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【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる40】しずかちゃんが盗んだバイクで走り出した理由は?

ついに40日連続達成!しれっとここまで続けてきましたが・・・そろそろ本当に「人間は、やればできるのではないか?」と、ほんのりと自信がついてきています。まあ、「読んだところで何の役にも立たない」記事であるということが玉にキズ・・・ご愛嬌って感じなのですが。後にふり返った時に「私は一体何をやっていたのだろう」って、シリアスめのモノローグにしたらサマになっちゃう程度にはがんばって続けようと思います。

どうした、しずかちゃん?

本日のお題は、国民的大人気アニメ「ドラえもん」におけるキャラクターの中でもヒロインである「しずかちゃん」です。もはや「みんなのヒロイン」と呼んでも過言ではないくらい、長きにわたりみんなの憧れのヒロイン像として君臨してこられた(日本のヒロイン像は「ピーチ姫」と「しずかちゃん」の2大巨頭でできていると思っている)人気キャラクターの1人ですね。

今回は、そんな「しずかちゃん」が、事もあろうに「盗んだバイクで走りだす」という事態に陥ってしまいます。無免許!窃盗!ダメだよそれは!!しずかちゃーーーん!!!

「盗んだバイクで走りだす」とは

非行に走る少年像を巧みにとらえた有名なフレーズではありますが、これは尾崎豊さんの「15の夜」という曲の一節なんですよね。まずはその由来や背景について調べてみます。

この歌は尾崎が14歳のときに、尾崎の同級生で友人の一人が髪が長いという理由で、中学校の教師にバリカンで髪の毛を刈られたことに反発して、仲間とともに実際に家出した経験をもとに作られた。
プロデューサーの須藤晃は、のちに著書でこの歌の歌詞について「誰も書いたことのないような、ティーンエイジャーのための、ティーンエイジャーによる、ティーンエイジャーの詞だった」と書き著している。歌詞に『盗んだバイクで走り出す』とあるが、繁美夫人は尾崎の死後に「バイクを盗んだのは尾崎の友人で、それを曲にした」と語っている。

出典:15の夜 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

なるほど・・・尾崎豊さんの友人が「髪が長い」という理由で「中学校の教師にバリカンで髪の毛を刈られた」という出来事がトリガーになっての家出計画だったのですね。おそらく、当時の校則に対するペナルティだったのでしょう。その方がどんな髪型をしていたのかは分かりかねますが・・・仮にこれが「しずかちゃん」に対して行われたペナルティだとしたら?多感な時期の少女にとっては相当つらい仕打ちに思えます。まあ、これがきっかけで「盗んだバイクを乗り回す」という行動につながってしまった場合、天性のヤンキー気質を感じざるを得ませんが・・・。

改めて・・・どうした、しずかちゃん?

ちなみに、この歌詞については、現代になって物議を醸したりもしている様子。私としては、私自身が自分をうまく表現できない冴えない中学時代を送っていた地味系女子だっただけに、それでも自分がいっちょまえに「不良」という存在に憧れを抱いていたことも強く覚えているので、この歌詞を否定することは全くできません。

なので・・・このコメントに激しく同意します。

「(好きだった理由は)別に盗んだバイクで走り回っていたからでも窓ガラスを壊して歩いていたからでもないよ。そういう行為に走りたくなる、その時代の若者の中にある何かを描いた歌ってだけ」

キャリコネニュース 尾崎豊の「盗んだバイクで走り出す」が今さら物議 「歌詞を文字通りにしか読めない人間多過ぎ」という指摘も

さて、本題に戻ります。しずかちゃんはなぜ「盗んだバイクで走りだす」必要があったのでしょう。

順当に考えれば、分け隔てなく優しく親切で、時にのび太を叱咤したり、意地悪をするスネ夫やジャイアンを窘めたりもする芯の強さを持っており、いざというときは戦いに勝利をもたらす機転のきかせ方など、しずかちゃんは日本を代表するアニメのヒロインとしてはパーフェクト(欠点も含めて)に思えます。

しずかちゃんが非行に至るトリガーなんてあるのだろうか。改めて、しずかちゃんの生態をウィキペディアで全部読んでみました。そうすると・・・

テストで85点を取って母親に叱られ、泣きそうな顔をしたこともある。
おしとやかで礼儀正しいイメージが強いが、母親の厳格なしつけが影響しており、本人も世間体をかなり気にしている
実のところ周囲の目の届かないところでは、ピーナッツを投げ食いしていたり、寝転がって物を食べたり、下着姿で寝転がっていたりと、はしたない姿も見られ、両親が泊まりがけで出かけたときなどは大っぴらに夜更かしできることを喜び、「いっぺん見てみたかったのよね」などと言ってテレビの深夜放送を盗み見たりもしていた。
ピアノも習っており、そちらは上手だが、本人はバイオリンの方が好き。母親はしずかをピアニストにするのが夢なので、母と衝突することもある
作中ではたびたび焼きいもを食べていたり家の庭で焼いている描写があり、ドラえもんやのび太がしずかの家に行った際おやつに焼きいもが出たほどだが、当人はイメージダウンを恐れて秘密にしている

出典:源静香 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

なるほど・・・チリも積もれば、なんとやら。しずかちゃんの私生活は、小さなストレスやちょっとした不満の連続なのです。両親や自分の家が嫌になるほどの大きな不満やストレスがあるわけではない。だけど、毎日の日常に確実に存在している、自分の望みが叶わない、思うままに行動できない窮屈な思い。この思いはじわじわと蓄積され、思春期を迎えるころには、ちょっとした出来事がきっかけで爆発してしまう。容易に想像ができます。

いざその時がきても、しずかちゃんのお母さんはきっと、彼女がなぜ突然変わってしまったのか分からないでしょう。いわゆる典型的な「反抗期」なのですが・・・「どうしてうちの子が」とか、「うちの子に限って非行に走ることなんてあるはずがない、きっと悪いお友達ができたんだわ」など、こういう風に考えて状況を悪化させてそうです。

こういう時、のび太くんと出木杉くん、私だったらのび太くんのところに行っちゃう気がするなあ。深く考えずに一緒に家出しよう!って言ってくれそうだし。だけどのび太くんはバイクは盗まないし、家出そのものはドラえもんの道具に頼って平和的に実行するだろうな。ドラえもんの「ひみつ道具」を使えば、「盗んだバイクで走りだす体験」を疑似的に実現させることは簡単そうです。

しずかちゃんが非行に走る原因はおそらく「先だってやってきた反抗期」。だけどしずかちゃんの場合、例えドラえもんの道具を借りたとしても、学校のガラスを割って回ったり、未成年なのに煙草を吸ったりはしない。反抗したことそのものを悔いて、後にちゃんとご両親に謝り、和解していそうです。

なんていい子なのだろう。さすがは日本を代表するヒロインですね!


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