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ホームスクールの現在地 - 1年経っての回復と試行

気がついたら2024年を迎えていた。1月3日にこれを書いているのは、新年頑張ろうみたいに意識が高い訳ではなくて、単純に今日しか時間が取れないから。
明日から仕事。ここまで蓄積されてきた色々を少し棚卸ししておかないと、明日から現実に向き合えない(汗)。

前回ホームスクールについて書いたのが4ヶ月前、2学期の初めだった。混乱の中にいて私は休職あけ、子どもたちは本格的な巣篭もりに入っていった時。いろんな意味でニュートラルになれたタイミング。

そのままこの秋から冬は緩やかに流れていった。緩やかながら、着実で大きいステップがあった。


こどもたちの心と体の回復

この秋から冬にかけて、子供達はずいぶん回復したと思う。

顕著なのは小五長男の体調。夏の初めに起立性調節障害と診断があってから、通院をしながら体調の様子を見ていた。この夏はかなり暑く、外に出るとすぐ具合が悪くなるため最低限の外出しかできないくらいだった。薬はあくまで根本的な解決方法ではなく対処療法ではあるけれど、薬を飲んで体を回復しなければならないほどの状況なんだ、ということで本人もことの重大さに気づいたようだった。加えて、秋頃に小児はりに出会ったことが大きかった。半信半疑で見てもらった。長男は元々思慮深いHSCタイプであるけれど、それを裏付けるように、身体中に力が入って緊張状態であることや頭にエネルギーが寄ってしまっていることが今の体調不良につながっているであろうことを教えてもらった。色々母的にも合点がいった。
このはり治療がかなりあっていた。数回通って顔色がみるみる良くなり、食欲がとても安定した。食欲が安定したら体がふらふらすることもなくて、外も散歩などで歩けるようになり・・・と少しずつ良い循環へ。体が安定するとメンタルも少し落ち着いてきた。もちろん不安定なところはまだまだあるけれど、ベースラインが整ったような感じ。

次男は外見的には元気であるけれど、イライラしがちであったり、時々手がつけられないほど怒りを露わにするなど、ココロの状況的に難しいところがずっとあった。この数ヶ月、基本的には巣篭もりだったため、関わる人という観点で外部刺激が最低限だったのが良かったのか、いつの間にか一日中イライラすることや、大きく荒れることはなくなっていた。
本来の笑顔がたくさん見えるようになった。もちろん、兄弟喧嘩はゼロにはならない。時々私も参るほどの喧嘩もまだある。けれど、それを引きづらないくらいにはなった。服を噛んでボロボロにしてしまったり、一日中毛布にくるまっているなどの状況も見られなくなってきた。
次男もちょっとずつ、回復してるなって思う。何か特効薬がある訳ではない、時間がかかることなのだと身をもって知る。

回復したからこそまたぶつかった「勉強」の壁

体調がかなり良くなってきてから、長男が突然、「勉強しようかな」と言い出した。私はかなり動揺した。反射的に嬉しさが出てしまったから。
いやいやここは一旦冷静に、と思い、「ふーん、いいじゃない」と控えめに反応した。

長男は決めたら自分でやる。まず教科書を引っ張り出し、算数から始めた。しかし、1年のブランクは大きかった。分からなくて挫折し、毎日泣くようになった。私がゆっくりと教えようと思って声をかけたが、プライドが許さなかったのか、誰にも介入されたくなかったのか「自分でやる!!」の一点張り。強情な上にストイック、これにはまいった。
仕方がないのでしばらく静観し、途中で教科書での勉強に本格的に挫折して無料のオンライン学習ビデオを導入、など工夫しつつ、2ヶ月。頑張って続けた。

そして今、ちょっと継続が難しいところまで来た。
「楽しくない!毎日なんのためにやっているの!?」
そうだよな、と思う。目的もなくただ単元をこなすこと。しかもたった一人で。これが楽しいわけがない。私から見たら、一緒にやることもできるし、第三者に勉強を教えてもらうこともできるだろう、と思うのだが、多分そういうことではない。結局、学校に行かなくなった頃の根本的な課題に立ち戻るのだった。

この課題は本当に根深いと思う。一番辛いのは、長男が勉強をしない=全て終わったと思って、自分はなんのために生きているのかと時々強く泣くことだった。彼に勉強(一般的な教科学習のこと)以外にもいろいろな学びの選択肢はあるし一緒に見つけよう、と伝え続けている。けれど、この長い旅みたいな状況ままだまだ続きそうだなと思う。
彼が遠回りしてでも自信につながることを、私は一緒に見つけたいとずっと思っている。でもまだトンネルの中。

特性に合わせた居場所を探す

次男は次男で、また違ったステップがあった。
2学期はゆるくフリースクールに通って過ごしていたが、やはり発達特性のことは気になっていた。スクールの面談でその話になり、フリースクール以外に頼れる支援施設や福祉サービスを本格的に探すことにした。

色々細かいプロセスや空き状況などもあって(また別のnoteで書きたい)、探し始めてから2ヶ月くらいたった12月から、放課後デイサービスを週一で利用している。

今、次男が嫌なのは同世代の子供と関わること。元々嫌いな訳ではないから、今は自信がないだけなのではないかと私は思っている。なので、個別支援をしてもらえるところを選んだ。1時間、体を動かしたり、簡単なゲームをしたり。今苦戦しているのは、プリントなどで鉛筆を持つこと。
かけない訳ではないのだが、これまた拒否反応が強い。プリントの時間になると、床に寝転んで拒否スタイルを貫く次男(おいおい・・母汗)。

でも、流石にスタッフの方は慣れており、できるやり方を提案してみたりやる順番を変えたりなど工夫してくださる。
私たちに今必要なのは専門家。専門的なサービス。私も次男も助けられている。

次男は今の所しぶしぶ通っているという感じで、この先どうなるか分からないなあと思う。でも、あれだけゲーム以外を拒否していた次男が通えているのだから、このまま軌道に乗ればいいなあと思う。
(母のメンタル的にもその方がありがたし)

回復してもまだこれから

ゆるりと過ごしたと思っていた2学期も書いてみたら前に進んでいたし、ステップアップしていたなと思う。でも、この先もそんなにいきなり進まないだろう。むしろ後退することも覚悟しておきたいくらい。

先日、2学期が終わって学校の先生にお会いしてきた。大体月一ペースでプリントをもらいに行くことは続けている。
毎回、特にこちらからの情報Updateはほぼなく、ただ、回復してきて元気に過ごしていることだけは伝えている。

先生方はいつも親身で色々考えてくださっている。先生方なりに何かできることはないかと考えていらっしゃるのだと思う、放課後でも休み時間でもいつでもきてください、とおっしゃってくださる。
しかし、私からみてそれが実現することは、そうそうすぐにはないと思う。体と心が元気になることと、学校へ行くことは、まだ全然次元の違う話。そもそもここまで来るのに1年以上がかかったし、今でもなお、以前と同じではない。

ということを、どうやったら先生たちにうまく伝えられるだろう、というのが、私のずいぶん長く抱えている悩み。。

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