見出し画像

P.C.P -Angel Dust-

囚われた自由にも

法の存在が自由を生産する事も

その真実に目を背けている事も

彼等は現実の矛盾に苦しんだ時

立ち上がる心の強さを持たなかった

彼等は重複する異なる内容の法の狭間で

背徳の抜け道に出遭ってしまった

意味を求めない自由の世界に

逸脱してしまうことを誰にも止められず

曼延する病原菌に足を捕まれて

狂った快楽の蜜に溺れたのだ

時間が速くなり遅くなり

虚ろな意識に語りかける声は

彼らの心に息づいた堕天の吐息

彼らは彷徨う弱き者

法の存在が自由を存在させる事に

気が付かずに罪を犯す無知なる者

法の存在が自由を存在させる事に

知りつつも社会の悪戯に飲まれる弱き者

彼等は背徳の道しるべに

流されるべくして流されてしまう者かも知れない


狂った快楽の蜜は

法の狭間からこぼれ落ちる

罪なる罪は産まれるべくして産まれる

法の名に於いて善が存在すれば

罪もまた遺伝する



Words written in 1996.
from "黒歴史ポエム"


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。