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【海外は怖くない!中編】海外というものに無頓着に生きてきたデザイナーがNYに1人で渡航したら、全ての工程が真に迫る感じになって生きる力を発揮しだした話

📅この記事は i-plug Advent Calender 2019 【23日目】の記事です🎅🏻

こんにちは、i-plugのサービス開発部でデザイナーをやっております、あべと申します。風邪を引いてしまい、更新が予定よりも遅れてしまって申し訳ありません。i-plug Advent Calendar 2019!! いよいよ大詰めですね。最終日にはCTOによる記事も控えていて、ちょっとワクワクしてきますね。

今回は 前回の記事 の続編になります。

前編により、「海外というものに無頓着に生きてきた人間がいきなりNYに行こうとすると、どういうスットコドッコイな事が起こるのか」は、そこそこリアルにお伝えできたんじゃないでしょうか。パスポート取得と搭乗手続きを済ませる気合さえあれば、意外と誰でも行けるということもお伝えできたかと思います。

本日は4泊6日アメリカの旅、現地編。よろしくお願いいたします!

【自覚編】降り立ったその瞬間から自分は外国人

空港では、事務所が手配してくれたお迎えの人が待ってくれていました。アズサさんという人で、10歳くらいの娘さんを連れていました。ご結婚されてからずっとアメリカで暮らしているそう。

タクシーでホテルまで移動する道中、空港で買ったドーナツ(とっても甘かった!)を食べながら、マンハッタンから空港までのタクシー代は一律になっている(当時は50ドル+αとか)ことなどを教えてもらいました。

マンハッタン到着。古くて大きなビル群、巨大な広告パネル、大勢行き交う人々はみんな外国人(この時点で自分が外国人)。目に映る全てのものが新鮮すぎて落ち着かない。ホテルまで歩く道すがら、ご飯を食べて行くことに。入ったのはSUBWAY。お馴染みですね!

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ここはもうNYなので、もちろん注文は英語でしなければいけません。アズサさんはサクサク注文して席を取ってくれています。よーし!

「ターキーブレスト」

「・・・(お兄さん、怪訝な表情)」

ぜ、全然伝わってない・・・!?

「・・・とぅぁーきー、ブレストゥ・・・」

「・・・・・・」

お兄さああああん!!やめてよもうこれメッチャ恥ずかしいから!!!

仕方なくメニューを指差して対応しました。SUBWAYって基本、入れたい具材を自分で選ばないといけないんですが、分からないので全部入れました。トーストされたパンズの全部入りターキーブレスト。美味しかったです!

その後アズサさんはホテルのチェックインを済ませてくれて、MAPを見ながら地下鉄の駅、MoMAなど主要な観光スポットを教えてもらい、そこでお別れしました。何から何まで本当にありがとうございました。

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【開拓編】意外と便利なので自由すぎるとお馴染みの行動しか取れない

さて、この先は自由行動なわけですが・・・まだ明るいのでひとまず周辺を歩いてみることにしました。ちなみにNYは通りが碁盤の目みたいになっており、番地がついているので現在地がとっても分かりやすい!どんな方向音痴でも5の32にいて7の23に行きたいのに4に行ったら真逆と分かります。現地で道に迷うことはほとんどありませんでした!

明日からのアートフェア会場の下見を済ませ、ホテルまでの道案内で通りすがった生活雑貨のお店に行こうとするも、目的の番地が分からない・・・(道そのものを覚える能力はなかった)。しばらく歩くも見つけられらず、スマホの充電が怪しくなってきた。そういえばSUBWAYでケータイを充電している人がいた。どこか他にもそういう場所が・・・あった!

入ったのはStarbucks Coffee。お馴染みですね!!

ラテ的なものを注文し、ちょっと失敬してスマホも充電させてもらう。仕事してる人、お茶してる人、よくあるスタバだけど、広すぎる店内はなんだか落ち着かない。アジアの人ってやっぱり少ないんだなあ・・・。休憩した後、トイレも借りることに。あっ、紙が切れている!こんなこともあろうかと、ポケットティッシュをたくさん持ってきたんですよ・・・と。

個室から出ると、ご婦人が1人で並んでいた。私は意を決して口を開いた。

「No paper.(紙ないです)」

ご婦人は軽く頷いてくれました。通じたーーー!!やりきった感すごい!

ホテルに戻る途中で、オール99セントという看板を掲げているお店を発見。いわゆる100均!こんなに心理的安全性の高いお店、他にある?アメリカっぽいお菓子や雑貨を購入しつつ、目に留まったのが「日清のカップヌードル」。いやいや、ここまで来てそれは・・・と思ったものの、ホテルに戻ると売店でも取り扱っており、たまらず購入。お店の人がお湯も一緒にくれたので、部屋に戻って調理することに。

あ~~~、沁みる!!そりゃ美味しいよね!

気がつけば20時になっていた。カップヌードルで微妙にお腹が膨れてしまった・・・何をやっているんだ私は。今日はご飯もういいやってことでテレビを点けると、バスケットボールの試合中継をやっている。ベッドに腰かけ、100均で購入したスナック菓子とジュース片手に観戦してみる。アメリカっぽいかなぁと思ったんだけれど、ルールも言語も分からなかった・・・

NY初日、完。

【アート編】No Art,No NY life.

