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遺書No.732 悪魔組曲『メイドに50,000ドル』。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.7.9
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アリエネ。

社会から疎外される自由な連中を、
フランスではアリエネというんだよね。
ボクはボクらしく自由であれるなら、
アリエネと呼ばれてもいい。


こんばんわ、みーくんです。


ひたすら思いつきだけで書き殴る、
もはや恒例の完全インスタント小説。


その名も、悪魔組曲。



メイドに5万ドル


ある女性が、
夫が浮気しているのではと疑いを持った。

ある日、
彼女が外出先から自宅に電話すると、
聞いたことのない女性の声が電話に出た。



「・・・あなたはだれ?」



「ええと、わたしはメイドです」



「・・・うちではメイドは雇っていません」



「ああ、ええと、ちょうど今朝こちらの御主人に雇われたばかりなんです」



「・・・あらそう、私はその人の妻なんだけど、主人はいるかしら」



「ええっ!?わたし、今旦那様とベッドにいらっしゃるのが奥さまだと思ってたんですけど!!!」




彼女は怒り狂った。
そして、メイドにこう告げた。




「よくお聞き、5万ドルあげるから私の言うとおりにするのよ!!」



「…あのう、わたしは何をすればいいんでしょう」



「机に私の銃があるから、
 そいつでベッドにいるアホ男とメスブタを撃ち殺してきなさい!!!」




電話を置く音がし、
次に足音、
そして銃声が続けて聞こえた。


それから再び足音が聞こえて近づいてくると、
メイドが電話をとりこう言った。



「ええと、死体はどうしましょう…?」



「庭のプールにでも放り込んでおきなさい」



メイドは、よく分らないという風に答えた。




「・・・すいません、


あの、この家にはプールが無いんですけど…」




しばらく黙った後、女性はこう言った。





「・・・すみませんが、

そちらの番号は****-****でしょうか?」




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2022.7.22
毎日遺書を書き始めた当時732日目の投稿内容。
ちゃんと確かめようね。


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。