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初心者に実践して欲しい、情報発信をより良くする方法

こんにちは☀primeNumberというITスタートアップで広報をしている村島です。
前回、

・「発信の価値」というのは「コンテンツ」と「届け方」の掛け算で決まる
・「コンテンツ」は「①ファクト」「②切り口」「③表現方法」の掛け算で、「届け方」は「④タイミング」「⑤発信源」「⑥リーチのしやすさ」の掛け算で決まる

という話をしました。

なので、この6つのポイントを改善していくことで、情報発信の価値は高められそうです。

とはいえ、情報発信をはじめたばかりだと、良いファクトを選ぶ方法って…?切り口ってどうやったら…?となりますよね。私もprimeNumberに入社した時は広報初心者だったので、たくさん悩みました。

今日は、広報をしたり情報発信が得意な方に聞いたりして学んだ「こんな風にするといいよ!」という実践方法をまとめてお伝えできればと思います!


まずは「誰に」「どうなって欲しいのか」という目的設定から

6つのポイントを見ていく前に!まずは、その情報を伝えることで「誰に」「どうなって欲しいのか」という「目的」を決めましょう。良い発信=目的を達成できる発信です。

たとえば採用広報の例で考えてみましょう。

「エンジニアにたくさん応募してもらう」が目的であれば、ターゲットとなるエンジニアに情報を届ける必要があります。エンジニアに届くファクトと、非エンジニアに届くファクトは全然違います。また、なるべく多くのエンジニアに伝えなければいけないので、ニッチすぎる内容は選べません。

「営業で応募してきた人の内定承諾率を上げる」が目的だったら、多くの人に読んでもらう必要はありませんから、ニッチなファクトでも大丈夫です。極端なことを言えば「あなたが一緒に働く予定の上司、趣味は野球観戦なんだ」といったファクトでも、応募してきた人が野球ファンなら大きな影響があるかもしれません笑

目的によって、ファクトは何にするか、どんな表現方法がふさわしいか、どの発信源が良いか、全て変わってきます。目的を決めてから、6つのポイントを見ていきましょう。

①ファクト:あるものから見つけるか、なければ作る!

ファクトは次の3ステップで選びます。

ファクトを見つける

無い袖は振れない。まずはファクトを探し回りましょう。メディアでもMTGでも社内チャットでもランチタイムでも、色んなところからファクトを仕入れておきます。本や勉強会や日々の業務を通じて学んだことも、そのままファクトとして使えますね。

適切なファクトを選ぶ

玉石混交の仕入れたファクトから、「目的」を達成できそうなファクトを選びましょう。

「色々ファクトは見てるけど全然ピンと来ないし、発信できるものが何も無い…」という方、ちょっと待ってください。私もぼんやりファクトを眺めて「ピンとこないなぁ」と思っていたのですが、受け身でぼんやり待っていても一生「ピン」はやって来なかったのです😢

興味を持ってもらえるファクトかどうか、というのは

新規性…「はじめて知ったよ」
意外性…「まさかそんなことが」
有益性…「皆の(自分の)役に立つなあ」
希少性…「それは珍しい話だね」
至上性…「ナンバーワンなんだね」
共感性…「それ!自分も同じこと思ってたんだよ~」
議論性…「それについて、自分はこんな風に考えてて…」

こうした観点から決まってくると、前回のnoteで書きました。

仕入れたファクトがこうした観点に当てはまらないか、改めて考えてみましょう。隙あらば「これnoteに書けないかな?」などと妄想しましょう。周囲の人とコミュニケーションを取りながら、どんなファクトに興味があるか聞いておくのも良いですね。攻めの姿勢で「ピン」と来る能力を磨いていきましょう。

また、テストマーケティングしてみるのも良さそうです。周囲の人に「こういうネタで書こうと思うんだけど、どう?」と聞いて反応を見てみましょう。

こちらは弊社メンバーが書き、多く読まれた記事なのですが、下記のようなツイートをして結構反応があったから書くことを決めたそうです👀

見る目を磨いてからあらためてファクト探しに戻ってみるのも🙆‍♂️前には気付かなかったファクトに気付けるかもしれません。

なかったらファクトを作る!(中・上級者向け)

「無い袖は振れない」といいましたが、袖がなければ作ればいいのです。

弊社が出した大学との取り組みに関するプレスリリース。これは、もとからそういった取り組みがあったわけではなく、各大学に話を持ちかける所から実施しました。結果、日経新聞でも取り上げていただいています。

あるものから探すよりも難易度は上がりますが、ファクトは作れます!むしろ作ったファクトの方が、発信に気合が入る💪 コミュニティやイベントに参加してみたり、勉強会を開いてみたりと、まずは行動してみましょう。

