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お調子者の個展への考察

今回、オラファー・エリアソンの『時に川は橋となる』を見に行ってきました!!!

今日はこの展示のいくつかを考察したいと思います。

上記の1枚ですが、「太陽の中心への探査」になります。

注釈:生きていくために不可欠な存在である太陽とこの世界を成り立たせている構造や法則への思考が見て取れます。

僕は、なぜこの写真に写っている人たちのように、太陽だけを撮らなかったのか。それはここに集まっている人々含めて、この空間全体で作品が完成されているなと感じたからです。

具体的に端的に言いますと、恐らくこの個展はインスタ映えを狙って来ている人が少なからずいるだろうという見解でお話をしますが、これが太陽とか生活に不可欠な物(人の承認欲求)とそこに集まっていく現代の構造がこの作品だなという個人的な意見です。

本来は、壁と床の隅まで幾何学的模様の光が届いているのを考えると、太陽は端の端まで光を届けて、安心や暖をもたらすよ。だから、物陰に隠れても、その先の壁まで光を届ける。全ての人間に光を届けられる。という世界の希望に満ちた構造も分かるのですが、現代に置いては、承認欲求が人の不可欠な物に成り代わっていってるのではないでしょうか。

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続いては「あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること」

注釈:あなたが動いている時にだけ物事が見える。行動や変化を起こすことが新たな発見やものの見方に繋がるのかもしれません。

これは床に色違いの5つくらいのライトだけが照らされている状況です。誰かが前を歩くだけで複数の足が一瞬で横切るんです。歩くスピードはそうでもないのに。題名の「あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること」は全て一瞬なのだと、このように立ち止まった時だけ振り返ったり、この先を考えたりすることができるのだなと感じました。そして、自分が前を向いて歩いている時はきっと誰かが見ているんだなと感じました。まぁ、見ていない人の方が大多数なのですが、このnoteのように。でも僕がこれから起こすムーブメントは必ず誰かが見てくれているんだなと思いました。

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次に「人間を超えたレゾネーター」

レゾネーターとは車などの共振器で騒音を軽減させる装置のことです。

確かに、ここの空間に入った人々はまず息を飲んでいました。あまり喋りませんでした。暗いのに、この小さな光は遠くまでぼんやりと照らしていました。もし、僕が遭難してしまったら、この光が遠くにあったなら、それを目指して進むでしょう。僕はここの空間で「光の使い方」「光の感じ方」は沢山あるのだなと感じました。

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最後に「ビューティー」

注釈:光があなたの目に入らない限り虹はどこにもない。とエリアソンが言うように、虹を見ると言う私たちの体験こそがこの作品の本質の他なりません。

僕は、ふと虹の裏ってどうなっているんだろうと思い、裏から見てみたんです。そしたら、全く虹は見えなかったんですね。(科学者とか光の屈折について、覚えている人は、当たり前だろと感じるかもしれませんが笑)

なので、虹を見ることと虹になることは、別物だなと感じました。虹を見る延長には虹になることはないのかなと。ただどちらも共通点があるのは、光が自分の目に入っていることです。具体的には違うのですが、スポットライトが当たっているところへ行くか、スポットライトに当てられるか。でも暗闇の中、救助ヘリを探しているところを想像してください。あれってスポットライトを当てに行っていますし、こちらもスポットライトに向かって行ってるわけです。

これが一番ベストな状況だなと思いました。自分が想像している将来、憧れている状況、舞台。それに向かって行動し前進していたら、いつかあちら側も僕らのことを探しているのかもしれないなと。

そこはきっとタイミングや運なのかもしれないけど、でも立ち止まっていたら、可能性は0だなと思いました。

メインで新作の「時に川は橋となる」はどうなの?ってことなのですが、あれは、実際に動画の方がいいのと、環境的メッセージが強いなと思います。

水面にが一定時間、流動的に流れるようになっていて、そこに当てられている12のスポットライトが揺れると言う仕組みです。

注釈:絶えず変化しつつ徐々に広がる細波のような流動する状況をエリアソンは限界を越えるための欠かせない要素と捉えています。

実際に今、コロナショックで世界はかつてなく流動的に変化しています。限界を超えるには、自らも変化をしないといけないと思うんです。スピードを持って。先に変わるのは世界の方なので。ベストはその変化の中心にいることが一番なのは重々承知していますが、難しいことなので。

ただこの作品はずっと動いているわけではないんです。一定的に止まるんです。僕はそれを変わらない信念と捉えています。抽象的なでっかい信念それを持っていれば大丈夫だよと言わんばかりで。

今回はこんな感じで。

僕は考えるの好きなので、また個展行った際は考察をまとめようと思います。

逆におすすめの個展教えてください!!



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