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ブログを始めた時に使う予定の文章を書いてみるも、時代はもうすでにnoteだった件について

長文はブログに書くかな。ということでブログを開設したまでは良かったのですが、本当に開設しただけになってしまいました。きれいさっぱり何も書いておりません、何も書いてないブログ!おろしたてのスニーカー!!驚きの白さ!!!(このとき玄空大卦択日法でそこそこの吉日を選んで開設したものの、使われないブログにはもちろん吉も凶もありません)そしていつしかnoteなんてものが出てきまして、今後こちらを使用する可能性もありますのでブログの開設趣旨だけは書いておくかねぇ…といった投稿でございます。このときのブログタイトルは
『なつめ占術迷宮帳』
でして、文章もそんな感じの内容です。2200文字くらいあるらしいのでお時間のある時にどうぞ。


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僕はいつだって迷宮をさまよっているのです。

占い師の使命とは『迷える子羊である依頼者を導くことである』とお考えの方が多いと思うのですが、占い師自身もまた迷える存在なのです。
「今使っている占いの方法は果たして自分に合っているのか」
「今のお客さんにこの結果をどう伝えるのが正解だったのだろう」
「今の占い館に属していて良いのか」等々
悩みが尽きず迷ってばかりなのは依頼者も占い師もそう変わらないのではないかと。


ところで皆さんはダンジョン(今知ったのですがダンジョンって『地下牢』という意味だったんですね。でもここでは『迷宮』と読み替えてください。)もののRPGをプレイされたことはありますでしょうか。ダンジョンの最下層にいる最終ボスを倒すべく迷宮をどんどん潜っていき、その過程で自分もどんどん強くなっていくというアレです。

この構図が当てはまる業界は多いと思うのですがそれは占い業界も例外ではないと考えています。書籍や講座、鑑定客の依頼…これらをクリアすることで経験値を積み、迷宮の下層を目指すわけです。

自分は占いが好きなタイプだとは思うのですが、あまり沢山の占い師さんに占ってもらったわけではありません。ですが、占い師さんとの出会いが少ないわりには、尊敬すべきだったり実力のある方に多く出会ってきたように思います。

そんな地力のある占い師さんを観察していると「占術に関して膨大な知識を有している」「どんなお題を投げかれられてもそれなりに当たっている回答を投げ返すことが出来る」「世俗の欲まみれな自分本位のクライアント相手でもその欲と出卦を上手く擦り合わせ無難にまとめて、ちゃんと納得を得ることが出来る」等々、何かしらのtalent(タレント)を持っている。ということが多かったんですね。

その方々をダンジョンもののキャラで例えるならば、高い冒険者レベルと知力や体力精神力等のステータス、迷宮下層のレアアイテムを持ち合わせた(各種のtalentは「依頼者の誕生日を入力するだけでその未来を教えてくれるオーパーツ」「依頼者が触るだけで心の平穏を取り戻す聖遺物」等々のレアアイテムに例えることが出来るのかもしれません)先輩冒険者達となるわけです…憧れないわけがありません。
そうであればその方々に一歩でも近づくべく、誰よりも上手く誰よりも深く、この占術迷宮に潜るしかないわけです。ということでこのブログはその迷宮で迷いに迷うexplore(探検)の記録ということになります。


ところで占術という迷宮の最深部、最終ボスの後ろに控える最後の宝箱には何が入っているんでしょうか。
恐らくこの宇宙や世界で起こる出来事について、見えざる因果関係の『一端』が入っているんじゃないかと推察しています。あくまで『一端』です。この宇宙や世界を統べる法則だったり、この世の全てがわかる。などという派手なモノではないような気はしています。

たとえば、世界を構成する最小要素原子分子の話であれば、化学系迷宮をさまよう化学屋さんが何とかしてくれるでしょう。この大宇宙の成り立ちであれば天文畑の迷宮を探検している皆さんが、「神は存在するのか」であれば宗教や哲学の迷宮をさまよう哲学者や宗教者が何百年単位でその問題に取り掛かっているのだと思います。
宇宙や世界の成り立ちや仕組みについては上記に例示した分野やそれ以外の分野の探究者達がまず探求すべきで、各分野の探究者たちが取りこぼした隙間の何かが出てきてやっと占いの出番なのではないかと。

また、人の世には因果関係というものがあります。大学に合格するには勉強をする必要がある。100万円のダイヤを入手しようと思えば100万円を払う必要がある。占いで勉強時間を短縮したり、費用100万円を50万円にすることはほぼ不可能であると考えます。
しかし「どの大学が自分に向いているか」や、「100万円のダイヤを売るというこの人物はどんな人物か」であれば占いに問うてみる価値はあるかもしれません。

現実世界というのは意外と混沌としていて図形に起こすとぐちゃぐちゃな形をしているのですが、それに対して何者からか「この図形を証明せよ」という問いが与えられ徒手空拳で立ち向かざわざるを得ないのが人生です。
そうであるならば占いが提供できるのはその問題の答えではなく、その図形に引くべき一本の補助線を提供できるかどうかレベルでしょう。
あるいはその証明問題に普通に答えた結果50点の点数しか取れなかったところを100点にすることは無理ですが、65点程度には上げられるかもしれません、これだってずいぶんな希望的観測ですが…


迷宮の最深部に置いてある最終アイテムがその程度の効用しかないにもかかわらず、下層を目指して進むことを決意してしまったちょっとアレな感じのこの人はどこまで迷宮を掘り進めることができるのでしょうか。


そんなわけで、僕はいつだって迷宮をさまよっているのです。


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ということで、迷宮をさまよう前にまずブログまでたどり着けなかった(ツイッターに逗留しすぎた)結果、もう流行りはnoteになってたよ!というようなオチでございまして、そんなブログ用のこの文章をここでお焚き上げしてみた次第であります。お付き合いいただきましてありがとうございました。

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