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2022年4月の振り返り。キモい作品に多く触れた

4月は仕事はそこそこに、遊んで過ごした。大阪へ遊びに行き、北海道にライブを見に行き、 ゴールデンウィークを完璧な休暇にすることに成功。さすがにもう少し働いた方がいい。

以下、今月の読書感想文及びエンタメの感想。

Creepy Nuts TWO MAN TOUR「⽣業」/Guest Awich

最近Awichが好きで、生で聴いてみたくて参加。最初の『Queendom』で完全に落ちた。「知性で稼いでくMoney」のスタンスとビッチの共存。賢くてつよつよな同い年の女。憧れ。

INSIDE

星野源のエッセイで紹介されていたゲーム。「追われに追われて一人きり、少年はいつのまにか闇のプロジェクトの中枢に引きずり込まれていた。」という公式の紹介文以外、本当に一切の説明がない。

ゲームを始めるといきなり暗闇に赤い服の少年が登場し、訳もわからず何かから逃げることになる。

少年は犬に食われたり、ビリビリで痙攣したり、ファンで体が引きちぎられたり、人型の化け物に水中に引きずり込まれたり、高いところから落ちたり、無惨に何度も死にながら、時に操り人間を操作し、研究施設的な場所を逃げ回り、最後は肌色のモチャモチャになる。キモい。

「少年=精子であり(だからめっちゃ死ぬ)、INSIDEは受精の話」的な考察もあり、隠しエンディングも「おぉ〜!」という感じで奥深い。とにかくキモい。

こどもの一生/中島 らも

SexyZoneの松島聡くん主演舞台の原作。観劇前に読んだのだが、薄気味悪くてめちゃくちゃキモい話だった。

作中で登場人物(全員大人)は精神年齢10歳に戻され、10歳として過ごしている。体が大人のまま子どもの言動をするから、子どものエグさがよくわかる。おもしろさはわかるけど、苦手なお話だった。変な夢見たし。

赤めだか/立川 談春

落語家・立川談春さんのエッセイ。

修行とは矛盾に耐えること。上の者が白いといえば黒いものも白くなる。そんな中でも、本質である落語に対しては正しい努力をする。言われた通りクソまじめにやっていればいいわけでもない。

ただ、修行の中での正しい努力は時に「矛盾に耐えること」とも矛盾するわけで、難易度はめちゃくちゃ高い。私は言われた通りがむしゃらにやって安心してしまいそうな気がする。

123ページの嫉妬の話がよかった。心当たりがありすぎる。すごい人の落語を聞いてみたい。

優しい死神の飼い方 /知念 実希人

犬の姿を借りて、死にゆく人の未練をなくして地縛霊化を阻止しようとする死神の話。

先入観や固定概念、偏執が自分の視野を狭くするのは死神も一緒。決めつけず、自由な思考を持つことが人生を幸せにするのだなと。死にゆく人たちの未練の持ち方やストーリーはやや強引な気もするけど、広く好かれそうなエンタメ作品で楽しく読めた。

地球星人 /村田 沙耶香

この作者なんなん????というのが最初の感想。初めて小説読んで吐くかと思った。

最初はフェミニズム的なお話かなとか、父もだけど姉と母が最悪だなとか、「世界=人間工場」の考え方は突飛に見えて確かにな……とか、めちゃくちゃつらい描写も一応納得しながら読んでいたのに、最後は本当に、ただただ気持ち悪かった。

あれだけイカれてると思っていた姉と母が最後はまともに見え、主人公たちを想像して血の気がひいた私はまぎれもなく地球人。主人公たちは最後、完全にポハピピンポポピア星人になった。

もう二度と読みたくないけど、傑作だと思う。

赤と青とエスキース/青山 美智子

絵を軸にした愛の話。全体を通して、赤と青の対比が印象的。こんな感じの展開かな〜と想像しながら読んでいたのに、見事に気づかなかった。

本屋さんのダイアナ/柚木 麻子

お互いに憧れを抱く、見た目も育ちも反対の女の子が、本を共通点に仲良くなり、仲直りする話。

もし彩子とダイアナが逆の家に産まれたとしても、やっぱりお互いをうらやましく思うのだろうか。自分にとって嫌でたまらないことが、他の誰かにとっては素敵に見えること。心の片隅にとどめておくことで救われる日がある。

今月はキモい作品が多かった

キモい作品はあまり好きではないんだけど、なぜか今月はキモい作品との出会いが多かった。キモいランキングは上から順にこんな感じ。

地球星人







INSIDE

子どもの一生

地球星人の圧勝。軽くトラウマ。


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