hikaru

映画が好きで、脚本を書いています。もしよろしければ読んでくださると幸いです。

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最近の記事

生きるということ

なんか無性に書きたくなったから久しぶりに書こうと思う。 人生について考えてた。もちろん、何か真理に到達したとかそんなんじゃ全然ない。でも朧げながら受け入れることが大事なのかなと思う。 つまり、人に期待しない、自分に期待しない、人生に期待しないってこと。 でもこれは決してネガティブなことじゃなくて、むしろポジティブなことに捉えてる。 なるようにしかならないってのは、やっぱり〝なるようにしかならない〟ってこと。例えば、壁がある。よく壁をぶっ壊せとかその壁を乗り越えろって言

    • TVドラマシナリオ「ゆうちゃん」

      久々の更新です。これはフジテレビに出したシナリオで落選したものです。まだまだドラマが分かりやすく描けてないのは、もっともっと勉強が必要だなぁと感じています。ただ、話的には少し気に入っています。どんな人生だって自分のことを分かってくれる人間が一人でもいればその人生は文句なく1番です。では、どうぞ。 「ゆうちゃん」 登場人物 小田雄一(27)(17) 脚本家志望のフリーター、剣道部員 小森美代子(17)    小田が好きな剣道部員 山谷祐樹(17)     努力

      • シナリオ「照らす人、照らされる人」

        久しぶりの更新です。青春胸キュンストーリーを目指したんですが、自分の作家性なのか結局少し暗くなってしまいました。音楽を題材にテレビドラマ用に書きました。楽しんでいただければ幸いです。どうぞ。 ○ラジオ局・収録室・外 部屋の中でバンド演奏の収録が行われ ている。 ○同・収録室 大音量でのバンド演奏。 その中で、声を張り上げて叫ぶように 歌うタカシ(29)。 ○収録室・外 タカシやバンドメンバーが出てくる。 メンバ

        • 中編シナリオ 「ある一つの世界」

          どうもhikaruです。ホラーです。かなり凄惨な内容なのでこれ書いたころストレスがピークだったのか笑 ではどうぞ、どうぞ。 〇地下にあるレトロなバー(夜)    カウンターに座って、生ビールを一気飲みする村田良夫(5    1)。 村田「マスター。俺は、ほとほと人生ってやつが嫌になっちゃった  よ」    コップを磨きながら話を聞いているマスター。    店内にはまばらな客。 マスター「村田さん、いっつもそんな事言って。今日はどうしたん  ですか?」 村田「あのクソ上司が。

        生きるということ

          超短編シナリオ「童貞」

          サイコホラーです。 〇満の部屋(夜)    真っ暗な部屋、女の喘ぎ声。    パソコンでAVを見て、オナニーをし    ている満(33)。    満、恍惚な表情。    ×   ×   ×    満、サイトを見ている。「画面には33    歳で童貞だと一生童貞の確率が上がる    」と書かれている。 〇トイレ(朝)    スマホでAVを見ながらオナニーをし    ている満。 母「ただいま」とドアが開く音。    満、慌ててズボンを上げる。 〇リビング(朝)    水商売

          超短編シナリオ「童貞」

          超短編シナリオ「寅さん」

          これも超短いです。敬愛する渥美さんに捧ぐ。 ○タクシー乗り場 同僚に連れられて乗り場にくる相原 裕太(28) 泥酔している相原をタクシーに押し込む同僚。 ラジオで寅さんの主題歌がかかっている。 同僚「緑町2丁目まで、お願いね。あと、こ いつマリッジブルーだから」 相原を見てハッとする運転手。 ○タクシー車内 相原「寅さん?」 運転手「(泪ぐみながら)はい、切りましょう か?」 相原「いや、寅さん親父が好きだったんだ。 あんまり記憶ないけど。って運転手さん何 で泣いてんの?

          超短編シナリオ「寅さん」

          超短編シナリオ「新刊」

          更新が滞ってしまいました……。駄目ですねー。ですので3つのシナリオを一気にアップします。長いのが続いてたので、超短いやつを3つ。この「新刊」はミュージックビデオのシナリオをイメージしました。何かノスタルジックな曲を実際に聞きながらでも脳内再生でもいいのでイメージしながら読んでくださるとうれしいです。 〇中都市の駅 松田君久(25)が、改札から出てく る。手には大量の漫画本が入っている 紙袋。 松田N「久しぶりに、子供の時住んでいた街 にやってきた」 〇そこそこ大きい本

          超短編シナリオ「新刊」

          長編シナリオ「遠かったクランク・イン」第4話 完結

          ○彩のマンションの一室・前(朝) ドアの前にいる金森と健太。 チャイムを押す金森。 彩の声「はい」 金森「俺だ」    しばらくあり、ドアが開く。    彩が出る。 彩「どうぞ」 金森「ああ。世話になる」    かしこまって礼をする健太。    中に入っていく二人。    暗転 ○同・客間(朝)    安心しきった顔で布団にくるまって    ている健太。    少し襖が開いていて、隣の部屋で話し    ている彩と金森の姿が見える。 ○同・居間(朝)    向かい合って話し

