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インタビュー中の没入感/透明な繭に包まれている?

有難いことに、書くお仕事を始めて
もうすぐ丸3年。

私が特に大好きなのが、
人にお話を聞く「インタビューライティング」のお仕事です。

今までスポーツ選手、作家、音楽家、モデル、起業家など
いろんな方に取材する機会をいただいて、
毎回その方の人生にふれる幸せを噛みしめています!

その取材中に、
最近「没入感」を覚えることが増えたなぁと思ったので、
それってなんでだっけ?と考えてみました。

端的に言うと、元々全部自分でせねば
と思っていたところから、
インタビュー相手を信じて
一緒に作品を創り上げればいいんだ

という風にマインドセットが
変化したというお話です。



あたふたしていた1~2年目


ライター3年生の私。
最初の1~2年は、
取材するにも没入どころではなく、
とにかく緊張!!!でした。
(今も最初はします)

また、失敗したくない
という気負いから、話を聞きながら
同時進行で原稿になった時のことを考えたり
相手の様子を伺ったりして、
マルチタスクならぬマルチ思考状態。

例えば、

・事前に準備していた外せない質問できてるか
・相手は楽しそうにしているか
・ちゃんとあいづちが打てているか
・今聞いた話から話題を派生させるか
・空調、暑がっていたり寒がったりしていないか
・時間配分は大丈夫か
・え、ボイスレコーダーちゃんと撮れてる?(今更)

特にマネージャーやスタイリストの方がつくような方(芸能人)だと
複数名に見守られての取材になります。

「(心の声)どうしても
視線が気になる・・・!」


相手の話に完全集中しているとは
言いがたい状態で、
あたふたもがいた最初の2年でした。

透明な繭に包まれる感覚


そこから取材の機会を重ねていき、
1年ほど前から、取材中に相手と自分、
2人の世界にいるような没入感を覚えることに気づきました。

私はスポーツが苦手なので
体験したことはないですが、
「ゾーン」に近いのかもしれないです。

いつの間にか周囲のざわめきが
どんどん遠のいて、
透明な繭に包まれて
2人でおしゃべりしているような感覚
になります。

ふわふわした浮遊感もあり、
『天空の城ラピュタ』でパズーとシータが
2人向き合って空からゆらゆら落ちていくシーンみたいな感覚です(笑)。

一緒に作品を創りあげていく


この没入感が生まれる背景は、
マインドセットの差かなぁと思います。

過去は、自分一人で、
良い記事を創ろうとしていました。
だから気負っていたし、自分が頑張らなきゃ!
とあれこれ考えていました。

でも、インタビューを重ねるうちに
誰しも自分だけの
経験・ストーリーを持っているし、
人の心を動かすことができる
と思うようになりました。

少なくとも、直接話を聞いている私が、
鳥肌の立たない取材はありません。

自分は相手の魅力を引き出して
伝えることに徹すればいい。
作品を相手の方と一緒に創っていくんだ、
と考えるようになりました。

そこからは、
変に肩ひじ張らず
目の前の相手に集中して、
ぐーっと没入感を持てるようになった気がします。

とはいえ、取材のスタイルに、
正解はありません。
他のライターさんや、
取材を受けられた方が
どういう風に感じられているか、
いつか聞いてみたいです。


#仕事について話そう#ライター#インタビュー#取材#ライターの仕事


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