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#8 雨に打たれて

風の丘ガーデンで研修が始まって8日目。

相変わらず今日も雨が降っていた。
晴れ男だと自負しているけど、研修期間の半分は雨が降っている気がする。

本日の作業

今日は毎週のルーティンとなったネモフィラと貝殻草の出荷作業を行ったあと、種植えを行った。

メランポディウムの種

種をピンセットで一つ一つ植えていく。

区切られた穴に一つ一つ植える

こうすることで、苗が他の苗と絡まらずに独立して育つので、後々鉢に入れ替える時に手間がかからないのだそうだ。

雨に打たれて

雨は好きかと聞かれれば「好き」と答える。
昔から、傘をさすことを好まなかった。
「人間も生き物なんだから、雨に打たれるのは自然ってもんよ!」とか訳の分からないことを高校生くらいまで語ってた。口に出さなくなっただけで今でもそう思っている。傘は必要性を感じないのですぐに無くす。なんなら、傘は忘れ物コーナーに行けば絶対に存在するので、買う必要はないとまで思っている。
風の丘ガーデンでの研修中、水に濡れることは当たり前。
さらに雨が降っていてもお構いなしに外に出る。当然、全身はびしょ濡れだ。
撥水加工の服を着ているから大丈夫!と意気込んでいた毎日の研修。だけど、昨日だけ作業服を忘れて普通のジーパンで作業した。
当然水を弾くわけもなく下半身は濡れに濡れた。
上半身はいつも濡れている。誰がどう見ても全身が濡れた。
そんな日を過ごしての今日。昨日と同じく雨に濡れる。
体が寒い。そして、急激な体力の低下を感じた。
早めに早退させていただき、家に帰る。
風呂の温度は42℃、沸いた瞬間に身体も洗わずに飛び込む。

「ああああああああああ、、、、、」

言葉を無くすとはこのことである。全身の毛穴が開き、身体の内側から熱を吸っている感覚に陥る。
ふと思う。
雨に打たれるのが好きなのではない。
雨に打たれた後の風呂が好きだったんじゃないか、と。
液体は気体より熱伝導が強いと授業で習った。きっと、身体を冷やすために雨は打ってつけなのだ。

体を動かして仕事をする。
雨に打たれて身体を冷える。
風呂に入って昇天する。

とてもシンプルなことだけど、雨が好きな理由がわかった気がした。そんな一日。

ただ、寒かったことは事実。
体調が悪くなったことも事実。

ほどほどにしようと誓った。


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