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遺書No.713 悪魔組曲『色仕掛け』。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.6.20
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甘えを捨てろ!
大人は質問に答えたりはしない!

・・・('A`)



こんばんわ、みーくんです。



疲れ過ぎててネタも浮かばない。
こんな時はね、
ひたすら思いつきだけで書き殴る、
この遺書でも第何弾になるか分からない程の、
もはや恒例の完全インスタント小説。


その名も、悪魔組曲。


今回のタイトルは『色仕掛け』。



とある大学の教授の部屋を、
若い女学生が訪れた。



「先生・・・御願いです!!
 今度の試験で、どうか、、
 どうか私を、合格させてください!!」




女学生は切実な願いの色を表現に浮かべており、
真剣そのものと言って差し支えないものだった。

その懇願と呼ぶに値する訴えを聞きながら、
教授は動揺することなく、静かに答えた。



「どうしたというのだね?
 いきなり何を言い出すんだ。」



女学生はちょっとうつむきながら、
目を潤ませてこう続けた・・・。



「その為なら・・・

 私・・・


 なんでもします・・・」



彼女は教授の前に跪き、
長い髪をなで上げながら
彼の瞳を見つめ、
さらにつづけた。



「あぁ・・・なんでも・・・


 ねぇ・・・


 御願い・・」



教授も彼女の瞳を見つめる。



『何でも・・するのかい?』



彼女は、ためらうことなく答える。




「えぇ・・します・・」




そして、
彼女の耳元にそっと、
教授は囁いた。




『それじゃぁ・・・



 してくれるかな・・・



 勉強を。』



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2022.6.23
毎日遺書を書き始めた当時713日目の投稿内容。
この頃、こんなのばかり続けてるのはネタがなくて妄想に頼ってたからか、単に妄想がいつも以上に止まらなくなってたのか。


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。