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選びたい>選ばれたい

 昔から選ばれたいものや選ばれたい人に選ばれなかった記憶があります。
あまり興味がなかったものには、なぜか選ばれる、ということはありましたが、私が選ばれたいものには、残念ながら、選ばれなかったことのほうが多かったです。

 選ばれないということは、そこにまだ自分は到達していないという側面がある、とあるとき気が付きました。それにはまだ及ばないということです。それを真正面から受け取ると、大変落ち込むこともあり、悲しくもあり、自分が他の人よりどこか劣っているような気にもなりました。でも実はそうではないのでは、と大分大人の年齢になった今なら思います。人はそのときにいる環境によって選ばれたり、選ばれなかったりするのだと思いました。人口が少ない地域なら選ばれる確率が上がり、その反対に、人口が多い地域ならライバルが多く、選ばれない確率も上がるということです。上には上がいる、子どものときから私はそう思わされる環境にいました。そこで、いつも劣等感のようなものを薄々と感じていたように思います。まだまだ自分は成長の途中にいる、もっとがんばらなければない、と。でも環境を変えたら、そんなことはなく、あっさり選ばれることもありました。つまり、今いる環境にいるから、選ばれないだけであり、環境を変えたら選ばれる可能性が上がることもあるということです。

 そして私は、多くの人が目指すような選考ではなく、知る人ぞ知る選考に選ばれたいと思うようにもなりました。それは多くの人が「なにそれ?」と思うような選考です。巷の大きな有名な選考ではなく、少し斜めにズレた選考のほうがおもしろそうと思っています。

 さらに今度は、いっそのこと、選ばれる側ではなく、私が選ぶ側になってみようかなとも思い始めました。世間に居ながら、どこかズレてる視点を持っているおもしろい方を見つけたいと思い始めました。私に運悪く?いや、運良く選ばれた幸運な方が、私に選ばれて喜んでくれたら、私もうれしいです。

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