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健康オタクなのかもしれない

健康のためなら死んでもいい。そんな言葉が、全然他人事じゃない。前から薄々気付いていたけど、たぶんわたしはそこそこの健康オタク。

検索結果によると、「健康的な生活」とは以下を指すらしい。

健康的なからだをつくるには、栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠をとり、正しい生活習慣を定着させることが重要です。
「タニタ」Webページより

さてわたしはというと、約1年半前から『あすけん』に課金し、飲み会や旅行中を除き、普段の生活で食べたものはほぼ毎食記録し、栄養バランスをチェックしている。

というか、何を食べるか決める前に『あすけん』に記録して、栄養バランス(主にPFCバランス)を確認した上で正式に食事内容を決めている。

炭水化物が足りなければじゃがいもを足してみたり、脂質が高すぎる場合は炒めるのをやめて茹でてみたり、良いバランスになるよう調整する。ビタミン類が足りない場合はサプリで補う。

とってもきれいに切れたにんじん見て

運動は試行錯誤を経て、現在は週1回パーソナルトレーニングで筋トレをしている。始めてから2年が経ち、スクワットの負荷は3キロから27キロにまで増えた。

普段も極力歩くことを心がけ、1駅くらいは余裕で歩く。感覚的には40分以内は徒歩圏内で、40分〜1時間は歩くかどうかやや悩む、という感じ。

これまた『あすけん』の消費カロリーを目安にしており、食事ほど意識はしていないものの、運動量が足りなければ余計に歩いたりお風呂に長く浸かったりすることもある。

そして睡眠。寝不足によりガタンとパフォーマンスが落ちることがよくわかっているのと、単純に眠いのに起きるのが嫌いなので、めっちゃ寝る。ざっくり23-1時の間に寝て、8-9時くらいに起きる。

仕事の時間帯もなんとなく10-20時と決めている。これより仕事を始めるのが早ければ「いつもより早いな」だし、これより遅くまで働けば「そろそろ切り上げなきゃ」という感じ。

これはフリーランスになって学んだことだけど、わたしは生活リズムが狂うと情緒がおかしくなる。働く時間帯の自由さがフリーランスの醍醐味とはいえ、結局コアタイム的なものを定めた方が仕事も生活も安定すると実感した。

なお、村上春樹も『職業としての小説家』の中で、規則正しい生活をしているとか、「長編小説を書くときは1日10枚と決めている」とか、そんな感じのことを言っていた。世界の村上春樹が言うんだから、生活リズムの安定がパフォーマンスにつながるというのは、それなりに信憑性のある話なんじゃなかろうか。

さて、基本的にはこんな感じの生活を送っているから、我ながらだいぶ健やかだと思う。もともと体が異常に強いこともあるけど、体調が悪い日はあまりないし、健康診断もほとんどA。精神状態もなかなか安定している。

とはいえ、これでいいのか?と思うこともある。自堕落やジャンクを過剰に排除すると、クリーンになりすぎるというか、雑味のようなものがなくなる気がするのだ。

それは決して悪いことではないと思いつつ、わたし個人はにごりや灰汁がある人が好き。だから「今の生活は面白味に欠けるのでは?」と、やや疑問に思うこともある。あまりに良い子すぎる。

もう一つ、この生活を崩すことへの恐怖心が芽生え始めてしまっている。夜中にカップラーメンなんて考えられないし、もはや栄養バランスを気にせずごはんを作ることに抵抗がある。

健康を考えれば良いことだけど、こだわりは人をがんじがらめにするから、少ないに越したことはない。だから今の健やかすぎる生活は、ちょっと危険を孕んでいるような気もしている。

健康は楽しく生きるための手段であって、健康そのものが目的になってはいけない。冷蔵庫の『ROYCE'』の生チョコ(期間限定チョコミント)を食べたい今のわたしに「健康な生活のために楽しみを捨ててはいけない」とささやくのは、果たして天使か悪魔か。

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