②切り口:日頃のストックが大切

色んなコンテンツに触れる中で、切り口を自分の中にストックしておくと良いと思います。

前回も紹介した、けんすうさんのnote。これは「自己紹介なんだけど、あえて他己紹介風にする」という逆転の発想で書かれています。ここで「逆転の発想をする」という切り口をストックするわけです。自分の好きな発信者のコンテンツをあらためて見てみましょう。

こうした良く読まれた記事から、切り口を学んでみるのも良いと思います。

こうした記事も参考になりますね。

ストックした切り口で、ファクトをあちこちから切ってみて、目的に合いそうなものを選びましょう。

③表現方法:ストックするか手伝ってもらうか

これも日頃のストックと練習が大切になります。好きなコンテンツを見ながら、こんな表現方法もありだな、と思ったらメモしておきましょう。

また、媒体によって良い表現方法が違ったりするので、色んな表現方法を使い分けられるのが理想です。Instagramには映える写真がいいし、Twitterなら今日あった面白い出来事を伝えたいな〜みたいな。でも、この使い分け、初心者にはちょっと難しいですよね。そんな時は、その表現方法が得意な人に手伝ってもらいましょう。たとえば「これ、画像の方が絶対伝わる!」という時に、デザイナーさんに依頼するとか。

④タイミング:誰かが作った話題にうまく乗っかる

タイミングは良く”波”にたとえられます。波の乗り方は2つです。「誰かが作った波にのる」か「自分で波を作って乗る」か。

でも自分で波を作るのはめちゃくちゃ大変なので、はじめは誰かが作った波に乗ることをオススメします。日頃から新聞やテレビ、SNSといったメディアを見ておき「あ、これ皆が話題にしているなあ」と思ったら、その波に乗りましょう。

こうしたコンテストやキャンペーンから目的にあったものを選んで投稿するのもオススメです。

波の乗り方は「波が来た瞬間に急いでコンテンツを作る」か「コンテンツを作っておいて(あるいはファクトだけでも温めておいて)波が来た瞬間に出す」のどちらかです。どちらでも大丈夫です、出来そうな方を選びましょう!

⑤発信源:人を巻き込むか、コツコツがんばる

「誰が言うか」が大事なのは分かるけど、発信源は自分だし、いきなり有名人になれるわけでもないし、打つ手なしでは?🤷‍♂️と思うかもしれませんが、そんなことはないです。他の人を巻き込んでしまいましょう!

社内のメンバーやお客さま、投資を受けている企業であれば投資元などに協力してもらい、一緒に情報発信するのがオススメです。また、第三者の立場を取るメディアは、やはり発信源として信頼されています。慣れてきたら、広報とも協力しながら、取材してもらえるように取り組めると良いと思います。

また、発信を続けることで、自分という発信源に対する信頼をコツコツ積み上げましょう。千里の道も一歩から!

⑥リーチのしやすさ:ターゲットがどの媒体にいるのか、誰と繋がっているのかを意識

目的によって、どうすればコンテンツにリーチしやすくなるかは大きく違います。

たとえば採用広報で「内定承諾率を向上させたい」という目的なら結構簡単です。「これ、内定者の方に読んでもらって」と採用担当に伝えておけばOKです。同じ採用広報でも「母集団を形成したい」という目的だと、接点の無いターゲットなので難易度が上がります。日頃からターゲットが触れることの多い媒体を選びましょう。SNSは初心者でも発信しやすい媒体です。それぞれ特色もあるので、どのSNSがターゲットにリーチしやすいのか考えて選びましょう。

こうした記事を見つつも、実際に各SNSを使ってみると良いと思います。

また、社内にターゲットと近しい人がいないか探しましょう。そうした人は、ターゲットとSNS等で繋がっている可能性が高いです!拡散に協力してもらうことで、ターゲットへのリーチのしやすさが大幅にアップします。

発信に慣れてきた、もっと大規模に情報発信したいということであれば、4大メディア(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)、インターネットメディア、フリーペーパー、公共交通機関の車内広告、街頭のビジョンなどなど、媒体は無限にあります。この辺りはマーケターや広報と相談してみるのが良いと思います!

いきなり6つは多すぎなので、1つずつステップアップできれば大丈夫です◎

そうは言っても6つは多すぎる…!という感じですよね、分かります笑

はじめから全部気にするのは難易度が高いので、とりあえず1つ気にするポイントを決めましょう。1つ意識できてるよって人は、別の1つを。それもできるようになったらもう1つ、と積み重ねていければ大丈夫です!

こちらのnoteにも書いてありますが、「完璧を求めて準備だけで疲れてしまうのはもったいない」!

とりあえず始めてみて、「もっと進化させたいな」と思った時に、どれか1つからでも考え始めて貰えればと思います☻

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