2日目の朝は、アートフェアのスタッフの人と合流し、ホテルのカフェで朝ごはん。美味しかったんだけど量が多くて、食べきれなかった・・・でもアメリカのチーズがとても自分好みの味付けであることに気付く。

朝はアートフェア会場に在廊。世界各国から様々なジャンルの作品が出展されています。ものすごい見ごたえ!!一応自分の作品も飾られてはいるけれど・・・足元にも及びません。アーティストとして生きるということは、すごいことです。言葉で説明できないし、自分が考えていることの1つもあてはまらないのだと思います。

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アートフェアはあと3日間ここで開催されるので、午後の時間は観光に充てることに。本日はMoMAへ行くぞー!ということで、颯爽と街へ。途中のデリ(セブンイレブンのロゴが入ってた)でスムージーなんかも買って飲んじゃいます。英語が分からないので店員さんが指差したフルーツ全部を入れてもらったし、外の気温がマイナス2度くらいなので正直スムージーはめっちゃ冷たくて寒かったけど気にしない!いざ、MoMAへ!

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MoMAで驚いたのは、日本の美術館みたいに作品の前にロープが張られていなくて、作品の写真撮影がOKなことだった。この日はいつもより開館時間が長い日で、夕方以降はお客さんでいっぱいになった。作品に誰かぶつかったりしないか、内心ヒヤヒヤしながら見てたかも・・・だって世界的に有名な作品ばかりなんですよ!

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これとか教科書に載ってたやつ!小学校の図工の時間に模写したやつだ・・・!

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MoMA、下階層フロアはより近代的な展示内容になっていて、有名なデジタルレトロゲームなどが試遊できるようになっていた。上のフロアも見ごたえ満載なのに、インベーダーやらなんやらで、想像以上にここで時間をつぶしてしまった・・・開館時間が長い日で良かったです。

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そういえば、喫茶店でランチをしたんです。ちょっと高そうな雰囲気だったので、入り口でもじょもじょしていたら、ボーイの人が笑顔で店内へ案内してくれました。美味しそうなサンドイッチのセットを注文して、合計金額からチップの額を算出。おずおずとチップも合わせて代金を差し出すとボーイの人が「Perfect!」と言ってくだすったのが嬉しくて、ハーブティーが美味しかったことをカタコトでお伝えすると、ティーバッグを一袋お土産にくれました。なんて美しい旅のハイライト。来てよかった・・・!!

【危機回避編】Key in room out!!

夜はアートフェア会場へ戻り、同じく日本から来ていた作家さんやスタッフの数名で、晩ごはんを食べにコリアタウンへ。麺の下にお米が入っている、ラーメンのような見た目の料理を頼んだのですが、これが激ウマ!!お好みでスープにちょっとずつ塩を足しながらいただくのですが、シンプルな味付けなのに病みつきになる美味しさでした。何だったんだろうあの料理。また食べたい・・・(MoMAでスマホ充電が死にかけてしまい、写真はありません)。

みんなでごはん食べて満腹になったし、アートもたっぷり堪能したし、今日はとても充実したNYらしい1日だったー!!もうあとはゆっくり寝るだけ!と、いい気分でホテルの部屋まで戻り、ウエストポーチからキーを取り出そうとします・・・が・・・ない。キーがない!!!

「(う、嘘でしょ・・・?NYまで来てそれやる?日本でもまだやったことないのに!!)」

そんなマンガみたいな・・・と思いながら、内心冷や汗ダラダラで荷物を探るも見当たらず。顔面蒼白。これ・・・落としてないよね?さすがにそれはないよね!?あと私、今めっちゃトイレ行きたいんだけど・・・!!

とりあえずめっちゃトイレ行きたいのでフロントへ。うろうろと歩き回ってみて気づく。フロントにトイレがない・・・!!ここはアメリカだ!日本と同じで考えちゃダメだった・・・!!

ちょこっとホテルの外に出て、辺りを見回してみる。しかし、夜11時の週末の大都会NYで、1人でトイレ探して出歩く勇気はなかった・・・。

スマホの充電は死んでいるのでスタッフの人を呼ぶ術もない。もう、とれる選択肢は1つしかない。う、うおおおおおおお!!

意を決して、フロントへずんずん進む私。パスポート以外にろくな身分証も持っていない。怪しまれたら負けだ。かつて読んだ西原理恵子さんの著作の中で見た「キアイ英会話」というコラムを思い出していた。知っている単語だけを、大声で言う!!!

「Key , in , room , out!!(ジェスチャーもまじえて)」

なんだか鬼気迫るものがあったのか、意外とよくあることなのか。特に深い追及もなく、フロントのお兄さんは2秒でキーを渡してくれた。

ただいま私の部屋!ありがとうお兄さん!!!部屋のユニットバスがこんなにありがたいと思えるなんてーーー

キーは普通にベッドの上に忘れて置いてありました。なんだかとっても疲れたので、その日はすぐに寝てしまったように思います。

【つづく】

6年前というけっこう古い記憶なので、写真や記事なんかを見つつNYのことを思い出しながら書いていますが、よくもまあこんなにノープランでNY行ったな、というのが正直なところです。どこに行って何をするとか全く決めていなかったんですね。もっと下調べしておけばまともに動けたこともたくさんあったでしょう・・・。

そして、予想通り2編で終わりませんでしたね・・・。ここから先は趣味の領、こんな私でも最終的に現地の人と少しは意思疎通できるようになったり、更なる危機を乗り越えたりするので、せっかくなので最後まで書きます。よろしくお願いいたします。

次回(たぶん12月27日公開)、4泊6日アメリカの旅、帰国編。

タイムズスクエアに行ったり、地下鉄を乗りこなしたり、現地の人と果敢におしゃべりしようとしたりした記録です。

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📅弊社 i-plug Advent Calender 2019 を引き続きご覧ください!!!🎅🏻

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