          長編シナリオ「遠かったクランク・イン」第4話 完結

          長編シナリオ「遠かったクランク・イン」第3話

          ○街(夜)    コンビニから出て新しい煙草の袋を開    けている田島。    後ろにいる舎弟、ライターを取り出し ている。    目の前に、路地裏から出てくる金森の    姿。 田島「金森のアニキ、いや金森ィ!」    田島に気付く金森。 金森「田島ァ!」    向かっていこうとする金森。    その距離10m弱。    田島の懐から拳銃が光る。    拳銃に気付いた金森、踵を返し、逃げ    る。 田島「待てや! 金森。お前を殺らないとい  けないんじゃ!」    夢中

          長編シナリオ「遠かったクランク・イン」第3話

          長編シナリオ「遠かったクランク・イン」第2話

          ○墓場    墓参りをしている金森。    神妙な顔で墓の前で手を合わせている。    背後の視線。    振り返る金森。    誰もいない。    向き直り、ゆっくりと語りかける。 金森「親父よぉ……俺はどうしたらいいんだ  よ……」    少し離れた墓の隙間から実が覗き込ん    でいる。 ○事務所・組長室    座っている大庭、嬉々とした表情。    前には立っている実。 大庭「墓参り! やっぱりな。間違いない」 実「?」    引き出しから包装された拳銃を出す大  

          長編シナリオ「遠かったクランク・イン」第2話

          長編シナリオ「遠かったクランク・イン」第1話

          どうもhikaruです。毎週火曜更新を心がけていたのに遅れてしまいました、すいません。こんなどうしようもないシナリオたちですがスキとしてくださる方がたくさんいてとても嬉しい限りです。今後とももしよろしければ読んでやってください。 さて今回は、ロードムービーです。難しかったです。しかも厨二病みたいなタイトルになってしまいましたw 技術的にはまだまだだし、つたないところもあるんですが自分なりには割と思い入れがある作品です。熱意だけで書ききりました。ヤクザと少年の旅路です。長いの

          長編シナリオ「遠かったクランク・イン」第1話

          短編映画シナリオ「一番大切なもの」

          短編映画シナリオです。勝手に黒沢清が撮ってくれると想像して書きました。小品ですが、個人的に気に入っている作品です。夢と現実。年取っていくとなかなか両立が難しくなってきます。もし、俺、夢一回諦めよっかなって思っている方がいたら是非読んでいただきたいです。ほんの少しでも背中を押すことができたら幸いです。ではどうぞ。 ○川(夜)    街灯の光が川に照らし出されている。    幻想的な水の様子。    暗い顔をして川を見ている川田龍二(    28)。    その様子を遠くで女が

          短編映画シナリオ「一番大切なもの」

          NHK創作テレビドラマ大賞1次審査通過作品「間に合うかもしれない」(下)

          それでは(下)を公開します。どうぞ。 ○電車    電車に揺られている雄二と高雄。    まばらな客。    釣り道具を持っている雄二と高雄は目    立つ。 高雄「なんか……不思議やな」 雄二「何が?」 高雄「お前と電車乗るの久しぶりな気がする  んよな……先週も行ったのにな」 雄二「……」 ○高雄の家(英明の回想)    高雄が自分の部屋で肩を震わせながら    座っている。    真後ろのドアが開く。    20代前半の英明が立っている。    間。 英明「俺、もう

          NHK創作テレビドラマ大賞1次審査通過作品「間に合うかもしれない」(下)

          人生リハーサル テレビ東京シナリオ

          人生リハーサルのアイデアで書きました。よろしくお願いします。 (あらすじ) 同じ日が二回ある田中は、ひょんなことから殺し屋に命を狙われる。ただ、同じ日が二回あるため一度殺されても二度目は殺されない。殺し屋は任務がなかなか達成できたいことから、逆に依頼先のヤクザに娘が殺されてしまう。田中は、娘を死なせず自分も助かるために、二回目にある計画を実行する。 〇競馬場    競走馬がレース場を走っていく。    ゴールし、観客からは様々な声。    その中に田中真(25)の姿。チケ

          人生リハーサル テレビ東京シナリオ

          NHK創作テレビドラマ大賞1次審査通過作品「間に合うかもしれない」(中)

          どうもhikaruです。お待たせしました、昨日に続き(中)を公開します。え?誰も待ってないって?知ってるよ。それでも、強引に見せる。そーれ、ほら、そーれ。とりあえずどうぞ。 (上)からの続き ○同・まつの病室(朝)    まつのベッドの周りに法子と高雄、美    沙と雄二がいる。    まつは寝ている。    文也と英明、病室に入ってくる。 文也「一旦俺らは帰ろうか。医者もとりあえ  ずは大丈夫言ってたし」 法子「そうやね。じいちゃんどうする?」 高雄「わしはいい」 法子

          NHK創作テレビドラマ大賞1次審査通過作品「間に合うかもしれない」(中)

          NHK創作テレビドラマ大賞1次審査通過作品「間に合うかもしれない」(上)

          どうもhikaruです。今回のシナリオはNHKがやってる創作テレビドラマ大賞で2次審査で落とされたものです。 また、今回から上中下で3回に分けて毎日更新していきます。嫁にシナリオを全文載せたnoteを見せたら「長いんじゃ!ボケ。スマホで読んだら腱鞘炎になるわ!」って怒られたので、試験的に色々な掲載方法を模索していきます。読者の方も何かアドバイスありましたらお願いします。 呆けた祖父と、関係が上手くいってない父と子の三世代の不器用な家族の物語です。どうぞ。 ○三浦まつの病

          NHK創作テレビドラマ大賞1次審査通過作品「間に合うかもしれない」(上)