterport(マターポートと読むそう)というシリコンバレーのベンチャー企業が開発している3Dカメラを使用しているのですが、このMatterportを使ったサービスがかなり普及しているとのこと。全く知りませんでした。

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なんども行っている地球館の好きなエリア↑

Matterportで作られた3Dビュー博物館&美術館いろいろ

VRかはくに入り込んですっかり博物館に行った気になって、あちこちのMatterportで作られた3Dビュー博物館と美術館を探しはしごしました。調べると今このタイミングで様々な博物館・美術館でいろいろな試み・コンテンツが公開されていたので紹介します。

森美術館 「未来と芸術展」
森美術館は現代アートの分野でいろいろと新しい試みをしており、昨年11月から公開されていた「未来と芸術展」も様々な未来とテクノロジーに対する問いかけをした興味深い展示で注目を集めていました。私は早々に現地で拝見したのですが、残念ながら3月末の会期終了をまたず休館になってしまいました。その未来と芸術展が3Dビューで見られます。

↓こちらのフードプリンターはかなり印象的でした。各展示が解説付きなのも嬉しいポイント。

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川崎市岡本太郎美術館
行ってみたかった美術館の一つ。岡本太郎さん特有のパッションをもらえる展示は3Dビューでも十分伝わってきます。こういうタイミングで行ったことがないところへ行けるのも嬉しい。

↓いろいろ落ち着いたら、改めて行ってみたいと思える空間の発見

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オックスフォード大学自然史博物館
せっかくなので、海を渡ってみます。ヨーロッパには行きたい博物館、美術館が沢山あるのですが、ドードーの剥製があるオックスフォードの自然史博物館も3Dビューを公開していました。

特にヨーロッパの博物館、美術館は建物もとても素敵ですが、3Dなので建物まで含めた展示を見ることができるのも良いです。

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で、3Dビューで博物館や美術館は楽しめるのか?

私なりの答えは、「楽しめる。ただし、足を運ぶのとはまた違う視点で」です。

「博物館、美術館の空間そのものが好き」
これについては、現地に足を運び、その場の静けさだったり、ゆっくりものを考える時間だったりがやはり譲れないなと思います。展示内容についても、展示室にある説明を3Dビューから読み取ることは難しいので。

一方で、空間を回りながら、こんな展示があるんだとか、この空間素敵だな〜といった、少し引いた目線でみた発見があるのがいいです。いったことがある場所ならば、混んでいて見過ごしてしまっていたけどこんな展示もあったのか!という発見もあったり。

また、森美術館のコンテンツのように、ビデオなどと組み合わせることで学びや考えを深めるというデジタルならではの作り方、展示というのもありだなと思います。

この機会に生まれたデジタルコンテンツが今後も残り、現地での展示と合わせて楽しめるようになると、楽しみ方のカタチもいろいろ広がっていいなと期待してます。

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