桜島でおうち居酒屋
日中は雨予報なので、おうちにこもって仕事をする。夜はフェリーで対岸に渡って居酒屋に行こうと思っていたが、こもるうちに面倒くさくなり、おうちごはんに切り替える。
フェリーは24時間運行だけど、港からおうちまでのバスは19時過ぎに終わってしまう。3日連続真っ暗な道を30分歩くのがどうしてもだるい。タクシーを呼べばいいんだろうけど、わたしは極力電話をしたくない。
雨が止んだので、散歩がてら港近くのスーパーへ向かう。
わたしはその辺にいる動物を探すのが本当に下手くそなんだけれども、カニは見つけられる。
猫がニャーニャーこちらにアピールしてくる。あらかわいい〜と思い眺めていたらどんどんすり寄ってきて、わたしの進む道を妨害するようになった。
もしかしてこの先に何か危険なことがあるのだろうかと思い、振り向いて来た道を戻ってみても猫はわたしの行く先を塞いでくる。
最初はかわいかったけど、5歩もまともに歩けなくなり困ってしまったので地面をダンッとしたら離れていった。人肌恋しい猫だったんだろうか。
夕方には晴れ、良い夕暮れ。
近所をうろうろしていたら火山灰を処理する克灰袋が実際に使用されている現場に遭遇する。地域性を感じる一幕。
こまめな雪かきができる気がしないという理由で自分に雪国に住む適性はないと思っていたが、同じ理由で桜島に住む適性もなさそう。
早めに仕事を切り上げ、華金の準備を進める。買ってきたかいわれを皿に載せ、その上に鳥刺しを並べ、さつま揚げをトースターで焼く。さつま揚げはふくらんでツヤツヤのパンパンになって愛らしかったが、すぐしぼんでしまった。
こうして鹿児島感あふれる素晴らしいおうち居酒屋ごはんが完成した。わたしに雪や灰を掃くマメさはないが、食べ物を皿に移すマメさは備わっている。
今日は欲望に身を任せようと決めたので、ごはんを食べながらお菓子も食べちゃう。
おうちには前の宿泊者の方々が置いていったお酒があるので、順に飲む。超楽しい。肌寒い気候にお湯割りが染みる。
おうちにはテレビがあり、ミュージックステーションを見ながらお酒を飲む。模範的な金曜日のおうち時間の過ごし方という感じ。
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