EC Vol.1

動画コマースやD2Cなど色々言われていますが、そもそもEC市場の概況についてきちんと把握したい。いま、改めてECの基礎を少しずつ調査するシリーズ。

今日は、①EC化率と、②USのEC事業者トップ25③Exitの3つです。

①EC化率

図表は、2015年の日本とUSのEC化率の調査です(物販EC)。家電、書籍、家具のEC化率は日米ともに高い。目的買い、ネットで比較検討可能な商材、といった共通点があるように思います。異なるのがアパレルで、USでは18.3%のところ、日本では9.0%で、拡大余地がありそうです。

生鮮やヘルスケアはともにEC化率低いです。生鮮は、低価格で重くて配送効率悪くて提供者が難しいです。日本だとネットスーパーやカクヤスが頑張っているイメージ。数年前のワタミのタクショクとかもこの部類と思います。ヘルスケアは処方薬のネット販売解禁の如何が大きそう(=制度次第)。

②USのEC事業者トップ25

上位25社のうちネット企業はたった4社のみ。リアル店舗を展開している企業が強い。ユーザーが買いたいものが決まっている目的型コマース中心にECが発展してきたため、価格、品ぞろえ、配送、決済といった部分が競争優位性でした。つまり、リアルの店舗を展開し既にスケールメリットを享受している企業が強いと考えます。少しそれますが、AppleやNikeは売上構成比は5%程度ですが、ダイレクトチャネルを使ってマージン確保、ブランドイメージの統率をとりながらうまくやっているなと思います。

③Exit

イグジットの90%以上はM&Aでした。EC事業者のトップがほぼリテール企業であることを考えても頷けます。過去3年、USのEC事業者のIPOは5社しかありませんでした。

5社の詳細は以下。プラットフォーム型の企業のみ。在庫を抱えるようなビジネスモデルはwayfairのみです(ま、いまはD2Cが熱いって言われてますが)。Grubhubが順調ですね。要調査。

大型M&Aは以下。WalmartのJetは1年前でした。低価格品のECできる会社は引っ張りだこだと思います。低価格系は今はWishとかアプリも出ていて、次回以降紹介します。

~次回につづく~

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