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芸術の秋。

日曜日は少しだけ足をのばして美術館へ。
時々訪れる美術館なのだが、建物も収蔵品もとてもいい。
本日のお目当ては、常設展示。

常設展示というと「常に変わらない」イメージがあるかも知れないが、実は展示の一部または全部を入れ替えていることがある。
季節に合った作品への入れ替えのほか、修復や他館への貸し出しに伴う入れ替えなど、その理由も様々だ。

美術館の役割として収集・保管・修復の3つがあり、常設展示はその美術館が収集した様々な作品を楽しむことが出来る。(購入のほか、寄付や寄託を含む。)
お気に入りの作品を何度も見るのも、また素敵なことだ。感じ方が変わることもある。
本日はお気に入りの作品のほか、新しく加わったと思わしき作品群も堪能した。

おそらく美術館や博物館などは、このご時世でなかなか客足が向きにくいのではないかと心配していたのだが、どうなのだろうか。
美術館に通うことは、未来の文化へのささやかな投資でもある。
誰でも幾許かの料金を払いさえすれば、時を越えた素晴らしい芸術に出会える。それは豊かなこと。だが、訪れる人がいなければ、その豊かさが消える可能性もある。

数年前、旅先を決めるために現地の美術館を調べていたら、もう閉鎖になっていたということがあった。
規模は小さくとも、地域の作品を中心によく集められ、展示のための部屋も素晴らしかったと聞く。
いつか訪れようとする人が、安心して訪れることの出来るように。以来、そんなことをちらと考えるのだ。
 
 

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」