見出し画像

白浜の南方熊楠記念館で基本に立ち帰る

7時ごろ目覚める。深酒すると早起き。案の定めちゃくちゃ酒が残っている。なぜわたしは寝る前に水を飲まないのか。

民宿で朝風呂。小さなお風呂は入るのを躊躇うほど古い。ところがものすごく良い温泉で髪の毛がふわふわになった。良いギャップ。

お昼は学生時代に参加したカンボジアのボランティアツアーで仲が良かった子たちとLINE電話。大阪で同ツアー参加者と再会したことがきっかけで4年ぶりの交流となった。カナダ、カンボジア、東京、そして和歌山からおのおの集まる。

過去にはみんなでごはんに行ったり、取材に協力してもらったり、なんだかんだ細々と15年間交流が続いている。わたしがセブにいた頃はたまたまカンボジア在住の子もセブにいて、一緒に海に行ったこともあった。こんなに長く付き合いが続くとは。

お昼はパパ的な人に教えてもらったお店でラーメン。二日酔いにちょうどいい。

コーヒー飲みがてらふわふわした生地に生クリームがはさまっている銘菓らしきものも食べた。しかしわたしは生クリームがあまり好きではない。

おいしかったけどね

民宿から徒歩で南方熊楠記念館へ。このあたりから頭が痛くなってきて「わたしはなぜ車で行かなかったのか……」とやや後悔。

結局EVEを飲んでごまかす。わたしは風邪をひいたり体調不良になったりすることがほぼないので、EVEには主に二日酔いの日にお世話になっている。

記念館の展望台から

南方熊楠記念館はとてもよかった。仕事でお世話になっている方からおすすめいただき、正直興味もなく何者なのかもよくわからないまま行ったけどちゃんと楽しめた。

南方熊楠が魅力的な人なのはもちろんあるんだろうけど、記念館をつくった人はきっと南方熊楠がすごく好きなんだろうと思う。功績や生い立ちを紹介するだけじゃなく、人物面や人となりがわかるような情報も丁寧にもりこんでいて、魅力を伝えたい!という気概を感じた。

何かを紹介するときに必要なのは対象への愛だよなと基本に立ち返る。それがないと面白いものは生まれない。

南方熊楠は東大で夏目漱石と同級生で、孫文と仲良し。十数か国語を操りたくさんの論文を書きほかにもいろんなことをした知の巨人だけれども、アンパンとタバコと酒が好きで酒でよくトラブル起こしたらしい。 

帰り道は夕日がきれい。母はよく「夕日が海に沈むとジュッて音が鳴るよ」とちびっ子に嘘を教えていた。

実際に夕日が海に沈んだら海は一瞬でグツグツになるんだろうか。タコとかイカとか、ゆだっておいしそうなどと考えていたらお腹が空いた。

夕飯は適当にスーパーで調達し、民宿の共有スペースで仕事をしながら食べる。途中、常連の宿泊者さんが現れて、華麗に自己紹介をして名刺を手渡し去っていった。純烈とコンサートをやるらしい。自己紹介が流暢すぎて何者なのか結局よくわからなかった。

オーナーさんも通りがかりに「今日何したん?」と話しかけてくださった。しばし話すが、わたしは今は仕事がしたい。昨日の感じから察するに、彼は話し相手に飢えている。申し訳ないと思いつつ、パソコン叩きながら「はよ切り上げて〜」の雰囲気を醸す。無事成功した。

風呂上がりはちょっとだけ残っていたみかん梅酒をラッパ飲み。海賊みたいな飲み方だけど、みかん梅酒なのでご愛嬌。明日は早起きすることにして、今日はさっさと寝る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?