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うわさ通り!?絶品チキン南蛮をフライパンひとつで作ろう #25

|本場の味はやっぱり「うわさ通り」だった

昨年の12月、家族で大分に温泉旅行にいったついでに、かねてから訪れてみたかった鹿児島へ行ってきました。

私の住んでいる香川(四国)と九州って近そうに見えて案外遠くて、南九州はさらに遠いのです。

でも、どうして訪れてみたかった場所があり、さらに、本場のチキン南蛮が食べたかったんですよ。(毎度恒例ですが、花より団子派です)

チキン南蛮が特別好きだったわけではありません。

ただ、大分で泊まった宿の方やタクシーの運転手さんが口を揃えて「やっぱり宮崎のチキン南蛮は別格」というではありませんか…!

でも、旅程の都合で宮崎でゆっくりすることはできず、チキン南蛮を食べ損ねたまま鹿児島へ到着。

すると、地元の方から「空港の近くのサンライトって喫茶店で食べられるキチン南蛮がすごく美味しい」という耳寄り情報をゲットすることができたんです。

そこで食べたチキン南蛮は、うわさ通り絶品で、かなりボリュームがあったのですがペロリと食べてしまいました。

そこからチキン南蛮熱が燃え上がって、週1ペースで試行錯誤。本場のは、かなりたっぷりとお砂糖が入っている味だったので、私流にお砂糖不使用で、でも美味しくペロリといけて、胃もたれしない味のバランスを突き詰めました。

前置きが長くなりましたが、うわさ通り!?の絶品チキン南蛮の作り方をご紹介したいと思います。

|材料

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(材料:2人分)
鶏胸肉…300g
塩胡椒…適量
米粉(小麦粉)…適量
卵…1/2個
揚げ焼き用の油…適量

<南蛮酢>
醤油、みりん、酢…各大さじ2
鷹の爪…お好みで

<タルタルソース>
ゆで卵…1個
マヨネーズ…大さじ4(50g)
玉ねぎ…30g(らっきょうに代えても美味しい)
醤油…小さじ1/3
レモン汁…小さじ1/3
にんにく…小指の爪くらい

|作り方

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まずはタルタルソース作りから。小鍋に水と卵を入れて火にかけ、沸騰してから約8分茹でます。

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マヨネーズ大さじ4(50g)
みじん切りにした玉ねぎ(新玉ねぎやらっきょうでもOK)30g
醤油 小さじ1/3
レモン汁 小さじ1/3
にんにく 小指の爪くらいほんの少し
そして、細かく刻んだゆで卵
を合わせてよく混ぜておきましょう。

玉ねぎの代わりにらっきょうを入れるとよりサッパリといただけるので、暑い季節や疲れている時(クエン酸で元気になるので)おすすめです。
あとは、大人だけが食べるなら、マスタードを足しても美味しいですよ。

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次に南蛮酢を合わせておきます。
醤油、みりん、酢を各大さじ2なので覚えやすいですね。辛いのがお好きな方はお好みの量の鷹の爪も加えます。おすすめのみりんはこちらの記事でご紹介している「3.純米本みりん(杉浦味醂)」を使っています。甘みが強くて、お砂糖なしでもコクが出ます。

南蛮酢は、そぼろの味付けに使ったり、焼いたアジを浸しても美味しいし、ピーマンやナスを焼き浸しにしてもいいので、何かと使えます。普段から常備しておくと、忙しい時の味付けに困らなくて便利です。

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鶏肉は「むね」を選びます。
本場では「もも」を使っていましたが、タルタルソースのコクとのバランスと「何度も食べたい」と思える味にしたくって「むね」がいい塩梅なのです。

いや、でも食べ盛りのお子さんや、重労働の旦那さん、食いしん坊の方には「もも」の方が喜ばれるかもしれません。

鶏むね肉は、厚み2cmの削ぎ切りにします。
少ない油で揚げ焼きにするので、あまり厚みがあると火が通りにくいんです。
まんべんなく塩胡椒をふって、米粉(小麦粉)を薄くはたいてから、卵液にくぐらせます。濃い味つけがお好きな方は、米粉(小麦粉)をしっかりはたくと、南蛮酢もしっかり絡まります。

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フライパンに高さ5mmくらいの油を注ぎ、火をつけます。

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むね肉がパサパサにならないように、火をつけたらすぐに油の中にむね肉を入れてしまうんです。170度で(油が冷たい状態から)3分揚げ焼きにします。

こうすることで、お肉にじわじわと熱が入って、パサパサとは無縁どころかぷりっぷりに仕上がります。本場のチキン南蛮は、ものすごくぷりっぷりでした。

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3分たったらひっくり返して、反対の面は1分揚げ焼きにします。赤みが見えなくなったらOKです。

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取り出して置いておく間に余熱でじわじわと火が通ります。

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揚げ焼きにつかったフライパンの汚れをキッチンペーパーなどでサッと拭き取ります。

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南蛮酢をいれて、一度沸騰させます。
みりんはアルコール13%なので、一度沸騰させることで、アルコールが飛ぶんです。
(みりん風調味料の場合は、アルコールがほとんどないので、本みりんを使う時だけ注意しましょう。大人はそこまで気になりませんが、お子さんに食べさせる場合は特に。)

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むね肉をいれて、表裏「サッと」返して南蛮酢を絡めてください。「サッと」がポイントで、ここであまり煮詰めて味を濃くすると、ちょっとくどくなってしまいます。
香川県の方言では「むつごい」と言うんです。

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はいっ、あとは盛り付けてできあがり。

添え物としては、定番のキャベツの千切りやレタス、写真では茹でた菜の花に、ちょっと明太子を添えてみました。(たまたま冷蔵庫にあっただけですが、九州繋がりということで…彩り的にもいい感じに)

|しんどくならないコツ・副菜は手を抜こう

ここまで本当にお疲れ様でした。
工程が多いので、ちょっと疲れましたよね。でも、それだけの価値がある美味しいチキン南蛮です。

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しんどくならないコツとしては、タルタルソースか南蛮酢(またはどちらも)を先に(前日に)作っておくといいです。どちらも他の料理にも使えるので、レシピの量より多めに蓄えておくのもアリ。

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副菜はもう本当にシンプルなものか、さっぱりしたお口直し的なものが良いと思います。写真では、沖縄の島らっきょうを添えたのですが、トマトを切っただけとか、そんなかんじで、副菜は手を抜きましょう…!

|発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引

ここまで読んでいただきありがとうございました。もし作ってくださる方がいらしゃれば、コメントで教えてもらえたら、とっても励みになります。

発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引、作りました。今日のご飯作りにお役立ていただけたら幸いです。


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