白浜の同じ誕生日のパンダは立派な女
白浜最終日はアドベンチャーワールドへ。「ディズニーランドくらいの値段するよ」と聞いていたが、なるほど駐車料金1200円&入園料4800円。
幼稚園の頃は動物園で「くさいからなっちゃんかえる」と言い放ったらしいが、36歳のなっちゃんは楽しく動物を眺められた。こういうときマスクは便利。
健康志向の高まりにより、動物の食事内容や体脂肪率が気になってしまった。それぞれの動物の体脂肪率ってどのくらいなんだろう。
なぜだか好きなのはフラミンゴ。関節がクイックルワイパーのジョイント部分を彷彿とさせる。
フラミンゴが片足を上げているのは水中で体温を奪われないためだそうで、もうちょっといい進化の仕方があったのではなかろうかと上から目線かつ余計なお世話極まりないことを考えた。
鳥エリアは冬にやっていたポケモンアルテウスを彷彿とさせる。
モンスターボールぶつけるってリアルで想像するとかわいそう。
目玉のパンダはぐでっとしていた。全く動かないのでYouTubeのラブリーパンダを見ている方が楽しい。
パンダの中に同じ誕生日の子がいた。しあわせ計画の始祖であり、和歌山県から「わかやまでナイト」の称号まで拝受している立派な女。
良浜は産後1日目、1日の4割をうろついて過ごしていたらしい。かわいい。
最近のわたしも1日の4割ほどはうろついて過ごしている。つまりまわりまわってわたしもかわいい。Q.E.D.
イルカショーは「イルカと人間の絆」みたいな雰囲気に興醒めしてしまった。「オールウェイズトゥギャザ〜♪」みたいなBGMもよくなかった。イルカの身体能力の高さにただただ「わーすごい!」と言わせてほしい。
インタビュー記事をつくるときも取材対象者から受けた印象を誇張するのが好きではないから、素材の味をそのまま楽しみたい志向が強いのかもしれない。作り手の主張が強い味付けは苦手。
動物ショー全般に思うけど、たまには人間の指示に逆らってほしい。手懐けておいて勝手な話だけど従順すぎると不安になってしまう。
その意味で宮城県松島にあった水族館はとてもよかった。アシカショーでアシカが全くいうことを聞かない。ショーとしては全然成立していなかったけど、そのくらいの方がのびのび見ていられる。海の生き物を眺めながら焼きイカやホタテが食べられる変な水族館だった。閉館が惜しまれる。
サファリコーナーは水牛がよかった。おじいさんみたいな風貌の子がずっと小刻みに揺れていた。揺れているのはその子だけで、当たり前だが動物にも個体差があるのだと実感する。
ブラックバックはリーダーになると体色が変化するらしい。上に立つ自覚が風貌をも変える。かっこいい。
カンガルーはオーストラリアで見たのとは雰囲気が違う。アドベンチャーワールドのカンガルーはやさぐれた感じ。
水族館コーナーはペンギンが充実。エンペラーペンギンの背中には哀愁が漂う。
周りの人たちも「会社に向かうサラリーマン」「競馬場で有り金全部すったおっさん」などと表していた。わかる。
帰りがけに見たパンダは高台で神々しく笹をお召し上がりになっていた。それをありがたく拝み崇め奉る人間たち。良い図だった。
パンダは白黒かつデザインがシンプルだから、グッズ化しやすいだろうな。モノトーンでもカラフルでもいけるし、かわいいもシックもいける。デフォルメもしやすい。
子どもの頃、中国の山奥で暮らす親子パンダの長編アニメを見ていた。たしか母パンダが人間に殺され、子パンダが頑張って生きていく感じの重ための話だったのだが、いくら調べてもタイトルがわからない。絵のタッチも子ども向けアニメより硬派な感じ。あれは何だったんだろう。
今日は白良浜で夕日を眺める。沈んだあとの空がきれい。
「夕日が沈んだ」と家族に写真を送ると効果音が返ってきた。どうやらこのnoteはやつらに読まれている。
夜はウツボを食べる。ちょうど先日エビとカニの水族館で見たばかり。悪人ヅラ。
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