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長崎、住みたいかも
午前中にひと仕事して、皿うどんを食べるべく外に出る。これぞ長崎!という感じの道を歩いて向かうも、お目当てのお店は満席。適当に調べたお店に入り、焼きちゃんぽんと水餃子を頼む。焼きちゃんぽんも皿うどんっちゃ皿うどん。
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長崎のバス、一人掛けと二人掛けの他に、1.3人掛けの席がある。デブ仕様かしら。
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日本二十六聖人記念館へ行く。ここもまた長崎を感じる道。
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ザビエルが日本にキリスト教を伝えたのが1549年で、豊臣秀吉がキリシタン禁令を出したのが38年後の1587年。さらに徳川家康がキリシタン禁令を出して宣教師を追放したのが1614年と、キリスト教が日本に入ってきてわずか65年で状況は様変わり。
キリシタンの迫害が終わったのは1873年と、250年以上表立ってキリスト教の信仰はできなかったわけで、潜伏キリシタンとしてひっそり神に祈るのはどんな気持ちだったのだろう。
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館内には先日のゼンリンミュージアムで一番好きだった地図もあった。当時の外国人が書いた漢字の地名、大変良いのでぜひ拡大してご覧いただきたい。
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踏み絵というのはどのくらい嫌なことなのだろうと思い、クリスチャンのお友だちに聞いてみたら「偶像なので何も思わない」という気持ちの良い返信が来て最高だった。
日本二十六聖人記念館に行ったことを伝えると「人間を神格化するのは人間のやることで、聖書の教えに反しているのでは」と興味深い見解を教わり、やはりその道の人に話を聞くのが一番おもしろい。
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駅ビルでお洋服を2着買い、イヤホンを入手し、ユニクロでパンツを試着。わたしは旅先で買い物をしがち。
長崎の雑誌で見た渋いカフェで休憩し、すごくおいしくないチーズケーキを食べた。これはチーズケーキなのか?という味で、頼んだものは意地でも食べることを信条としてきたのに、どうしてもフォークが進まず半分残してしまった。なかなかの衝撃体験だった。
先日の門司港のおうちでベッドとギザギザの壁の間にメガネを落としてしまい、レンズが傷だらけになってしまったのでメガネ屋を覗く。偶然にも気になっていた鯖江のブランドがあり、しっくりくるフレームも見つけてしまった。運命的だが、メガネとしては過去一のお値段。ひとまず一晩寝かせる。
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夜は3月に「精霊流しが面白いよ」と教えてくれたお店へ。今回の目的は明日の精霊流しなので、予習をすべく訪れたら店員さんがわたしを覚えていてくださり、たくさん教えてくださった。以下、メモ。
精霊流しは長崎全土で行われる
8月15日の一般家庭のスケジュールは、昼間は墓参りで、夜は精霊流し
墓は広く、一般的な家でも8畳くらいあるので、区画で大人は酒盛りをして子どもたちは花火をする
お盆に向けて提灯を渡す習慣があり、その提灯をお墓に飾るための台がホームセンターで売っている
すごい量の爆竹を鳴らすので、長崎の花火屋はお盆前の数日で1年分稼ぐ
爆竹は箱ごと火をつける。飛んできた爆竹への対応で長崎の人かどうかがわかる
ダンボールごと爆竹に火をつけるのは最近禁止になった
新盆を迎える故人を弔うために街中を引いて歩く船を用意する。裕福かどうかは関係なく、故人への思い入れや関係性により船を出すかどうかが決まる
引いて歩く船はグレードがピンキリで、2万円くらいからある
故人の好みを反映したデザインにすることも多く、最近ではペットの船もある
さだまさしは父親が亡くなった時に船や花火、関わる人へのお手当など総額3500万円かけた
この日だけはゴミをそこらへんに捨てても大丈夫(ほんと?)
精霊流し後、テレビで当日の様子が中継される。放送局は2局。なぜなら葬儀屋は2社あり、それぞれがスポンサーに付いているから
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途中で隣に一人客が来て、今度は10月の長崎くんちについて熱く語ってくださった。くんちは長崎市のみで行われる神事。その方は五島出身で、大人になって初めてくんちを見たときは感動のあまり涙が出たという。
その方は現在も五島在住だけど、くんちに参加するために期間限定で長崎市に滞在している。小学生の子どもは4か月間だけ長崎市の小学校に転校し、くんちが終わったら五島に戻るらしい。子作りのタイミングもくんち参加年に合わせるなど、尋常じゃない熱意だった。
なお、くんちのお稽古は6月から始まり、走り込みをして体力をつけ、それによってポジションも決まる。お稽古はハードで、「最近はそんなに長く寝られないけど、昨日は12時間も寝た」と言っていた。ほぼ部活。
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くんちはそこまで興味がなかったけど、ものすごく面白そう。また長崎に来る理由ができてしまった。
帰り道、賑わう飲屋街を歩きながら、好きな街だなと思う。長崎もまた、住みたい場所。利便性において京都が優勢だけど、それを差し引けばほぼ互角。京都と長崎を含めた多拠点生活の可能性も検討したい。
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