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人に注意することが苦手

わたしの直属の上司(一個上の女性の先輩)はとても優しい性格で、部下に注意や怒ることができない人だ。

だからその分、その役割はわたしがやるものだと、上の人からは言われている。まあそれなら、そうするけれど。わたしだって人に注意するのが得意なわけないし、言い回しや伝え方にとても気を遣うのだ。


「ごめんね、怒っているわけじゃないし正直わたしは気にしてないんだけど、会社の方針だから少し話できるかな?〇〇さんの服装、全然悪くないんだけど、会社のオフィスカジュアルの方向性には少しね、沿わない気がしてて。靴下がいるような靴ではなくて、ストッキングとパンプスにしてもらえないかな?ううんごめんね、怒ってるわけじゃなくてね、わたしも普段はそういう服装するし、なんなら古着とか大好きだから好きな服装したいんだけれど。今の部署はさ、20代の女性がほとんどだし、仕事がしやすい環境っていくらでも作れると思うんだけど、でも仕事がしやすい環境と気の緩みは違うから、そういうちょっとした(以下略)」


みたいなことが瞬時に頭をよぎるような、なんとも面倒くさい性格。ごめんねって何回言うんだか。そしてこの前後はその部下にとても優しく明るく接するんだろうな。そんな自分が目に見えている。

それに自分が納得していないことを部下に注意しなければならないことがあるのも、憂鬱なんだよな。納得していない人の言葉が、人に届くとは考えづらい。

それでもうまくやらなければいけないのが、大人ってやつか。大変だなあ。みんなそういうのを飲み込んで生きているんだろうな。



世界はそれを愛と呼ぶんだぜ