見出し画像

遺書No.567 女心と秋の空。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

----------------------------------------
2006.1.22
----------------------------------------

ある男Aの話。
君にはもっと早く教えておくべきだった。
心底そう思うからこそ、
これを読む我が友や未だ見ぬ我が子たちには、
今から伝えておきたい。


女ってのはね、天邪鬼な生き物なんだよ。
だからいいかい?

『もう来ないで!』


って言われた時は、
たとえ台風上陸真っ只中だろうが、
核爆弾が落ちようが行かないといけないし、

『送らなくていいよ』


て言われた時は、
繋いだその手を決して離さずに、
「いいや送る」って言わなきゃいけないんだ。

言動をそのままストレートにとらえたら

『んもう!女心わかってない!』


て拗ねられるんだぜ?覚えておきな。

・・・でもね?

本気で嫌がってる事を気付かずに、
もしも自分勝手で強引な事をしたならば、
それはそれでキレられるか、
あるいはキモがられるから注意するんだ。


そういう生き物なんだ。

ある男Aの尊い犠牲のお陰で俺は今、
君にこれを伝えることが出来ている。

ちなみにAも、大人への階段を一歩登ったよ。


でもね?

そんな生き物である女にはね、
もう一つ恐ろしい習性があるんだよ。

女心と秋の空っていうだろ?

これはまぁ、変わりやすい移ろいやすいってニュアンスだと覚えとけばいいよ。
でもな、これだけじゃないんだ。

これは個人的な言葉だから、
決して表には出さずに、
君の胸にだけ留めて置いて欲しい。

女心と上の空ってやつ。


これについては、
己の体験を通じて学んで欲しい。
俺の口から教える事は出来ない。

自分で経験して、
今回のAみたいに凹んで、
その上で俺に話しかけてくる時があるなら、
おそらくそれに気付いた時だと思うから、
一緒に酒でも酌み交わそうぜ。


ガンガレ、男どもよ。('A`)

----------------------------------------
2022.1.7
毎日遺書を書き始めた当時567日目の投稿内容。
今だと「男」とか「女」とか、性を特定する言葉をこんなに安易に使うこたないよなぁ。若かった。


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。