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【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる32】初夢で見ると縁起が良いと言えば富士山ですが、一番縁起が悪いのは?

もうすぐ6月が終わりますね。昨日は一年の折り返しということで、「水無月」を食べました。涼しげな見た目と、素朴な甘みがとても良かったです!

さて、そんな時期ではあるのですが、本日のお題は「初夢」でございます。一富士二鷹三茄子(ちょっと前にも書いたなこれ・・・)ってやつですね!

ところで、皆さんは「初夢」って、どのくらいちゃんと見たことがありますか?私はというと、大人になってからはほとんど覚えていないことが多いのです。お正月というのは「この日だけは絶対にのんびり過ごす!!」と心に誓って過ごす日なので、記憶に色濃く残るのはおせち料理と日本酒の味、膨らんだお餅、芸能人の格付け番組やお笑い番組の漫才の記憶くらいで・・・まあ、本当にこれらの記憶が色濃く反映されていれば、初夢はお正月カラーになるはずなので、富士山くらいは出てきてくれそうな気はします。

「一富士二鷹三茄子」はなぜ縁起が良いのか

そもそも、この「一富士二鷹三茄子」とはどのような由来があるのでしょうか。調べてみたところめっちゃ良い記事を見つけました。

なぜこの3つなのかというと、それにはいろいろな説があります。
「徳川家康が、富士山・鷹狩り・初物のなすを好んだことから」という説や、「富士は『無事』、鷹は『高い』、茄子は事を『成す』という縁起の良い言葉に引っ掛けているから」などとも言われています。

出典:日本文化研究ブログ Japan Culture Lab 『初夢』一富士二鷹三茄子の意味と由来。続きがあるって本当?

なるほど・・・天下統一を果たした徳川家康が好んだものである、という説と、語呂合わせで縁起が良いという説があるのですね。「茄子」が「成す」というのはなんだか良いですね。身近にある夏野菜なので、この夏に何かを成し遂げたい人は、積極的に食べてみてはいかがでしょう。私はこのブログを365日続けるために食べようと思います(だんだん、ここで辞めたら精神的なダメージやばいんじゃないかと思えてきたんですよね・・・)。

そして、これには続きがあって、「四扇(しおうぎ)」「五煙草(ごたばこ)」「六座頭(ろくざとう)」とつながります。

四扇、五煙草、六座頭・・・!?煙草と座頭はなんだかイメージがしづらいような・・・この記事によると、「煙草」は祭りやお祝い事に欠かせないものだったとのこと。確かに高級品であっただろうという予測はつきます。そして「座頭」。

ウィキペディアによると以下の通り。

座頭(ざとう)は、江戸期における盲人の階級の一つ。またこれより転じて按摩、鍼灸、琵琶法師などへの呼びかけとしても用いられた。今日のような社会保障制度が整備されていなかった江戸時代、幕府は障害者保護政策として職能組合「座」(一種のギルド)を基に身体障害者に対し排他的かつ独占的職種を容認することで、障害者の経済的自立を図ろうとした。

出典:座頭  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

琵琶法師について、気になったのでもう少し詳しく調べてみました。

琵琶を弾奏しながら叙事詩を語り歩いた盲目法体の芸能者の称。平安中期、中国から渡来した琵琶を使い、その曲を弾奏したり、または地神経読誦の伴奏をする盲僧がいて、琵琶法師とよばれた。平安末期には琵琶を伴奏して、合戦物語や神社の縁起譚を語り歩くようになる。

歴史や民族の英雄を唄う芸能者のことだったのですね。

先ほどの記事によると、琵琶法師には「毛がない」=「怪我ない」=「家内安全」と言われていたとのこと。縁起をかつぎ、語呂が良いということ!

ちなみに、先ほどの記事にはこのような内容も。

初夢には、「四扇」「五煙草」「六座頭」のほかにも、「四」を「葬式」や「葬礼」、「五」を「雪隠(せっちん・トイレの事)」や「火事」とする説もあります。

出典:日本文化研究ブログ Japan Culture Lab 『初夢』一富士二鷹三茄子の意味と由来。続きがあるって本当?

葬式やトイレに・・・火事!?これらは、「悪い夢を見たら、現実には悪いことが起こらなくなるという逆説の願いが込められていた」とのことなのですが・・・この考え方がアリだとすると、このお題に応えるのがなんだか難しくなりそうですね。

初夢で見ると一番縁起が悪いのは?

これらのことから、「縁起物」または「シンプルに悪い夢」を見れば、初夢としては成功しているということになりそうです。とすると、一番良くないのは「どちらでもない凡庸な夢」を見てしまうことなのでは・・・?

私の場合、よく見る悪夢では

「絶望的に遅刻なのに、どんなに頑張っても職場や学校にたどり着けないどころか自宅から出られない上に連絡すら取れない」

「落としたら人生が左右されるであろう大事な試験やイベント登壇の当日の出番直前なのに、何も準備していない」

「歯が全部抜ける」

といった内容のものを、定期的に見ている人生が続いています。これらは全部「初夢」としては失格ですね。不幸のレベルの小並感が・・・

「友達と仲違いした原因を、偶然立ち寄ったホストクラブのホストの人に教えてもらう」

というのもありました。もう全てが最悪ですね。

でも、小並感でいうと去年くらいに見た

「飲んで帰った帰りに、地元と職場のちょうど真ん中くらいの駅で終電がなくなったのか、路上で鞄を枕にして寝ていたらしい。駅前の小さな繁華街の路上で目を覚まし、これはヤバイと意識朦朧としながら立ち上がり、近くにコンビニを見つけたので、ATMを探すが見つからず、駅に向かうも始発がまだ先であることを知り、駅前をフラフラし続けている」

という夢が一番リアルで救いもなく最悪な感じで、目覚めた時は「夢で本当によかった」と思いました。夢の中で、路上で目を覚ますことなんてあるんですね。あれ本当に夢だったんですかね。胡蝶の夢だったら本当に怖いよね。鞄を枕にして寝るんじゃない、バカ〜〜〜!!!飲みすぎるな!終電でちゃんと帰れ!せめてタクシーで帰れ・・・うわ〜ん

そういうわけなので、最悪な初夢は

「酔いつぶれて路上で鞄を枕にして寝てしまったらしく、郊外の寂れた小さな駅前の繁華街の路上で目を覚まし、お金がないためタクシーに乗れず、コンビニと駅を始発まで彷徨う夢」

ということで良いと思います。もし、こんな夢を元旦から見てしまったのであれば、初詣は奮発して、しっかりお払いしてもらうのが良いと思います。


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