違和感は放置NG
私はグラフィック・UIデザイナーとして5年ほど働いていましたが、2022年4月からUXデザイナーへジョブチェンジしました。
下記の記事で「UXデザイナーとして今どんなことをしているか」などを紹介したので、今回は「UXデザイナーになって変わった意識」についてお話ししようと思います。
特に大きく変わった意識
UXデザイナーになって「ここはかなり意識しないと」と思うようになったのは【少しでも違和感があれば確認する】ということです。
この「違和感」というのは、2パターンあると考えています。
1つは【その場にある違和感】、もう1つは【自分の中にある違和感】です。
図にしてみるとこんな感じ。「自分がいる立場」によって、違和感の見え方・生まれ方が違うというイメージです。
その場にある違和感
私は得意分野の1つとして「ファシリテーション」に力を入れています。
そのため、振り返り・ブレストといった「関係者が集まる場」では、進行管理をすることが多いです。先ほどの画像でいうと、立場1のポジションですね。
この立場になると、よく見える違和感が「同じ単語を発言していても、実はそれぞれイメージしていることが違う」という状態です。
部署によって「大事にする部分」が違ったため、同じ「最低限・スピード優先」という単語を使っていても、実は意味が違った…というケースでした。
この時の私の反省点は2つ。
1度の会話であっさり合意し、進行したことに安心しきっていた
元々UIデザイナーなので無意識に「デザイナー側と同じ認識」で話を進めてしまっていた
全てのケースで「簡単に合意したから危険」とは思わないのですが、今回で言うと「どのようにリリース作業を進めるか」という簡単な認識合わせまでアジェンダを考えられていれば、この違和感を早めに可視化することができたのかな…と考えています。
自分の中にある違和感
こちらは、自分が調査・ジャーニーマップといったアウトプット必須の作業をしている時に注意している違和感です。
私の中でよく発生する違和感としては「これって私のやることなのか…?」という、役割分担・責任範囲の認識に関するものです。
私は当時「Cさんはこのプロジェクトに意欲がないのか」や「進行管理が苦手なのかも」と、自分の中で勝手に想像し、解釈をしていました。(今思うと我ながら生意気なやつですね…)
この時の私の反省点は2つ。
モヤモヤ(違和感)を感じた瞬間にCさんに確認や相談をせず、自己完結してしまった
自分の作業や目の前のタスクに必死で、会話をしたり認識確認をする意識が抜けていた
今回の根本的な問題は「誰がどこまでやるか」という役割分担・認識確認をしていなかった、ということが大きいかなと考えています。
(当時UXデザイナーというポジションがまだ新しかったため、具体的に「UXデザイナーの担当範囲」が明確に決まっていなかったという理由もあります。)
また、私の性格として「誰もやらない&プロジェクトが停滞するなら、自分の学びとして私がやってしまえ」と考えてしまうタイプだと自己分析で分かってきたため、この性格も相まって相談を怠ってしまった…と反省しています。
最後に
この2パターンの違和感はどの職能でも大事なことだと思いますが、私はUXデザイナーになってより強く意識するようになりました。
グラフィック・UIデザイナーの時は「上から決定事項が降りてくる」という状況が多かったこと、また「ラフ案などを用いて視覚的に認識合わせ」ができたため、違和感を感じることが少なかったのかなと考えています。
しかし、UXデザイナーになってからは「プロジェクトの方針を決める場に立ち会う」ことが多いこと、そして「文字・言葉だけでのやりとり」になることが多いです。
つまり、私が感じた違和感を放置してしまうと、その後のメンバー・作業に大きな影響が出てしまうため【間違いや勘違いでも良いので、少しでも違和感があれば確認する】を意識するようになりました。
とはいえ、まだまだ違和感に気付けずスルーしてしまうこともあるので、今後も引き続きこの意識を続けていこうと思います💪
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