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淡路島で夕日を眺め、オーストラリアを思い出す

3時に目が覚める。昨日は5時に目覚め、そのまま2時間近く眠れなかった。やや睡眠障害ぎみなところがあるが、毎年11月は特に上手に眠れない。

天気予報を見たら晴天だったので、意を決して外に出てみたら予想通り星がきれいだった。寒いので即部屋へ戻り、結局再び寝たのは6時ごろ。予定さえなければ起きる時間を自由に決められるワークスタイルだからどうにかなっている。

鳴門大橋のふもとで朝昼兼用ごはん。おしゃれに言うとブランチ。初めからブランチと書けばいいものを、どうにも自意識が邪魔をする。

食後は鳴門大橋のふもとに降りる。途中で道が二股にわかれていて、さてどちらを通ろうかと思ったら片方は立派な蜘蛛の巣により通行止めとなっていた。帰りに見たら蜘蛛の巣はなくなっていた。誰かが強行突破したらしい。

右振りの鳴門大橋

今朝眠れずに読んでいた本はちょうど海流のお話だった。目の前の鳴門海峡の潮の流れの激しさと重ね合わせて「なるほどこれが海流……」とイメージできたのがとてもよかった。眠れないのはしんどいけど、これも早起きは三文の得の一種か。

左振りの鳴門大橋

うず潮でも眺めようと思い、丘に向かう。明日はモーニング娘。22のコンサートに行くので、好きな女の子をしっかり見るために今回のわたしは双眼鏡を持っている。丘から双眼鏡を覗くと、遠くにうず潮らしきものが見えた。初めて本来の双眼鏡の使い方をした気がする。

丸のあたりがうず潮

快晴だし爽やかな気持ちで原稿を書こうとPCを開いたら小さい虫がわーっと向かってきた。こんなに天気が良いのだから仕事はあとにしなさいという神の啓示であろう。そっとPCを閉じた。

飲む前に撮りなよ

Googleマップを見たら「ギョギョタウン」なるものがあったので、ためしに行ってみる。地域のおっちゃんたちが町を盛り上げるために古民家で初めた水族館とのこと。店番のおっちゃんはシフト制らしい。

今日のおっちゃんが好きな魚はカンパチとハマチ。カンパチは正面から見ると頭に八の字のような模様があるから「漢字の八」の意味でカンパチなのだと教えてくれた。

水槽には地域で取れる魚がズラリ。育てているのであり、食べたりはしないとのこと。

おっちゃんが子どもの頃はひと学年5組×約50人=約250人がいたけど、今はひと学年30人ほどなんだとか。わたしは東京だけど、母校の小学校は廃校になった。東京も淡路島も、似たようなことが起きている。

「あの山のあたりに見えるガードレールのところから眺める景色きれいやねん」と教えてもらったので、早速行ってみる。

町が一望

なかなかの斜面だったけど、おっちゃんは週3-4回、30分ほどかけて徒歩で登っているそう。わたしは東京で週3-4日歩く散歩コースにやや飽きているけど、おっちゃんはきっと季節の移ろいを感じながら歩くのだろうなと想像し、東京は東京の楽しさがあると思う一方、豊かさの格の違いを痛感する。

夕方は家守さんから教えてもらった夕日スポットへ。岩場を進み、いい感じの岩に座って日が沈むのを眺める。

精一杯の自撮り

夕日は沈んでからしばらくした頃が眩しくなくてきれい。

このあたりは釣りスポットとのことで、オーストラリアにいた頃のことを思い出す。勤務先の社長が釣りマスターで、週末釣りに同行させてもらっていた。

オーストラリアでの1年間はいろんな人に良くしてもらったおかげで本当に楽しかった。放浪生活も見知らぬ現地の人たちのやさしさによって予期せぬすてきなあれこれと遭遇できている。わたしも人に親切でありたい。

岩場から駐車場への帰り道、釣り人がいた。日が沈んだ直後の風景を目の前にして、オーストラリアの早朝というかもはや深夜の釣り中、日が昇る直前が一番寒かったことを思い出す。

夕焼けと朝焼けは似ているけど、決定的に違う。何が違うんだろう。

釣り人

お風呂に立ち寄り帰宅。昼間に買っておいたお刺身盛り合わせと日本酒で夕ごはん。

5種盛り685円

明日は9時出発で神戸に向かい、レンタカーを返してから広島へ向かう予定。どうか今晩はぐっすり眠れますように。

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