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2023年1月の振り返り。仕事は週10時間でのんびり沖縄

2022年12月に仕事を受けすぎ、1月初旬までその余波が続いた。

それ以降は絶対にのんびりすると心に誓った結果、1月中旬以降は週10時間くらいしか仕事をしなかった。とりあえず取材だけ行い、原稿は東京に戻った未来の自分に託す。そのツケが回っているのが今のわたし。

放浪生活を始めてから季節労働者みたいな働き方をしている。バランス良く働くことができないまま迎えたフリーランス6年目、これはこれでバランスが取れているのかもしれない。

ふらふらあちこち行く日々は楽しいけど、読書の時間が減るのが最大のマイナス。今月も読み切った本は3冊だけ。家に本は積み上がっていくばかりと思いきや、読みたかった本は1冊なくした。こんな減らした方は望んでいない。

以下、3冊の振り返り。

なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント/斎藤環、佐藤優

コロナ禍で人との接し方が変わったことを機になされた対談が基になった本。

人と会うことはどんな優しい相手であってもそれぞれの領域を侵し合う行為であり、だから「会う」は暴力性をはらみ、苦痛を感じる。

対面には人を巻き込む力があり、だからこそ嫌な依頼は対面の方が良いというのは実感もある。リモートになって仕事はたしかに断りやすくなった。

人と会うことの意味は「欲望」と「関係性」。リアルだからこその不確実性から関係性は発展するのであり、だからリモート飲みがおもしろくないのでは?の指摘は大納得。

人との交流がなく、一人暮らしゆえの不確実性がない生活にうんざりしていたが、それは当然のことだった。

フキハラの正体 なぜ、あの人の不機嫌に振り回されるのか?/満倉 靖恵

最新の脳波研究でわかった「フキハラ(=不機嫌ハラスメント)」について書いた本。取材に際して読んだ。

ポジティブな感情は長持ちせず、人にも伝わらないが、ネガティブな感情は長く続き、人にも伝わりやすい。ゆえに怒られている人を見ると不安になり、不機嫌な人の近くにいるのは居心地が悪い。

そんなことが脳波の研究で明らかになったそう。「今イライラしてるな」と思ったら即人から離れようと心に誓う。

ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集/森見 登美彦

昨年秋からちょこちょこ京都に行ったことを機に森見登美彦の機運が高まり、対談相手に好きな人が多いことから手に取った。

小説家との小説の書き方に関する対談が興味深かった。プロットを作る人、最初から順に書き進める人、感性型にロジカルに、いろいろなスタイルがある。

舞台と小説の時間の流れ方の違いも面白かった。小説は一瞬の出来事であっても読んでほしいところを厚く書くことができ、舞台は時間の流れが一定。そのかわり同時に多人数が動くことができるのが魅力。言われてみれば何てことはないけど、言葉で示されることで頭は整理される。


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