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【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる25】現代にタイムスリップしてきた卑弥呼の第一声は?

出た、タイムスリップもの!

タイムスリップといえば、もはや様々な漫画や小説の人気ジャンルの一つとなっていますね。現代の医者が中世や近代にタイムスリップし、その知識を活かして時代を変えてゆく・・・のか!?みたいな。

少女漫画でいうと『王家の紋章』や『天は赤い川のほとり』なんかが有名ですね。和顔のOLが平安時代にタイムスリップして、途端に麗しの姫君扱いされるという設定のものもあったような。『卑弥呼』をテーマにしたタイムスリップ物も、探せば意外とあるのでは?

卑弥呼タイムスリップで検索

早速調べて見たところ・・・

う〜ん、卑弥呼のいる世界に現代人がタイムスリップ!というものはいくつかあるものの、逆のパターンは見当たらない・・・やはり、当時の文化や卑弥呼の能力、治世の記録をたどるような歴史ものとして扱われることが多いようです。

レナの部屋に突然、ヘンな女が沸いて出た! え? 自分は邪馬台国の女王 卑弥呼で、タイムスリップして来たって?? てか、このヤバい人、どうしたら帰ってくれるの〜!? 止まらないファンキーギャグ

出典:小学館eコミックストア Rolling卑弥呼

止まらないファンキーギャグ漫画。内容がめっちゃ気になるけれど、今回のお題には参考にならなさそう。どうでもいいかもですが「Rolling卑弥呼」ってタイトル、なんだかめっちゃいいですね・・・勢いがある感じで。

ついに女王ヒミコにタイムスリップ!!
ヒミコさまの命があぶない 救えるのはわたしたちだけ!!
想像をかる~くこえる、ヒミコの超能力とは!?

出典:BOOK☆WALKER 女王さまは名探偵! ヒミコとタイムスリップ探偵団

こちらは児童文学。おそらく、様々な世界にタイムスリップして難事件を解決しまくる「少年少女探偵団」のような主人公たちが、ついに卑弥呼のいる邪馬台国の時代にタイムスリップしちゃった!きっとこういう感じのやつ。

とっても面白そうですね!「人間離れした卑弥呼の超能力」ってなんなのだろう・・・気になりますね!

卑弥呼の生活感

とりいそぎ、卑弥呼が現代にタイムスリップしてくる作品はあんまり見つけられませんでした(実質Rolling卑弥呼だけか・・・)。卑弥呼の生きた時代といえば、邪馬台国だから・・・えーと、ウィキペディアによると238年〜248年頃の話ですね。これは古いぞ。卑弥呼はどのような日常生活を送っていたのでしょうか。

・・・あかん、古すぎてウィキペディア読んでもさっぱりだ・・・もっと分かりやすい記事を辿ろう。

卑弥呼は引きこもりでした。宮殿の奥でひたすら「鬼道」という占いに明け暮れる日々。占いの結果を伝えるのは弟の役目で、人々は卑弥呼の姿を見ることすらできません。さらに、食事の世話などもすべて弟がこなし、お世話係の女性たちも近づけませんでした。
 いくらなんでも弟に頼りすぎですし、これではただのあやしいスピリチュアル好きです。
当時の人々は悪天候や病気など、自分の手に負えないことを恐れていました。だから、占いで未来を教えてくれる卑弥呼のふしぎな力に頼っていたのです。むしろ、姿を見せないミステリアスさが、占いの神秘性を高めていた可能性すらあります。
魏の書物「魏志倭人伝」によると「かなりのおばあちゃんで、夫はいなかった」そうです。もしかしたら、外に出ない理由はおばあちゃんだから外出がめんどうくさかっただけかもしれません。

出典:DIAMOND online 日本初の王「卑弥呼」の“やばい”正体とは?

なんと分かりやすい記事・・・!!そうか、卑弥呼はおばあちゃんだったのですね。それも、占いが得意なスピリチャル系の老婆・・・この記事によるとかなりの頭脳派だったようで、さすが日本で初めて女性の王になるだけのことはあります。

ちなみに、「大阪府立弥生文化博物館」の動画によると、卑弥呼の食卓はこんな感じ。

現代でも「ご馳走」とよべる立派なものばかりですね!鯛の塩焼き、ふぐの一夜干し、アワビの焼き物、ハマグリとイイダコのわかめ汁、筍と豚肉の合わせ煮などなど・・・普通にちょっといいとこの料亭で出てくるメニューですね、さすが女王様!卑弥呼がいたのは238〜248年頃。そんな時代からこんなに豪勢な料理が出されていたのですね。

現代に卑弥呼が降り立ったとしたら、どうなる?

さて、そろそろお題にまいりましょう。

スピリチュアルで神秘的な女王・卑弥呼。彼女の大きな特徴は「特殊な能力を持つ引きこもりのおばあちゃん」という点でしょう。女王になってからも、弟以外とはほとんど人との接点がなく、宮殿の奥にこもりっぱなし。おそらく当時の宝物とされる銅鏡などに囲まれていただろうから、特殊な能力が開花して、鏡に取り込まれてタイムスリップ!などは、割と考えられる路線ではありますね・・・。

仮にそのように設定すると、タイムトンネルの出口もきっと鏡のはず。鏡といえば洗面台、お風呂場、玄関の姿見・・・おそらく現代の人間の生活感が感じられる、見知らぬ場所に一人で出てきてしまった卑弥呼は動揺するでしょう。行動力はあるものの、根っこはコミュ障なのです。弟にお世話してもらわないと生活ができません。

この記事によると、卑弥呼を支えていたのは男弟「ツクヨミ」だとされているようです(専門ではないので突っ込まないでください。この記事はあくまで大喜利のためのものなのです)。

つまり・・・

あたりを見回し、周りに人がいるようなら慌てて物陰に身を隠し・・・誰もいなくなったことを確認すると、銅鏡に向かって

「ツクヨミ〜〜〜!!!(ドラえもんと同じトーンで)」

これですね。

引きこもりのおばあちゃんにとって、現代へのタイムスリップはなかなか厳しい条件になることでしょう。ただ、特殊能力とカリスマ性はあるので、サポートしてくれる人さえ見つけられれば、現代でも占いで十分やっていけそうな気もします(ビジネスで大儲けしてそう)。あと、邪馬台国の装束を着ていても、元がスピリチュアルなキャラであれば、タイムスリッパーだと気づかれにくそうで良いですね。


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