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京都にしぶしぶ向かう

今日からしばらく家を出る。1か月前くらいから決めていたけど、出発日が近づくごとに面倒くささが増していく。ここ数日はキャンセルという言葉が毎日頭をよぎっていた。当日になってなお気乗りしない。

それでも重い腰に鞭を打って行くことにしたのは、自分の精神状態が良くないから。こういうときは場所を変えるに限る。

このクソ暑い中旅に出たとてどうせ外に出ないだろうに……とも思うけど、自宅にいてもどうせずっと家にいる。それなら他人の気配を感じ、時にあいさつくらいしながら知らん家に閉じこもる方がまだいい。

出発前に褒美案件の取材へ行く。駅までの10分歩いただけで身の危険を感じる暑さ。こんな気候の時に旅に出んでもよかろうに……とこの期に及んで後ろ髪を引かれてしまう。

ここまで乗り気じゃないなら家にいればいいのに、いやいやちゃんと外に出る理由があるのですよ……というループをここ2週間くらいずっと繰り返している。

ひとまず今日から1週間ほど京都へ行く。東京駅から新幹線に乗り、品川や新横浜で降りる人は案外多い。自由席は新横浜に到着する頃にはだいぶスカスカになっていた。

新幹線でオーベルジーヌを食べ、具合が悪くなる。乳製品をたくさん摂取した時の気持ち悪さ。同封のチラシを見たら「上質のバターと乳脂肪分が高い濃厚な生クリーム」を使っていると書いてあった。自分の乳製品センサーへの信頼が高まる。どうも体に合わない。

4月に京都へ行った時に泊まったおうちを再訪。日も暮れてから到着したので外の暑さは落ち着いているけど、部屋がある2階は低温サウナくらいモワッと暑い。たぶん2階、日当たりが良い。

東京から来ている宿泊者の人と少し話す。VR系の仕事をしているらしく、「伏見稲荷はVR映えする」と言っていた。言われてみればそんな気がするけど、風景に対してVRに適しているかどうかという視点はなかったので新鮮だった。

京都の暑さについて聞いたら「風がない東京の猛暑日」とのこと。それは最悪なのでは。

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