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高野山から再び大阪。季節は確実に冬に向かっている

宿坊では朝のお勤めに参加するのが定番らしいので早起きするぞ〜と思っていたら3時過ぎに目が覚める。早すぎる。どうにか再び寝る。

予定の6時半のアラームで起きるも、今度は寒すぎて布団から出られない。外からは建物中に響き渡るようなえずき声。絶対に昨日の孤独のグルメ風おじさん。

朝のお勤めはほぼお葬式のあれだった。大きなおりんみたいな鐘の音がきれい。他にシンバルみたいなものとマラカスみたいなシャラシャラのやつと太鼓があった。リズム隊が充実。いっそ仏具演奏会でもすればいいのに。そうすればお大師さまファンクラブにも人が集まろう。

終了後、ついにやかましいおじさんから声をかけられてしまった。「初めてなんですよ!すごいですね〜!」と話しかけてきた彼を「そっすね」とそっけなく流す。こういうとき大抵の場合ちゃんと対応するけど、このおじさんはあまり好かん。

宿坊の庭

朝ごはんも昨晩と同じく個室で、今朝も隣の部屋のやかましいおじさんはぶつぶつしゃべりながら食べている。おかゆの底にはおもちが隠されていたので、これは絶対何かしらリアクションがあるだろうと思っていたら「おっ?なんだこれは餅か〜!」と案の定。

その後静かになったので部屋に戻ったのかと思いきや「なるほどね〜!」と予期せぬタイミングで大きめの声が聞こえて笑ってしまった。楽しそうでよかったね。

食後は部屋で写経をしてみる。空という漢字は筆で書くとパンダっぽい。

伝われ〜

写経の紙は持ち帰る人が多いと聞いたが処理に困るので奉納してもらう。宿坊は全体的に一度やれば満足。

夏と秋の雰囲気

今日はレンタカーの返却日。つまり大阪に戻る日。大阪出身の友人から教えてもらった米がたいそうおいしいらしいお店に寄ったが残念ながら売り切れで営業終了していた。

道中の紀ノ川

代わりにもう一つおすすめしてもらったラーメン屋へ。最近東京にイベント出展していたそうで、妹もおいしいと言っていた。

たしかにおいしかった。しかしわたしはラーメンを食べ終えるといつも「そばとうどんが好きだな」と別の麺への思いを募らせてしまう。今回もまたラーメンを食べながらそばうどんへの愛を再確認してしまった。ひどい女。

煮干し系

レンタカーを返却すると「2週間前と比べて寒くなりましたね!」と店員さん。あっという間の2週間だったけど、確実に時間は経っている。

今日からしばらくは再び大阪。ひとまず天満に滞在する。若い子から人気の飲みスポットと聞いたが、なるほど楽しそう。今風の浅草のホッピー通りという雰囲気。

とはいえ昨日の夜から炭水化物をたくさん食べて胃が重いので、夕飯はクラフトビール屋さんで軽く済ませて銭湯へ。

関東出身者にとって和歌山県は失礼ながらみかんとパンダくらいしかイメージがない。でも実はめちゃくちゃ見所が多いところ。

特に熊野はとてもよかった。運転ができないと不自由なのと、一人で行くと訳ありと思われがちなのが難点だけど、悩める人は1週間くらい滞在してのんびりするとスッキリするんじゃなかろうか。

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