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香川のおでんは白味噌からし

仕事デー。昼にうどんを食べるべく外へ出る。  

いまひとつ腑に落ちない
530円
天野峠西

おうちから徒歩3分の位置に海があり、街中には川がたくさん。

秋めいている

動物を見つけるのが得意な人から川には大抵亀がいると教わって以来、川を通りかかったら亀を探すようになった。案の定さぬきの川にも亀はいた。

泳いでいる亀と、甲羅干し中の亀
遠くに見えるのが小豆島

図書館周辺の芝生ではシニアたちが将棋を指していた。対戦中の2人の周囲を2人のシニアが囲んでおり、良い光景であった。今日は日差しが暖かかったからきっと気持ちがよかろう。

老後のわたしは何をしているんだろうか。わたしは先々を読んで戦うタイプのゲームは性質に合わないので、きっと将棋ではない。花札か、ババ抜きだろうか。

夜は家守さんがおでんを作ってくださった。白味噌とからしを混ぜたものをつけて食べるのが香川のおでんの特徴と教わる。練り物もたくさん。ウインナーが入っているのは孫の影響だそう。お孫さんはウインナーが好き。

家守さんご夫妻はやはりちくわぶの存在を知らなかった。うどんをちくわの形に固めたような食べものなのに、うどん県の住民はちくわぶを知らない。同じ小麦を練ったものとはいえ、「うどんは喉ごし」とおっしゃっていたから歯ごたえのちくわぶは相容れないのかもしれない。

家守さんご夫妻の夫の同級生からビールやら日本酒やらたくさんお酒をいただく。こういう時、飲めるタイプでよかったなと思う。言われるがまま酒を飲むとおじさんから好かれる。

図書館の掲示物に「わるいこと みんなでちゅうい やめまいよ」という標語があった。家守さんいわく、「やめまいよ」は「やめましょう」の意味だそう。東京だと「やめまい」は「やめない」なので真逆の意味になってしまう。日本語は難しい。

家守さんは黒にんにくを自分で作っており、それのおかげで元気ハツラツだと聞いた同級生は早速黒にんにくを闘病中の友人に発送。そのうち1人は食べる前に、もう1人は半年後に亡くなり、「送るのが遅かった」「劇薬だわ」と笑いながら話していた。

それを聞いた側が一緒に笑えるのは彼が60代だからこそ。30代だったらどうしたって辛気臭くなってしまう。死を笑って話せるのは年齢を重ねることの良いところかもしれない。

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